松(マツ)の剪定時期はいつ?基本の剪定方法・樹形の整え方、料金相場を解説

松(マツ)を庭に植えていると「樹形が崩れてきた」「伸びてきて不格好になってる」と思うことがありますよね。
松は、葉が1〜5年枝に残ると言われており、剪定をしないと美しい樹形を保てません。
毎年剪定時期に正しい剪定方法を行うことが求められますが、初心者には難しいのでは?と少々不安に思うこともあるでしょう。
本記事では、松の剪定時期・方法・失敗しないポイントを解説します。
業者に依頼したときの料金相場も紹介しているので、そちらも参考にしてみてくださいね。
松の剪定時期は「春」と「秋」
松の剪定時期は、春(初夏)と秋の年2回です。
春の剪定は5月〜6月に、「ミドリ摘み」と呼ばれる作業を行います。
秋の剪定は11月〜12月に、「もみあげ」と「透かし剪定」を行いますが、どうしても剪定に時間がかけられない場合は年1回春に剪定をするだけでも大きく樹形が崩れることはありません。
ただし、秋の剪定をしない場合は翌年の春の剪定に労力を要することになります。
剪定をしない分、枝葉が生い茂りますし、また松の木の生育にも悪影響を及ぼす可能性もあります。
業者の手を借りるなどして、なるべく年2回剪定をしましょう。
基本の松の剪定方法【図解付き】
春の剪定「ミドリ摘み」、秋の剪定「もみあげ」「透かし剪定」それぞれの剪定方法を解説します。
必要な剪定道具は、剪定バサミ・剪定ノコギリ・軍手です。
また、松の葉は先端が尖っているため長袖・長ズボンで作業を行うようにしましょう。
高い箇所を剪定するときは、脚立を使うことになるため怪我に十分注意するようにしてください。
ミドリ摘み
5月〜6月に行う「ミドリ摘み」のミドリとは新芽のことです。
枝先にミドリ(新芽)がついたままだと見栄えが悪く、また夏を越えたら生長してしまうので樹形を崩す原因になります。
ただし、すべてのミドリを摘み取ってしまうと失ったエネルギーを取り戻すために過剰にエネルギーをつくります。
そうすることで、松の生長を促進させてしまい最悪枯れてしまうこともあるでしょう。
1本の枝に数本ミドリが生えるので、短いミドリを1〜2本だけ残し、残りは根元から取り除くと生育・樹形が共に守られます。
脇のミドリの生育が早い場合は、途中で折っても問題ありません。
もみあげ
11月〜12月に行う「もみあげ」とは、葉をむしり取る剪定のことです。
松の先端の葉だけを残し、側面の葉をむしり取ることで枝葉への日当たりがよくなったり、害虫予防になったりする効果があります。
剪定を行うときは道具を使わずに、軍手を着用して手で葉を取り除くようにしましょう。
枝先にある新しい葉は残し、枝の側面の葉をつまんでひっぱると簡単に作業できます。
ポイントは、下から上に向かって行うこと。
手に葉が刺さることなく作業を進めることができます。
透かし剪定
もみあげ同様に秋に行う「透かし剪定」は、基本的に不要な枝を切る作業です。
不要な枝があることで、日当たり・風通しが悪くなり害虫が発生したり、生育環境が悪くなったりする恐れがあります。
枯れた枝や長く伸びる枝、他の枝とぶつかる枝などを優先的に剪定していきましょう。
剪定のコツは、根元から枝を切り落とすこと!
中途半端なところで切ってしまうと、その枝は光合成ができずに枯れてしまうだけです。
枝と同様に、混み合う葉も一緒に取り除きましょう。
通気性をよくして、内側まで十分日光を当て健康的な松を育ててくださいね。
伸びすぎた松の剪定の仕方
剪定をせずに放置している松は、枝葉が伸びすぎて樹形が崩れたり、病気の枝があったりします。
そのような伸びすぎた松を剪定するときは、まず完成後の樹形をイメージしましょう。
イメージに基づいて不要な枝葉を切ります。
剪定のポイントは、幹に近い枝を残し、枝の形がY字になるようにすること。
いまいち樹形がイメージできない場合は、松の盆栽をイメージするか、SNSを頼りにしてみてもいいかもしれません。
また、枯れた葉を取り除くときは元気な芽には触れないように気をつけましょう。
伸びすぎた松は栄養が不足している状態なので、芽に触れてしまうと負担になってしまいます。
放置していた松を剪定するのは、注意すべき箇所が多いため、樹形を整え元気な松を今後も育てたいのなら業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。
松の剪定に失敗しないポイント
松の剪定は春と秋、「ミドリ摘み」「もみあげ」「透かし剪定」を行います。
剪定方法は特徴的であり、年2回の剪定は初心者には少々ハードルが高いかもしれません。
剪定に失敗してしまうと枯れる原因にもなるため、手順と時期と併せて以下のポイントを押さえるようにしましょう。
上から下・奥から手前の順で進める
松の剪定は「上から下・奥から手前」の順で進めるのが基本です。
上から剪定を進めれば落ちた枝を払いながら作業できますが、下から進めた場合せっかく整えた下部に切り落とした枝葉が落ちてしまい掃除が二度手間になります。
また、奥から手前の順で進めれば剪定したばかりの枝に体を当てたり、傷つけたりするリスクを減らせるでしょう。
作業効率をよくするためにも順を守って進めることをおすすめします。
葉を上から下に向けて濃くする
もみあげ作業をするときに限りますが、葉を上から下に向けて濃くすると全体のバランスがよくなります。
上の葉は日に当たることで光合成され、枝の伸びが早いです。
そのため樹形崩れが起こりやすくなるので、上部の葉は少なくしましょう。
上下の枝葉が同じように伸びる工夫をすることで整った樹形になります。
剪定初心者はプロに任せるのがおすすめ
剪定初心者にとって松の剪定は、難易度が高いです。
とくに伸びすぎた松や弱った松を剪定するときは、慎重に行わなければ枯れてしまう可能性があります。
少しでも不安が残る場合、プロに任せてしまうのが一番でしょう。
剪定以外にも伐採や手入れなど、知識と経験により適切に対処してもらえます。
見積もりや現地調査を行ってもらい、予算内で作業をしてもらえるようしっかり相談しましょう。
松の剪定にかかる料金相場
松の剪定にかかる料金相場は、樹高の高さによって変わります。
1本あたり15,000円〜20,000円程度です。
ただし、足場が悪かったり特殊な技術が必要だったりする場合、大きく変動するため必ず見積もりを出してもらいましょう。
日当制の業者の場合は、1人あたり30,000円までが相場ですが、経験と技術力の高さで違いがあるため確認するようにしてください。
まとめ
松(マツ)の剪定は、春(5月〜6月)と秋(11月〜12月)の年2回行います。
春には「ミドリ摘み」、秋には「もみあげ」と「透かし剪定」をそれぞれ行い、樹形を保つ他、松を健康に生育する働きがあります。
ただし、松の剪定方法は特徴的であることから初心者には難しいかもしれません。
失敗してしまうと枯れる原因にもなるため、プロに任せることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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