サザンカ(山茶花)の剪定時期はいつ?正しい剪定方法や手入れの仕方を解説

冬の花を代表するサザンカ(山茶花)は、剪定をしないと枝葉が混み合い樹形が崩れてしまいます。

その影響により、害虫が発生したり、冬に花を咲かせられなかったりといったトラブルが起きる可能性もあります。

冬の数少ない貴重な花の一つだからこそ、より大切に育てたいもの。

この記事では正しい剪定時期や剪定方法、手入れの仕方を解説します。

 

サザンカの剪定時期はいつ?

サザンカの剪定時期は、3月〜4月上旬が適しています。

春先のサザンカは成長期であり、その時期に混み合った枝を間引いて葉数を減らし、風通しや日当たりをよくします。

生垣の場合は、枝の間引きと刈り込みをしましょう。

 

7月以降は剪定をしない

サザンカは3月〜4月上旬の剪定が適していますが、遅くても6月までに済ませるようにしましょう。

一方、夏の訪れ7月以降の剪定はおすすめできません。

7月以降になると花芽がつきだすため、剪定で花芽を切り落としてしまう恐れがあるからです。

また12月以降の冬の剪定も控えるのがベターです。

寒さでサザンカにダメージを与えてしまいます。

 

サザンカの剪定方法

サザンカの成長スピードは緩やかであり、大幅な剪定をしなくても樹形は整いやすいです。

だからと言って剪定しないのは間違いであり、害虫発生や健康的な生育のためにも程よい剪定をするようにしましょう。

基本は「透かし剪定」で十分です。

サザンカは剪定の適期でも、強剪定をすると枯れる恐れがあるからです。

手順は以下の通りです。

 

サザンカの剪定の手順

  1. 理想的な樹形をイメージする
  2. 3本枝があるところの真ん中を切り落とす
  3. 混み合った枝・枯れた枝は根元から切り落とす
  4. 樹形を整える

 

剪定道具は、剪定バサミと軍手が必須です。

高さがあるサザンカの場合は、高枝切りバサミと脚立も用意しておきましょう。

 

サザンカを低くしたいときは「芯止め」

サザンカを低くしたいときは、「芯止め」を行います。

ただし、芯止めは強剪定のため頻繁に行うことはおすすめできません。

芯止めで剪定しすぎると翌年花が咲かなくなる可能性があるため、数年に一度にとどめておきましょう。

芯止めは、もっとも高い位置にある枝の節の上で切り落とす作業のことです。

樹木をコンパクトにできますし、生長を抑制したり養分を全体に行き渡らせたりすることができます。

 

剪定した後にサザンカが枯れるのはなぜ?

剪定後にサザンカが枯れてしまう原因に、剪定時期が誤っていた」「必要な枝を剪定したこの2つが考えられます。

適した剪定時期に作業をしないとサザンカに大きな負担を与えます。

そのダメージにより枯れてしまうことがあるのです。

また、必要な枝葉や新芽がついた枝を切り落としてしまうと成長期であっても枯れてしまいます。

サザンカを小さくする芯止めも枯れる原因になることがあるので、数年に一度・程々の剪定を心がけましょう。

 

サザンカの手入れの仕方

サザンカは寿命100年以上と長生きする植物です。

この先何十年も元気に生き続けるためには、剪定以外の手入れもするようにしましょう。

 

環境

サザンカは、日当たりが良くても日陰でも問題なく育ちます

しかし、西日は当たらないように気をつけ、日陰でも暗すぎるのはNGです。

また似た植物であるツバキより耐寒性が弱い植物のため冬の寒風に晒さないようにしましょう。

 

水やり

植えてから2年未満のサザンカは、土の表面が乾かないようにたっぷり水をあげましょう

とくに開花期は、花びらが開くため水が必要になります。

ただし、水の与えすぎは根崩れの原因になる可能性があるので注意しましょう。

生育が2年以上になる場合は、水やりに敏感になる必要はありません。

雨が降らない日が続いたり、土の表面が乾いてきたりしたら与えるようにしてください。

 

肥料

庭に植えたサザンカは、毎年2月に有機質肥料を株元周辺に埋めます

サザンカの葉が黄色っぽくなった場合は病気の可能性を疑いましょう。

酸性肥料を施すことで、土が酸性になり回復するかもしれません。

 

害虫対策

サザンカは病気になってしまうと生育が妨げられたり、花を咲かせられなかったりします。

剪定適期に正しく剪定することで、ある程度は防げますがもし病害虫が発生した場合は以下の対策をとるようにしましょう。

 

害虫 特徴 対策
カイガラムシ
  • 5月〜7月が活動期
  • 1〜3mmの小さな虫
  • 木の枝に張り付いて樹液を吸う
  • 殺虫剤で駆除
  • 歯ブラシで擦り落とす
ゾウムシ
  • 5月〜9月が活動期
  • 2〜4cmの甲虫
  • 枝や幹の中に寄生し食害
  • 1匹ずつ駆除する
  • 大量の場合は駆除剤を使用
チャドクガ
  • 4月〜10月が活動期
  • 成虫も幼虫も強い毒がある
  • 駆除時期は2月〜4月の卵の時期
  • 枝や葉ごとビニール袋を被せて切り落とす

剪定が不安なときはプロに任せる

サザンカは「透かし剪定」といって軽めの剪定を行うのが基本です。

しかし剪定時期を誤ったり、必要な枝を切ったりした場合枯れる原因になります。

また、大きくなりすぎたサザンカは、強剪定を行いますが木にダメージを与えるため慎重に行わないといけません。

このように強い植物であっても、繊細な一面もあることから剪定に慣れていない人にとっては不安が残るのも当然です。

そんなときはプロに任せてしまうのが賢明でしょう。

無料見積もりや現地調査をしてもらい、予算の範囲内で完結するか検討してみてください。

 

まとめ

サザンカの剪定時期は、3月〜4月上旬が適しており、遅くても6月までに終える必要があります。

7月以降になると花芽がつきだすので、花芽を切り落としてしまうとサザンカの花が咲かなくなるからです。

また寒い季節になると、寒さでサザンカにダメージを与えてしまいます。

冬の剪定も控えるようにしましょう。

剪定適期に透かし剪定を行い、剪定後は正しい手入れをすると何十年、何百年と長く咲き誇ります。

ただし、誤った剪定をしてしまうと枯れる可能性があります。

少しでもサザンカの剪定に不安が残る場合は、まず業者に相談しましょう。

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