ゆずの剪定はいつする?適した時期や樹齢に合わせた剪定・手入れ方法を解説

たくさん実をつけるはずの「ゆず」なのに、なぜか実がならない…とお悩みではありませんか?

ゆずの生長に日当たりはとても重要で、そのためにも適した時期に剪定をしたり、樹齢に合わせた手入れをしたりする必要があります。

こういった作業を放置していると、害虫発生や枯れる原因にもなってしまうでしょう。

本記事では、ゆずの剪定時期や樹齢に合わせた剪定方法・手入れの仕方、収穫について詳しく解説します。

 

ゆずの剪定時期はいつ?

ゆずの剪定時期は、収穫を終えた2月〜4月が適しています。

夏に実をつけて、秋から冬にかけて収穫を行います。

1月までに収穫を終えて、新しい枝に花芽がつきだすため花芽が表に現れるまで剪定はしません。

花芽がどこにあるかわからない状態で剪定したら、花芽を切り落としてしまい翌年実がならなくなってしまいます。

また、日照時間が短い冬に剪定をすると葉が光合成できずに木の体力が減ってしまい、寒さを乗り切れなくなってしまうため冬の剪定も控えるようにしましょう。

 

樹齢に合わせた剪定方法

ゆずは樹齢に合わせた剪定方法を用いるのが鉄則です。

必要な道具は、剪定バサミと剪定ノコギリ、脚立、癒合剤です。

基本は剪定バサミで枝を切りますが、樹齢とともに枝が太くなっていくため、剪定バサミで切れない場合は、剪定ノコギリを使います。

また、切り口には保護する効果がある癒合剤を満遍なく塗るようにしましょう。

 

1〜4年目までは剪定しない

樹齢1〜4年目までのゆずは、基本剪定はしません。

まだこの時期は実をつけるほど育っておらず、枝を伸ばすことを優先するためです。

ただ雑草はもぎ取って問題ないので処理するようにしてください。

ゆずの木は、縦に生長するよりも横に成長したほうが実のつきが良くなるため、ロープなどで枝を引っ張り、横向きに生長するよう促すといいでしょう。

 

5年目以降「透かし剪定」

樹齢5年目以降になると、たくさんの実がついているころでしょう。

枝もたくさん伸びてきて、生長に不要な枝や樹形を乱す枝なども目立ってきます。

そこで、「透かし剪定」を取り入れるのですが、基本的に下向きの枝・上に勢いよく伸びる枝・枯れている枝・混み合ってる枝を中心に根元から切り落とします。

これにより風通しや日当たりがよくなり、病害虫の予防や対策につながるのです。

また、ゆずは実がつく枝と、つかない枝があります。

今年実がついた枝は、翌年実がつきません。

そのため剪定の際に、今年実がついた枝は切り落としてしまいましょう。

 

伸びすぎた柚子「切り戻し剪定」

前年も今年も花や実の付きが悪い場合、枝が伸びすぎている可能性があります。

これは枝が古くなっていることで花や実の付きが悪くなっているため剪定しなければなりません。

そこで、一年で伸びた分の枝を切って、長さを調整する「切り戻し剪定」をしましょう。

新たに伸びた枝に実がつきやすくなります。

花芽がつきだす前の10月ごろに行うといいでしょう。

 

樹齢に合わせた手入れ方法

実をつけるまでの期間は、樹齢に合わせた手入れ方法を取り入れましょう。

 

樹齢1年目は「環境整備」

樹齢1年目のゆずは、大きく育てることを最重要に考え、環境を整えてあげます。

  • 肥料は、月1回与える
  • 水やりは、週1回たっぷり
  • 殺虫剤・殺菌剤で害虫対策
  • 防寒対策(寒い地域限定)

しっかり栄養を与えて、害虫にやられてしまわないよう生長を見守りましょう。

 

