金柑(きんかん)の剪定時期や方法|ほうき仕立てなどの注意ポイントも解説

金柑(きんかん)は小さくて丸い果実がつく樹木で、夏には白くて小さい花が咲きます。

ただ、剪定を怠ると枝葉が生い茂ったり、2mほどの大木になったりすることがあります。

毎年美味しい金柑の実を収穫するためにも適期に剪定を行い、健康的に育ちやすい環境に整えることが大切です。

本記事では、金柑の剪定時期や剪定方法、上手な育て方について解説します。

 

金柑の剪定時期

金柑(きんかん)の剪定時期は、3月〜5月です

夏が金柑の生長期であり、枝先に芽がつきだすのでその前に春の剪定を行います。

これから実になる芽を切り落とさないように十分注意しましょう。

また、冬についた花芽が春の剪定によって、当年の花実を充実させることができます。

 

金柑の剪定方法【図解付き】

金柑の剪定は、樹齢に合わせて行います。

どの時期も強剪定はせずに、不要な枝葉を切り落とす透かし剪定(間引き剪定)が基本です。

植え付けてから3年までと、それ以降の剪定方法について解説します。

 

1年から3年までの金柑

植え付けてから3年までの金柑は、地面から40〜50cmの樹高になるように剪定します

剪定した翌年から新しい枝が伸びてくるため、細い枝葉が混み合ってくるようになるでしょう。

そのため、日当たりをよくするために不要な枝を根元から切っていきます。

以下のような枝を優先的に剪定するようにしましょう。

 

  • 重なり合った枝
  • 曲がった枝
  • 他の枝を邪魔する枝
  • ひょろひょろになった枝
  • 樹形を乱す枝
  • 枯れた枝…など

 

太い枝を短く切ってしまうと、切り口から雑菌が入ってしまい枯れる原因になる可能性があります。

できるだけ太い枝の剪定は行わないことをおすすめしますが、もし切ってしまった場合は切り口に癒合剤(雑菌保護剤)を塗って対処するようにしましょう。

 

4年以降の金柑

3年までに樹形を整え、4年目以降は不要な枝があれば剪定するようにしましょう。

一般的に植え付けから3年程度で実がなりますが、株が充実するまでは実がなっても切り落とすようにしてください。

木に栄養が十分に行き渡るようになれば、大きく育ちますし美味しい果実を収穫することもできます。

果実が収穫できるようになれば、翌年の剪定からは花芽がついていない枝を切るようにしましょう。

 

金柑の剪定に失敗しない注意ポイント

金柑は、不要な枝を切る「透かし剪定(間引き剪定)」が基本になるため剪定初心者でも簡単に行うことができます。

ただ、切りすぎてしまったり大きくなりすぎてしまったりした場合、枯れる可能性もあるためいくつか注意すべきポイントを押さえておきましょう。

 

ほうき仕立てに整える

金柑の自然な樹形を生かし「ほうき仕立て」にするのがおすすめです。

ほうきを逆さにしたような形で、太い枝を中心に細い枝を間引きます

樹形が整う他、樹木全体に日光があたり健康に育つメリットもあるのです。

 

短くしない切りすぎない

金柑の木は放置していると2mほどに育つこともありますが、生長スピードが早い樹木ではないので大胆に切ることはおすすめしません。

切りすぎてしまうと樹形乱れが起きますし、太い枝を短く切ってしまうと木が弱ってしまいます。

多少放置しても大きく樹形が崩れることはないので、日当たりや樹形を見ながら軽く剪定をするようにしましょう。

 

大きくなりすぎたらプロに任せる

樹高が2mもある金柑を剪定するのは難しいかもしれません。

脚立を使って作業するのは危険ですし、トラブルを招く可能性もあります。

そのため、大きくなりすぎた場合は業者に依頼するようにしましょう。

業者であれば、剪定だけではなく片付けや処理も行ってもらえるので安心して庭ごと任せることができます。

 

金柑を上手に育てる方法

美味しい金柑を毎年収穫するには剪定以外に手入れを行うようにしましょう。

最後に、上手な育て方について解説します。

 

環境

金柑は日当たりがいい場所、水はけがいい土を好みます

水はけが悪いとカビや根腐れの原因になるので注意しましょう。

もし、水はけが悪い土に飢えてしまった場合は、たい肥や腐葉土などを追加して、土壌を改良すると安心です。

 

水やり

水やりは基本必要ありません

庭木の場合は、日当たりがよく乾燥が続いたときに水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢から溢れるくらい水を与えます。

 

肥料

金柑に肥料を与える時期は栽培の仕方によって変わります。

 

  • 鉢植え:2月・5月・10月
  • 庭木:2月・10月

 

肥料の種類は、有機質肥料もしくは速効性化成肥料を与えましょう。

 

害虫

金柑は丈夫な樹木ではあるものの、放置していると害虫が発生することがあります。

「カイガラムシ」「アブラムシ」が多く、植物の汁を吸ったり新芽や新葉を食べたりと、枯れる原因や生長を妨げることにつながります。

大量発生してしまうと厄介なので、早い段階で駆除するようにしましょう。

 

まとめ

金柑(きんかん)の剪定は、透かし剪定(間引き剪定)が基本になります。

不要な枝を根元から切り落とし、樹形を整えます。

ポイントは低く剪定しすぎないこと・切りすぎないことです。

ほうき仕立てにすると、全体に日当たりが良くなるので生長促進の効果もあります。

剪定時期は、夏の成長期前の3月〜5月が最適です。

ただし、大きくなりすぎた金柑を剪定するのは危険が伴うので業者に依頼するようにしましょう。

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