コニファーの剪定時期はいつ?基本の剪定と小さくする方法、失敗しないコツ

庭木として広く親しまれているコニファーですが、樹木の名称ではなくスギやヒノキ、もみの木などの品種をまとめてコニファーと言います。

そんなコニファーですが、放置していると大木になり、樹形が乱れてしまう恐れがあるため、定期的な剪定が欠かせません。

しかし大きなコニファーを剪定することはできるのか、剪定初心者であればより不安があるでしょう。

そこで本記事では、コニファーの剪定時期や方法、剪定を失敗しないコツについて紹介します。

 

コニファーに剪定が必要な理由

コニファーは縦にも横にも広がりながら成長する特徴を持つ植物です。

そのため剪定せずに放置していると、大きくなりすぎて重さに耐えられなくなり倒れてしまう可能性があります。

また、葉が生い茂ったり枝が密集したりすることで、通気性が悪くなり害虫被害にあってしまうかもしれません。

とはいえ、必要以上にコニファーを剪定しすぎてしまうと樹勢が弱くなり、枯れてしまう原因になります。

剪定をやり過ぎない程度に、高さや横のバランスを重視して見栄えを整えるようにしましょう。

 

コニファーの剪定時期

コニファーの剪定時期は年2回、3月〜5月と9月〜10月です

3月~5月はコニファーにとって休眠期のため、強剪定が必要な場合はこの時期に行いましょう。

一方、9月~10月は夏の暑さで木が弱り、徐々に回復に向かっている時期なので余分な枝をカットする弱剪定にするのが一般的です。

コニファーは園芸などでも度々見かけますが、こうした特徴から適切なタイミングで適量の剪定を行うようにしましょう。

 

3月〜5月

3月〜5月は、コニファーにとって最も剪定に適した時期です。

この時期は空気が乾燥しているため、切り口から雑菌が入り込む可能性が低く、病気になりにくいメリットがあります。

また、休眠期の強剪定は成長期の枝の伸びをよくしてくれる働きもあるため難しい剪定にはなりますが行うようにしましょう。

一方、時期がズレて夏になってしまうと成長期に入り、剪定によって樹液が多く流れ切り口が治らず枯れてしまう可能性が上がります。

コニファーは暑さに弱いため、真夏の剪定はおすすめしません

 

9月〜10月

コニファーの回復期とも言える9月〜10月は、弱剪定を行いましょう。

夏の終わりとともにコニファーの成長が徐々に止まり、休眠期に入るため、その前に増えた葉を軽く整えます。

コニファーの軽剪定は、手で摘み取れる葉を取り除くだけで十分です

余分な葉を無理に引っ張らず、形を整えられる程度にとどめましょう。

 

【基本】コニファーの剪定方法

コニファーの剪定方法は、「間引き剪定」と「刈り込み」が基本です

間引き剪定では不要な枝を切り、刈り込みでは樹形を整えるため、どちらも軽い剪定であり9月〜10月に行います。

必要な道具は、剪定バサミと剪定ノコギリ、軍手があれば十分です。

 

不要な枝を間引く「間引き剪定」

間引き剪定は、不要な枝や密集している枝を取り除いてすっきりとさせる剪定方法です

表面をきれいに整えるだけでも見た目は良くなりますが、内側の枝を取り除かずに放置してしまうと通気性が悪くなったり日当たりが悪くなったりします。

そうすることで、害虫発生の原因や成長を妨げてしまうかもしれません。

木の内側まで整えて、コニファーの健康を保ってあげましょう。

以下の切るべき不要な枝や幹を参考にしてみてください。

また、このとき不要な葉を手で取り除く作業も同時に行いましょう。

 

樹形を整える「刈り込み」

刈り込みは、樹形を乱す伸びた枝を取り除き、全体のバランスを整えて見た目をきれいにする剪定方法です。

樹形を整えることで、見栄えがきれいになり、さらに内側にある色鮮やかな新しい枝葉が表面に出てくるため樹木の色も新鮮さを取り戻します。

 

樹形を小さくするコニファーの剪定方法

コニファーの樹形を小さくする場合は、「切り戻し剪定」や「芯止め」を行います

切り戻し剪定も芯止めも強剪定の一種であり、木に負担がかかるため3月〜5月に行うのが一般的です。

必要な道具は、基本の剪定と同じで剪定バサミ・剪定ノコギリ・軍手に、癒合剤を用意するようにしましょう。

癒合剤とは、木の切り口に塗る保護剤のことで、絆創膏のような効果があります。

切り口から雑菌が入らないように、満遍なく塗るようにしましょう。

 

