ぶどうの剪定時期はいつ?正しい剪定方法、誘引について図解付きで解説

ぶどうは畑で育てられていることが多く、家庭菜園は難しいイメージがあるかもしれません。

しかし、ぶどうは低木のため庭で育てることができ、適切な剪定により美味しいぶどうを収穫することができます。

どの時期にどの枝を切るかがとても重要になるため、自分で剪定をする場合はしっかり情報をインプットして取り掛かるようにしましょう。

本記事では、ぶどうの剪定時期や方法、誘引について図解付きで解説します。

 

ぶどうを剪定しないとどうなる?

ぶどうは剪定しないと、実つきが悪くなったり病害虫が発生したりするリスクがあります

剪定で不要な枝を切り落とし、全体に日当たりが良くなることで育てたい枝に栄養が行き渡ります。

そうすることで、実つきが良くなり、美味しいぶどうが収穫できるのです。

また、不要な枝を剪定することで風通しも良くなります。

風通しが悪いと、湿気によるカビなど病気・害虫が発生することがあります。

もし、病害虫が発生した場合は薬剤をまいたり、枝葉を取り除いたりするようにしましょう。

 

ぶどうの剪定時期

ぶどうの剪定時期は、1月〜2月です

秋〜冬にかけて収穫が終わり、落葉したころに剪定をすることで不要な枝・必要な枝を見極めやすくなります。

また、冬は生長が落ち着いてる時期なので剪定による木への負担も軽減されます。

一方、夏は生長が活発なため剪定をしてしまうと樹液が多く流れ、切り口の修復が悪くなったり木が弱ったりするため控えるようにしましょう。

 

ぶどうの剪定方法【図解付き】

ぶどうの剪定は、植え付けた年数によって剪定方法が変わります。

また、3年目以降は品種に合わせた剪定方法で行いましょう。

剪定に必要な道具は以下の通りです。

 

必要な道具

  • 剪定バサミ
  • 軍手
  • 癒合剤

 

1年目の剪定

植え付けて1年のぶどうは、幹を切り詰めて樹高を抑えるよう剪定しましょう。

地植えの場合は地面から60cmほど(鉢植えの場合は30cmほど)のところで主枝から伸びる不要な枝を切り戻し、支柱またはフェンスに固定します。

切り口には癒合剤を塗っておきましょう。

 

2年目の剪定

2年目の剪定は、樹形を決めて「整枝」を行います

一般的に、鉢植えは「あんどん仕立て」、地植えは「垣根仕立て」もしくは「一文字仕立て」にすることが多いです。

樹形が決まれば、それに合わせて主枝は残し、不要な枝葉を剪定します。

誘引をする際は、麻紐で支柱に結ぶようにしましょう。

 

誘引のやり方「あんどん仕立て」

「あんどん仕立て」は、アサガオのように仕立てる方法で、リング支柱に枝を巻きつけます。

コンパクトに育てることができるので鉢植えにぴったりです。

 

誘引のやり方「垣根仕立て」

「垣根仕立て」は、フェンスもしくは支柱とワイヤーでつくった平面に枝を誘引する方法です。

それなりにスペースが必要になるため、地植えで育てる場合におすすめです。

 

誘引のやり方「一文字仕立て」

「一文字仕立て」は、支柱をT字に立てて、そこに主枝・第二主枝を左右に誘引する方法です。

こちらもスペースが必要になるため地植えで行うようにしましょう。

 

3年目の剪定

3年目以降の剪定は、「短梢剪定」「長梢剪定」をぶどうの品種に合わせて行います。

生長速度が剪定方法を選ぶ指標になるため、育てているぶどうはどちらが適しているか生長を見て判断しましょう。

 

短梢剪定(たんしょう)

短梢剪定は、生長が緩やかな品種(デラウェア・シャインマスカット・オリエンタルスターなど)に向いている剪定方法です

剪定しない枝は芽を2〜3個残す・細い枝、芽が少ない枝は切り落とすのが基本になるため、比較的初心者でも分かりやすいでしょう。

ただし、枝が短くなる分、実まで栄養が届きづらくなります。

果実が実りにくい・時間がかかるというデメリットがあることも覚えておきましょう。

 

短梢剪定の手順

  1. 前年の枝で芽の数が多い枝を残す
  2. 細い枝・芽が少ない枝は根元から切る
  3. 残した枝は、付け根から2〜3個芽を残して切り戻す
  4. 切り口に癒合剤を塗る
  5. 枝先を支柱(フェンス)に固定する

長梢剪定(ちょうしょう)

長梢剪定は、生長が盛んな品種(巨峰・ピオーネなど)に向いている剪定方法です

枝や芽をできるだけ残すように剪定を行うのですが、残す枝や芽を見極めるには、経験や知識が必要になるため不慣れな人には難しいかもしれません。

しかし長梢剪定には、生長を活発にさせたり樹齢を長くしたりなど、メリットがあるので業者に依頼するか検討して実施しましょう。

 

長梢剪定の手順

  1. 生長に勢いのある枝を2〜3本選び、他の枝は根元から切る
    (勢いのある枝は実と実の間隔が狭い)
  2. 残した枝の付け根から5〜10個芽を残して切る
  3. 切り口に癒合剤を塗る
  4. 枝を支柱(フェンス)に固定する

 

まとめ

ぶどうの剪定時期は、落葉期が過ぎた生長期前の1月〜2月が適しています。

植え付けから1年・2年・3年以降で剪定(誘引)方法が異なり、この3年で樹形を整えることが重要です。

ただし、3年以降に行う長梢剪定は少々難しいため業者に依頼するのが無難でしょう。

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