ソヨゴの剪定しすぎは注意!剪定に適した時期や方法、費用相場を解説

丸くて赤い実がかわいいソヨゴ、開花期には小さくて白い花を咲かせます。

落葉することがない常緑樹のためシンボルツリーとしても人気が高いです。

そんなソヨゴも樹形を整えるために剪定は欠かせません。

比較的簡単な剪定の仕方になるため、自分ですることも可能です。

本記事では、ソヨゴの剪定時期や剪定方法、業者に依頼するときの費用について解説します。

「実がならない…」とソヨゴの育ちに心配がある人は、実をならせる方法もチェックしましょう。

 

ソヨゴを剪定しないとどうなる?

ソヨゴの生長速度は緩やかで、マメに剪定をしなくても大きく樹形が崩れることはありません。

ただ枝が混み合ったり、枯れたりしてきたら害虫発生や病気のリスクが高まるため、剪定が必要になります。

しかし、ソヨゴは剪定しすぎると樹勢が弱まってしまうので注意しましょう。

あくまで整える程度の軽い剪定にするのがポイントです。

 

ソヨゴの剪定時期は冬!

ソヨゴの剪定時期は、実が落ちて生長が緩やかになる2月ごろが最適です

5月〜6月に花を咲かせ、10月ごろに実がつきはじめます。

そして、2月ごろに実が落ちだし、4月以降には花芽がつくため遅くても4月までには剪定を終えるようにしましょう。

花芽がつくと、剪定の際に切り落としてしまう可能性があり、そうすると花や実がなりません。

2月ごろに剪定をしておくことで、今年・翌年の花も実も失うリスクがないでしょう。

 

ソヨゴの剪定方法【図解付き】

ソヨゴの剪定は、軽くするのが基本です

強めの剪定をしてしまうと樹勢が弱ってしまうので注意しましょう。

剪定に必要な道具は以下の通りです。

 

  • 剪定バサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 脚立
  • 癒合剤

 

基本は剪定バサミを使い、太い枝を切るときは剪定ノコギリを使いましょう。

癒合剤とは、剪定した枝の切り口に塗る保護剤のことです。

雑菌や雨水の侵入を防ぐために満遍なく塗るようにします。

 

基本の剪定「透かし剪定」

ソヨゴの剪定は「透かし剪定」が基本です

透かし剪定とは、不要な枝を根元から切り落とし風通しや日当たりをよくする方法で、害虫の発生を防いだり、樹形を整えたりすることができます。

枯れている枝・上に伸びている枝・混み合っている枝・絡まっている枝・樹形から飛び出した枝などを中心に剪定しましょう。

ポイントは根元から切り落とすこと。

中途半端なところで切ると、予想外のところから芽が出てしまい手入れが難しくなります。

 

株立ちのソヨゴの場合は、基本の透かし剪定と合わせて「ひこばえ」を切る作業も必要になります。

すっきりした幹になるように、下枝を整えましょう。

 

ソヨゴの剪定しすぎに注意!

ソヨゴは剪定しすぎると樹勢が弱ってしまうので注意が必要です。

枝葉が減ることで光合成ができずに必要なエネルギーを保てないからです。

生長スピードが早い樹木であれば切りすぎても問題ありませんが、ソヨゴの生長は緩やかなため、光合成できないことを補えません。

このようにソヨゴの剪定は簡単ではあるものの、配慮も必要になります。

また、10m近くある大きなソヨゴであれば、脚立を使っても剪定するのが難しくなるでしょう。

少しでも不安が残るようでしたら、まずは業者に相談してみて、依頼するかどうか判断するのも一つの手段です。

 

業者に依頼する費用相場

ソヨゴの剪定を業者に依頼する場合、木の高さや大きさで費用が決まることが多いです。 

目安にはなりますが、「3m未満:3,000円〜」「5m未満:8,000円〜」「10m以上:20,000円〜」程度です。

その他、重機が必要だったり処理費用が必要だったりするため、必ず現地調査をしてもらってから依頼を決めましょう。

複数社から見積もりをとって検討してみてくださいね。

 

ソヨゴの実をならせる方法

ソヨゴの実がならないときは、花芽を切り落としたこと以外に受粉できていない可能性が考えられます。

基本的に実はメスの木になります。

そのため近くにオスの木がなければ、受粉できずに実がならないことがあるのです。

実がならないときは、以下の対処法を検討してみましょう。

 

オス(メス)の木を植える

オスの木を植えているならばメスの木を近くに植える、または逆のパターンで対処しましょう。

おすすめの植え方は、オスの木を中心にメスの木を株立ちさせます

植え付けは、春(4月〜5月)・夏(8月〜9月)が適しており、日当たりが良い場所を選びましょう。

 

接ぎ木をして受粉させる

受粉させるために、接ぎ木をするのもおすすめです。

メスの木にオスの木をつなげると受粉し、実がなる確率が上がります。

接ぎ木する方法は、3月〜4月にオスの木の新芽の少し上から枝を斜めに切り落とし、メスの木も接ぎたい場所の枝を斜めに切ります。

オスの木・メスの木の断面を合わせて、乾燥しないようにビニール袋(または接ぎ木テープ)で固定し、つながるまで置いておきましょう。

枝同士がつながると受粉しやすくなります。

ただ、作業は簡単なものではないため、不慣れな場合は業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。

 

実をつぶして種を蒔く

ソヨゴの実をつぶして種を蒔く方法もあります。

  1. 取り出した種を洗う
  2. 乾燥しないようにガーゼに包んで冷蔵保存
  3. 春になったら苗ポットに土を入れて種を蒔く
  4. 発芽を待つ
  5. 15cmほどに生長したら地植えする

ただし、種を蒔いても花が咲くまでオスかメスかわからない、開花まで数年かかるといったデメリットがあります。

 

まとめ

ソヨゴの剪定は、透かし剪定が基本で不要な枝を根元から切り落とします。

ただし、剪定をしすぎると樹勢が弱くなってしまうので注意しましょう。

剪定の適期は2月ごろで、遅くても4月までに終えるようにしてください。

花芽がつきだすと、誤って花芽を切り落としてしまい花も実もできなくなってしまいます。

また、ソヨゴに実がならない原因に受粉ができていない可能性も考えられるでしょう。

受粉できるように対処する方法はありますが、作業が難しく感じるかもしれません。

剪定や受粉などの作業に不安がある場合は業者に相談してみてはいかがでしょうか?

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