モッコウバラの剪定時期は5月〜6月！剪定方法や誘引、手入れの仕方を解説

トゲのないつるバラの一種で、ガーデニング初心者にも育てやすい「モッコウバラ」。

しかし、毎年黄色いかわいいバラの花を咲かせるためには、剪定と誘引をしなければいけません。

生育が早く放置しているとどんどん枝が増えてしまい、花が咲かなかったり害虫が発生したりする可能性があります。

本記事では、モッコウバラの剪定時期や剪定方法、誘引について解説します。

日々の手入れの仕方についても説明があるので、「モッコウバラを増やしたい」「花を毎年楽しみたい」人はぜひ参考にしてください。

 

モッコウバラを剪定しないとどうなる？

モッコウバラは剪定しないと、枝も葉も伸び放題になります。

どの植物もある程度は剪定しないと樹形崩れがおきますが、とくにモッコウバラは生育が早いため庭が荒れ放題になる可能性が高いです。

また、花付きが悪くなるため花が咲かなくなるかもしれません。

このような事態にならないためにも、最適な剪定時期に正しい剪定方法と誘引を行いましょう。

 

モッコウバラの剪定時期は5月〜6月

モッコウバラの剪定時期は、5月〜6月が適しています。

4月〜5月が開花期であり、そのあとの初夏が適期です。

8月になると花芽がつきだすので、遅くても7月までには終えるようにしましょう。

ただし、枝が伸びていたり花付きが悪かったりすれば12月〜2月の軽剪定をおすすめします。

冬の剪定はモッコウバラの状態を見て決めてくださいね。

 

どこを切る？モッコウバラの剪定方法

モッコウバラの剪定は基本的に枝を切るだけなので、自分で行うことができます。

理想的な樹形をイメージして、不要な枝・弱っている枝を剪定します。

次に太い枝、若い枝を切って完了です！

剪定初心者でもイメージしやすいのではないでしょうか。

 

剪定に必要な道具は以下の通りです。

 

剪定に必要な道具 剪定バサミ 植木バサミ 高枝切りバサミ 軍手 脚立 ほうき、ゴミ袋

 

基本は剪定バサミ、植木バサミで枝をカットします。

怪我をしないように軍手（できれば滑り止め付き）をつけましょう。

大きくなったモッコウバラを剪定する場合は、高枝切りバサミ・脚立があると便利です。

ほうき・ゴミ袋は、剪定した枝を片付けるためのものです。

 

理想的な樹形をイメージする

理想的な樹形をイメージしておくことはとても大切です。

大きくなりすぎた場合は、小さくするために枝を多く剪定します。

なお、枝の中間点は切ってはいけないので注意しましょう。

反対に小さい樹形を大きくしたいときは花芽がつかない枝を優先的に根元からカットし、成長過程にある枝を中間位置で切って枝分かれと生長を促進させます。

このように理想的な樹形をイメージすることで、剪定の仕方も変わってくるのです。

 

古い枝・弱ってる枝を切る

古い枝や弱ってる枝は、不要な枝なので根元から切り落とします。

これらは花芽がつかないので剪定しても問題ありません。

不要な枝の見分け方は、以下を参考にしましょう。

 

古い枝 （3年以上の枝）	樹皮が硬い 枝が茶色い 割れている
弱ってる枝	枝が細い

 

枯れた枝や樹形からはみ出ている枝も一緒に剪定しましょう。

 

太い枝をバッサリ切る

古く太い枝もバッサリ根元から切ってしまいましょう。

少し勇気がいりますが、残った枝が元気に育つために必要なことです。

また、今年花を咲かせた枝は翌年花を咲かせることはありません。

そのため咲き終わった枝も剪定しましょう。

 

シュート（若い枝）を切る

シュートとは、根元や枝のわきから勢いよく伸びる太くて若い枝のことです。

シュートの剪定は状況に合わせることが大切です。

植えてから2〜3年でまだモッコウバラが咲いていないのであれば、シュートは切りません。

また新しい枝を増やしたい場合も同様に剪定せずにおいておきましょう。

一方、今の大きさをキープしたいときは根元からシュートをカットします。

シュートの見分け方は、光沢がある緑の枝が特徴です。

 

剪定後の誘引時期・方法

剪定が終わったらモッコウバラを誘引し、より理想的な樹形にしていきましょう。

生長する方向やバランスを調整できます。

つる性のモッコウバラをフェンスに誘引したり、トレリスやオベリスクなどを活用したりするなど家庭にあったケースで行いましょう。

誘引したバラを固定するために、ワイヤーもしくは麻紐を用意します。

 

太い枝をフェンスなどの支柱に絡め、ワイヤー（麻紐）で固定します。

このとき誘引しにくい太い枝は切っても問題ありません。

なお、細い枝は誘引・固定しなくても生長とともに自然と隙間を埋めるので何もしなくても大丈夫です。

アーチ状に誘引したり、カーテンのように誘引したりしてオシャレな庭になるよう工夫してみてくださいね。

 

モッコウバラの手入れの仕方

モッコウバラは剪定・誘引以外にもお手入れをすることで、美しい花を咲かせることができます。

あまり手がかからないので、日々の手入れといってもそこまで難しいものではないため安心してください。

 

水やり

モッコウバラの水やりは、鉢植えと地植えで異なります。

鉢植えの場合、土が乾いたら全体にたっぷり水を与えましょう。

地植えの場合は、雨だけで問題ありませんが土の乾燥が続いてるようなら水やりをしてください。

 

肥料

モッコウバラは肥料を与えなくても育ちます。

バラに元気がないと感じたときに対応するようにしましょう。

花が咲いて、新芽が伸びはじめたころから月一回、8月まで緩効性肥料を与えます。

ただし、モッコウバラは多肥を苦手とするため与えすぎには注意が必要です。

 

害虫対策

モッコウバラは害虫に強い植物ですが、アブラムシ・ハダニ・イラガ毛虫が発生することがあります。

発生してしまった場合は、住みついている葉ごと切り取りましょう。

大量に発生してしまったら殺虫剤で駆除するのが効果的です。

 

鉢植えの植え替え

鉢植えは、数年に一度植え替えが必要です。

植え替えの目安は、鉢に根がいっぱい張ったときです。

二回り以上大きな鉢、もしくは地植えにしましょう。

植え替え時期は、10月〜11月ころが最適です。

根を傷めないようにやさしく扱い、花を咲かせるために上手に植え替えを行います。

 

挿し木での増やし方

モッコウバラを増やしたいときは挿し木にするといいです。

花が咲き終わった5月〜6月ごろに行います。

手順は以下の通りです。

 

挿し木の手順 枝を10cmほど切る 葉を半分残して取る 切り口を水に付ける（2時間程度） 十分に赤玉土を湿らせて挿す 霧吹きで水やりをする 半日陰で管理する 発根したら鉢か地面に植え替える

 

発根の目安は2ヶ月程度で、その間土が乾かないようにしっかり水を与えるようにしましょう。

 

まとめ

モッコウバラはバラの中でも生長が早く、剪定や誘引をしないと庭が荒れ放題になります。

枝はどんどん伸びていき、花付きは悪くなり、害虫が発生する可能性も高まるでしょう。

モッコウバラの剪定時期は5月〜6月で、基本枝を切り落とす作業になるため簡単に剪定することができます。

また庭の形状に合わせて誘引を行いましょう。

太い枝をワイヤーなどで固定し、理想の樹形に近づけます。

モッコウバラの剪定や誘引に自信がない人は業者に相談するのがおすすめです。

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