りんごの剪定時期は夏と冬!剪定方法や育て方、お手入れのやり方を解説

「りんごの栽培は農家でするもの」といったイメージがありますが家庭菜園で育てることも可能です。
ただし、美味しいりんごを収穫するためには、剪定やお手入れなど時期に合わせた管理が必要になります。
少し手間はかかりますが、自分で育てたりんごは格別です!
今回は、りんごの剪定時期や方法、美味しいりんごを収穫するための育て方・お手入れ方法を解説します。
りんごの剪定時期は夏と冬
りんごの剪定時期は、夏(7月〜8月)と冬(1月〜2月)の年2回が適しています。
生長期である夏に、密集した枝を切り落とし樹形を整える剪定を行い、冬は不要な枝があれば切って整える程度で問題ありません。
冬になると花芽が分かりづらくなり、切り落としてしまうリスクが高まるので軽めの剪定にしておきましょう。
りんごの剪定方法【図解付き】
りんごの剪定方法は、夏と冬で異なります。
とくに重要なのは生長期にあたる夏の剪定で、不要な枝を放置していると栄養が流れてしまい果実がつきにくくなります。
剪定時期である7月〜8月に必ず剪定を行いましょう。
一方、冬の剪定は花芽を切り落とすリスクがあるため、伸びすぎた枝や混み合った枝があれば1月〜2月に切るようにします。
必要な道具は、剪定バサミ・剪定ノコギリがあれば十分です。
夏「切り戻し剪定」
夏の剪定は、樹形を整える「切り戻し剪定」を行い、伸びた枝・混み合った枝などを切ることで、花や実に栄養を行き渡らせることができます。
また、枝の途中から切ることで新しい枝の生長促進にも期待できるでしょう。
ただし枝を切りすぎてしまうと細かな新しい枝がたくさん生えてくるので注意してください。
切り戻し剪定の手順
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花をたくさん咲かせたい場合は、新芽を多く残すように剪定しましょう。
樹形を考えながら適切な場所で切るのがポイントです。
冬「透かし剪定」
冬の剪定は、樹形を乱す不要な枝を切る「透かし剪定」を行います。
徒長枝や枯れ枝、ひょろひょろの枝などを中心に切り落としましょう。
透かし剪定の場合、根元から枝を切るのがポイントです。
上から下に向かって整えるように枝を切り、花芽には十分注意して剪定してください。
「捻枝(ねんし)」「誘引(ゆういん)」
美味しいりんごを収穫するためには、果実に栄養を集中させなければなりません。
そのため、夏の剪定前の5月上旬に「捻枝(ねんし)」という作業を行います。
捻枝とは、主枝から分かれた枝をひねって下に曲げることです。
下向きの枝は生長が緩やかになり、その分の栄養を高い位置にあるりんごに届けることができます。
次に、枝を伸ばす方向を調整する「誘引(ゆういん)」作業を行います。
枝は横にも縦にも伸びていくため、誘引することで枝に余裕ができ、花芽がつきやすくなるのです。
また、雪の降る地域では雪の重さで枝が折れないようにする対策としても有効でしょう。
誘引するときは、柔らかい針金がおすすめです。
りんごの育て方・お手入れ方法
美味しいりんごを育てるには、剪定や誘引などの作業だけではいけません。
育てる環境を整えて、摘果や受粉といったお手入れも欠かさないようにしましょう。
日当たりがいい場所で育てる
りんごは日光を好む植物です。
そのため、地植えでも鉢植えでも日当たりがいい場所で育てましょう。
ただし直射日光を長時間浴び続けると、葉や実が日焼けしてしまうので夕方には日光が避けられるような場所がベストです。
水やりは土が乾いたらする
基本的に水やりは雨水で十分なので必要ありません。
ただ、夏の時期や乾燥する時期は、土の表面が乾いてきたら水を与えるようにしましょう。
とくに開花からりんごが実るまでの期間は、乾燥を避けなければなりません。
土の状況を注意深く観察するようにしてください。
年2回肥料を与える
生長を促進させるために肥料を与えます。
植え付けの際に肥料を混ぜている場合は、翌年まで肥料は必要ありません。
2年目のりんごには、9月と11月〜2月の年2回に分けて施しましょう。
肥料は緩効性肥料がおすすめです。
摘蕾(てきらい)をする
摘蕾(てきらい)とは、余分な蕾を間引いて摘み取ることです。
結実を安定させたり、果実を大きくしたりする目的があります。
開花から3週間後くらいを目安に、一つの房にいくつか咲いている花の中から状態の良い大きめのものを選び、それ以外をすべて摘み取りましょう。
摘果(てきか)をする
摘果(てきか)とは、たくさん実った果実の中から状態のいいりんごを残し、他を摘み取る作業のことです。
そうすることで残したりんごに栄養を集中させることができ、より美味しいりんごを育てることができます。
摘果時期は、5月下旬〜6月ごろが適しています。
また、摘果したりんごはジュースやデザートにして美味しくいただきましょう。
りんごに袋をかぶせる
摘果が終わったら、りんご一つひとつに袋かけをかぶせていきます。
袋かけをする理由は、害虫予防や色鮮やかなりんごを育てるためです。
6月までに摘果を終わらせて、7月までに袋かけを行いましょう。
品種によってかぶせる袋が違うため、購入前に確認するようにしてください。
また、品種によって袋をかぶせる期間が変わります。
品種 | 果実袋を外す時期 |
早生種
(つがる・きおう・紅魁など) |
収穫の1週間前 |
中生品種
(トキ・むつ・秋映・シナノスイートなど) |
収穫の2週間前 |
晩生品種
(ふじ・シナノゴールド・王林など) |
収穫の3週間前 |
かぶせた袋から外して、日光に当てると色鮮やかな果実になります。
人工受粉させる
りんごは放っておいても受粉することはあまりありません。
風に任せて受粉することがあっても稀なことなので、人工授粉させるのがいいでしょう。
販売している人工授粉用の花粉を購入するか、異なる品種の花に触れるなどして受粉を促します。
綿棒や筆を使って、開花期に作業するのがおすすめです。
収穫する
りんごの収穫時期は、8月〜11月ごろです。
全体的に実が赤くなってきたら、果実を支えて上に持ち上げると簡単に収穫できます。
品種によって収穫時期が異なるため、以下を参考にしてください。
品種 | 収穫時期 |
早生種
(つがる・きおう・紅魁など) |
8月中旬~9月中旬 |
中生品種
(トキ・むつ・秋映・シナノスイートなど) |
9月下旬~10月下旬 |
晩生品種
(ふじ・シナノゴールド・王林など) |
10月下旬~11月中旬 |
まとめ
美味しいりんごを育てるためには、適した時期に正しい剪定方法を用いるのが鉄則です。
また、育てる環境を整えたり、お手入れをこまめにしたりとそれなりの知識と時間が必要になります。
剪定時期は夏と冬の年2回、夏には切り戻し剪定・冬には透かし剪定を行い、捻枝・誘引作業も行いましょう。
日当たり・水やり・肥料・摘蕾・摘果などといったお手入れも収穫までの一年を通して取り入れます。
りんごを育てるのは「難しい」と感じた人が多いかもしれません。
そういったときはプロに任せるのがおすすめです。
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