樹形を小さくする「切り戻し剪定」

切り戻し剪定を行うことで、横に広がった樹形のボリュームを抑えることができます。

伸びすぎた枝を枝分かれした部分でカットし、切り口に癒合剤を塗ります。

とくに上部に向かって強く伸びる枝を優先的に切りましょう。

ただし、枝を短く切っていく作業ですが、葉のない部分まで切りすぎてしまわないよう注意しなければなりません。

新芽が出ず、枯れる原因にもなってしまうので、枝を切る際は葉の位置にも気を配るようにしましょう。

 

樹形を低くする「芯止め」

芯止めとは、木の中心にある主幹を切る剪定方法で、高く成長した木を低くしたいときに行います。

必ず行わなければならない剪定ではなく、樹形を低くしたいときだけに行い、9月〜10月に作業するようにしましょう。

主幹にある成長点(枝や幹から少し出てる節の部分)を切ることで縦への成長を抑えることができます。

コニファーの品種によっては10m以上に成長する木もあり、一般家庭で剪定することが難しいかもしれません。

怪我を伴う可能性があるため、大きくなりすぎたコニファーの剪定は業者に依頼することをおすすめします。

 

コニファーの剪定を失敗しないコツ

コニファーの剪定に失敗してしまうと、枯れたり葉が変色したりする原因になります。

そのため以下の点に注意して、剪定を行うようにしましょう。

 

金属製の剪定バサミは使わない

コニファーは金属と相性がとても悪いです。

金属が葉に触れると茶色く変色してしまう恐れがあるため、剪定をする際はできるだけ金属製の剪定バサミの使用は避けましょう。

軽剪定で枯れた葉を取り除く場合は手で行います。

手で取り除けない枝や広範囲の葉を切る場合は、セラミック製やフッ素樹脂コーティングされた剪定バサミを使用するのがおすすめです。

ただし、強剪定のときは、その後の成長期に茶色くなった葉先なども伸びて目立たなくなるため、金属製のハサミを使用する場合もあります。

 

真夏に剪定しない

コニファーは7月~9月が成長期のため、この時期は剪定に適していません

成長のために盛んに栄養を使っている中、剪定してしまうと樹液が多く流れてしまったり剪定してもすぐに枝が伸びたりと木に悪影響を及ぼします。

害虫や菌の被害にあう可能性もあり、枯れる原因にもなるでしょう。

真夏に剪定は行わず、正しい剪定時期に行うことが大切です。

 

剪定はこまめに行う

コニファーは大きくなってしまうと形を整えつつ小さくするのが難しくなります。

樹形を整えようと一度の剪定で大きく刈り込むと枯れてしまうかもしれません。

樹形が乱れて、枯れ枝や葉が目立つコニファーでは見栄えも悪いでしょう。

こまめに剪定を行い、通気性を保ちながら光が入り込むように手をかけるのがポイントです

 

枝と一緒に葉も取り除く

コニファーの剪定は樹形を乱す不要な枝を取り除くのが基本です。

その際に内側にある枯れ葉も一緒に取り除くようにしましょう

どうしても剪定といえば枝に意識がいきがちですが、葉も枝同様に枯れますし、風通し・日差しを遮ります。

害虫や病気を予防するためにも、不要な枝・葉ともに剪定してくださいね。

 

不安が残る場合はプロにお任せ

コニファーの剪定は軽剪定が基本のため、自分ですることができます。

ただし、大きく成長しすぎて剪定が難しい場合や、害虫被害・枯れがひどい場合は、プロに任せてしまうのが無難でしょう。

状況によっては軽剪定でも難易度が上がる可能性があるため、思い切って判断する前にまずはプロに相談することをおすすめします。

 

まとめ

コニファーは、縦にも横にも大きくなるため剪定が必要になります。

剪定時期は、3月〜5月と9月〜10月の年2回。

3月〜5月には強剪定を行い、9月〜10月には軽剪定を行います。

どちらも正しい剪定方法で作業するようにしましょう。

また、剪定に失敗しないように金属製のハサミは使わないようにしたり、こまめに剪定したりなどコツを押さえながら進めるようにしてください。

ただし、大きくなりすぎた場合や害虫被害・枯れがひどい場合など、自分で剪定するのが「不安」「難しい」と感じたら業者に相談してみましょう。

また、コニファーは種類が多く、品種によって剪定方法が異なることがあります。

実際に現地調査を行ってもらい、見積もりを出してから依頼するべきか検討してみてはいかがでしょうか?

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