ヤマボウシの剪定時期|花付きを良くする正しい剪定方法や手入れのコツ

ヤマボウシ(山法師)は、6月〜7月ごろに花を咲かせます。

上手に育てることができれば、全体が真っ白になるほど花を咲かせ、庭をパッと明るくしてくれます。

美しい花を咲かせるためには、日頃の手入れやマメな剪定は欠かせません。

本記事では、ヤマボウシの剪定時期や方法、日々のケアを解説します。

 

ヤマボウシの剪定時期は11月〜2月

ヤマボウシの剪定時期は、11月〜2月が適しています。

花が咲く春から夏までは剪定はできません。

また、花が咲き終わり枯れたあとには実をつけるため秋も剪定には向いていないと言えます。

よって、冬の剪定が適期であり、この時期に剪定のタイミングを逃すと樹高が高いヤマボウシになってしまうので注意しましょう。

ヤマボウシは放置していると15mほどに成長します。

葉ばかりになってしまい、花付きが悪くなるため適切に剪定を行うようにしましょう。

 

軽剪定は1年中いつでもOK!

ヤマボウシの剪定は、11月〜2月が適期ですが葉芽がつきやすいため、不要な枝や葉の剪定は通年で行います

放置していると葉が生茂り、枝は伸び放題と風通しが悪くなり、枯れたり害虫が発生したりするかもしれません。

花芽を切らないように、気をつけながら軽剪定を行いましょう。

 

ヤマボウシの剪定方法【図解付き】

ヤマボウシの剪定方法は、11月〜2月の「芯止め」と通年でする「軽剪定」があります。

剪定前に、剪定バサミと軍手を用意しておきましょう。

芯止めでは太い枝を切ることになるため、剪定ノコギリ・癒合剤も準備しておいてください。

癒合剤とは、切り口に塗る保護剤のことで雨水や雑菌の侵入を防ぐことができます。

 

【通年】ヤマボウシの基本の軽剪定

風通しや日当たりをよくするために、通年「軽剪定」を行います

放置していてもヤマボウシは育ちますが、枝が混み合ったり樹高が高くなったりすると、樹形の崩れや生育の妨げの原因になるでしょう。

花芽を切り落とさないように気をつけながら、不要な枝を剪定するようにしてください。

とくに「ひこばえ」「かんぬき枝」といった木の形を乱しやすい忌み枝を中心に切っていきましょう。

 

【冬】ヤマボウシを小さくする芯止め

木にダメージがかかる「芯止め」は、ヤマボウシの休眠期である11月〜2月に行います。

ヤマボウシの樹高は15m近くになることもあり、年に一度小さくするための剪定をしなければなりません。

軽剪定と同じく不要な枝を切ります。

次に、中央に生える長く太い枝(主枝)を切り落とします。

最後に高さを抑えるために芯止めを行いましょう。

四方に生えている枝(車枝)のすぐ上、または地上から3mくらいの位置で切ります

切り口には癒合剤を塗って保護してくださいね。

 

芯止めの手順

  1. 理想の樹形をイメージする
  2. 不要な細い枝を切る
  3. 中央の長く太い枝を切る
  4. 芯止めをする

 

ヤマボウシの剪定を失敗しないコツ

ヤマボウシの剪定に失敗してしまうと樹形崩れが目立ったり、花付きが悪くなったりします。

開花期に真っ白な花をたくさん咲かせるためにも、以下のコツを踏まえて剪定に取り掛かりましょう。

 

花芽を切り落とさない

花芽を切り落としてしまうと、開花期になっても花を咲かせることはありません。

夏に花芽が付きだしますが、見間違えやすいのが「花芽」と「葉芽」です。

見分け方は、先端が丸い芽が「花芽」、先端が尖ったような芽が「葉芽」です

花付きをよくするために葉芽を切ることは重要なので、剪定の際は葉芽だけを切り落とすようにしましょう。

 

枝を切りすぎない

一度にたくさんの枝を切ってしまうと、思いの外スカスカな樹形になってしまうことがあります。

とくに太い枝を多く切りすぎてしまうと不格好になるでしょう。

剪定をするときは、まず理想の樹形をイメージしどこを切るべきか決めるのが失敗しないコツです!

SNSなどの投稿写真を参考にするとイメージがつきやすくなりますよ。

 

常緑ヤマボウシの剪定のコツ

ヤマボウシと違い、冬にも葉を保つ常緑ヤマボウシがあります。

常緑ヤマボウシの剪定時期は12月〜2月ごろと少し遅めにすると失敗しにくいです。

剪定方法は、ヤマボウシと同じです。

 

剪定が不安な場合はプロにお任せ

ヤマボウシの剪定は、通年で軽剪定を行わないといけませんし、冬には芯止めをしなくてはなりません。

「マメな剪定はめんどう」「剪定が難しい」と感じる人もいるでしょう。

そんなときは放置するのではなく、プロに任せてしまうのが賢明です。

ヤマボウシは放置すると上に上に伸びていくため、家の高さを超えてしまうこともあります。

費用も含めて業者に相談し、剪定依頼を検討することをおすすめします。

 

ヤマボウシの花付きを良くする日々のケア

ヤマボウシの花付きを良くするには、剪定以外に日々のケアが大切です。

水やりや育てる環境、害虫対策なども正しく行うようにしましょう。

 

水やり

ヤマボウシを庭に植えている場合は、水やりをする必要はありません。

鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたら水やりをするようにしましょう。

ただし、水を与えすぎると根腐れを起こすため注意が必要です。

夏は早朝に与える・冬は乾燥気味にするのがポイントです。

 

肥料

1月〜2月に有機質肥料、または緩効性肥料を与えます

根元周辺は避けて、2〜3箇所穴を開けて肥料を埋めるようにしましょう。

 

環境

ヤマボウシは日当たりが良く乾燥した場所を好む一方で、直射日光が当たり続けると葉焼けを起こしてしまいます。

強い西日がさす場所は避けるようにしましょう。

また、日当たりが悪いと花付きが悪くなるので場所選びは慎重にしてください。

 

害虫対策

ヤマボウシは害虫に強い植物です。

しかし「イラガ毛虫」という毛虫が発生することがあり、住みついてしまうと葉が食べられてしまいます。

冬に殺虫剤を撒いて対策するようにしましょう。

幼虫のときから葉の裏に住みつくため、早めの対策をおすすめします。

 

まとめ

ヤマボウシは、かわいい見た目や育てやすさから庭に植えている家庭が多いです。

剪定をしなくても育つことはできますが、花付きが悪くなる・樹高が高くなりすぎる・葉や枝が伸び放題など生育、樹形に悪影響を及ぼします。

ヤマボウシの剪定時期は11月〜2月ですが、軽剪定は通年行わなければなりません。

花芽を切り落とさないように注意しながら、不要な枝葉を剪定します。

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