樹齢2年目は「誘引作業」

樹齢2年目のゆずは、1年目と同じ作業を行います。

ただし、枝が上に伸びてきている場合は日当たりが偏ってしまうので誘引しましょう。

枝を広げて、ロープなどで引っ張り、横向きに生長させます

そうすることで、全体に日が当たり実つきもよくなります。

 

樹齢3年目は「摘蕾・摘果」

樹齢3年目のゆずは、花を咲かせ実がつきだすことがあります。

しかし、この時期に実がついてしまうと生長を遅らせてしまうため摘蕾(てきらい)・摘果(てきか)をして調整しましょう

開花前の蕾をもぎ取り、実も摘み取ります。

このとき上に勢いよく伸びてる枝があれば、小さいうちに切ってしまいましょう。

そのままにしていると樹形を乱してしまいます。

 

樹齢4〜5年目は「収穫」

樹齢4〜5年目となると、いよいよ実を育てる時期になります。

剪定をしても問題ないので、収穫したら適期に透かし剪定をしましょう。

また、実が熟す前に摘み取ると他の実に栄養が行き渡るので美味しいゆずを育てることができます。

6年目からも同じように、ポイントを押さえて剪定や収穫を続けてください。

切り戻し剪定を用いる場合は、木に負担がかからないよう、太い枝1本につき年1回剪定し、残りは翌年に回すのがベターです。

 

ゆずの育て方・収穫時期や手順

ゆずを収穫するためには、剪定や手入れだけではいけません。

環境を整えたり、病害虫を対処したりして適期に収穫しましょう。

 

基本の育て方

ゆずは日当たりがいい場所を好みます。

地植えでも鉢植えでも日がよく当たるところで育てましょう

水やりは土の表面が乾かないように、たっぷり与えることをおすすめします。

肥料は、3月に有機肥料・10月に緩効性肥料を規定量施してください。

 

病害虫の対処法

ゆずには、マモグリバエ・カイガラムシ・アブラムシ・カミキリムシといった害虫が発生することがあります。

葉を食べたり、感染病を運んだりする可能性があるため、見つけたらすぐに対処しなければなりません。

殺虫剤やブラシを使って退治しましょう。

 

収穫時期・手順

ゆずの収穫時期は、青ゆず・黄ゆずで異なります

 

ゆずの種類 収穫時期 収穫のタイミング
青ゆず 7月〜9月 直径4cm程度の大きさ
黄ゆず 10月〜1月 色の変化

 

ゆずを収穫するときは、トゲに注意するようにしましょう。

現在はトゲがない品種も多くなってきましたが、トゲがあるものもまだ存在します。

そのため、収穫時には厚手の手袋を着用するようにしてください。

果実を揺らしながら収穫するとトゲによって実が傷む可能性があるため、手でガードしながらゆっくりもぎ取るようにしましょう。

 

まとめ

美味しいゆずを収穫するには、樹齢に合わせた剪定とお手入れをすることが重要です。

 

樹齢 剪定 お手入れ
1年目 無し 環境整備
2年目 無し 環境整備・誘引
3年目 無し 摘蕾・摘果
4年目 無し 収穫(剪定)
5年目 透かし剪定 収穫・剪定

 

基本的に、樹齢1〜4年目までは剪定は行いません。

育ちやすい環境や木の状態を整えてあげることを優先しましょう。

剪定時期は2月〜4月です。

不要な枝を切る「透かし剪定」が基本ですが、伸びすぎたときは10月に「切り戻し剪定」を行いましょう。

ただし、木に負担がかかるため数年に分ける必要があります。

ゆずの剪定や手入れに不安がある場合は、プロに任せてみませんか?

TAKUMeeなら専門技術の高さと豊富な経験を有する造園業者を厳選し、地元の複数社からの無料見積もりをご案内いたします。

庭木や植木の剪定・伐採はもちろん、庭木1本から幅広くご依頼を承っております。

庭木や植木の作業の費用が気になる場合にも、ぜひお気軽にご相談ください。

       

人気の記事

       

人気のカテゴリ