サルスベリの剪定時期はいつ?剪定方法や元気に育てる手入れポイントを解説

お庭のシンボルツリーにぴったりなサルスベリ、初夏から晩秋にかけてピンクや赤色の花を咲かせて庭を華やかに彩ります。

サルスベリは育てやすく、剪定も難しくないため植物初心者にもおすすめです。

一方でお庭で育てるためには「いつ剪定する?」「剪定の仕方は?」「水やりは?」など、無視することができないお手入れが求められます。

本記事では、サルスベリの剪定時期や方法、お手入れポイントについて解説するので、元気なサルスベリをお庭に育てましょう!

 

サルスベリを剪定しないとどうなる?

サルスベリは生長が早いため、剪定しないと樹形が乱れたり横枝が大きく張り出したりします。

10m近くまで育つこともあり、そうすると自然災害による被害にあう可能性も十分考えられます。

また、枝や葉が生い茂ると風通しが悪くなり、病害虫が発生するリスクもあるでしょう。

元気なサルスベリを育てるためには、剪定は必須であり、また剪定をすることで必要な枝や蕾に栄養を行き渡らせることができ、翌年の花付きをよくすることにつながります

 

サルスベリの剪定時期は夏と冬

サルスベリの剪定時期は、夏(7月〜8月)と冬(12月〜3月)の年2回です。

花が咲きはじめる7月〜8月にかけて、樹形を整える弱剪定を行います。

開花期に枝を伸ばしたままにしていると、必要な栄養が花にいかず生長が妨げられるためです。

次に、休眠期に入る冬は強剪定を行います。

サルスベリは落葉樹のため、秋に葉が落ちはじめて休眠期に入ります。

休眠期中は幹に栄養を蓄える時期で、木を切っても負担が軽減されるので冬が適していると言えるでしょう。

ただし、サルスベリは寒さに弱い特徴を持つため、太い枝を切り落とすのは3月をおすすめします。

 

サルスベリの剪定方法【図解付き】

サルスベリの剪定方法は、夏と冬で異なります。

夏は弱剪定の「透かし剪定」を行い、冬は強剪定の「切り戻し剪定」を行うと美しい樹形を保つことができます。

また、サルスベリの木特有のこぶを作る場合は、冬に「こぶ仕立て剪定」という方法を取り入れましょう。

剪定に必要な道具は以下の通りです。

 

必要な道具

  • 剪定バサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 高枝切りバサミ
  • 軍手
  • 脚立
  • 癒合剤

 

基本は剪定バサミで切ります。

太い枝は剪定ノコギリ、手が届かない枝は高枝切りバサミを使いましょう。

癒合剤とは、切り口を保護する薬剤で雑菌の侵入を防ぐ働きがあります。

 

樹形を整える「透かし剪定」

夏(7月〜8月)の剪定は、不要な枝を切り落として樹形を整える「透かし剪定」を行います

とくにサルスベリは、逆さ枝やひこばえが目立つ傾向にあるため、入念にチェックしましょう。

剪定のコツは、根元から切り落とすこと・木の下から剪定を進めることです。

不要な枝を切るときは、少し離れたところから樹形を確認するようにしましょう。

切るべき枝は以下を参考にしてくださいね。

 

小さくしたいときは「切り戻し剪定」

冬(12月〜3月)の剪定は、木全体を小さくする「切り戻し剪定」を行います

切り戻し剪定は、木に負担を与えるためダメージが軽減される休眠期に取り入れましょう。

開花後、落葉期に入ってから剪定をするのがコツです!

花後すぐに剪定をしてしまうと切り口から細い枝がたくさん出てきて、翌春に芽をつけ秋に花を咲かせてしまいます。

そうすると、枝がひょろひょろのため、小さな花や花付きが悪くなります。

花後に急いで剪定は行わず、適期まで待ち、一年で伸びた分の枝を木の半分くらいの位置で切り落とすようにしましょう。

切り口に癒合剤を塗ることも忘れないようにしてくださいね。

 

あえてこぶを作る「こぶ仕立て剪定」

サルスベリの象徴でもあるこぶをあえて作ることを「こぶ仕立て」といいます

毎年同じ位置で枝を剪定することで切り口が肥大化し、こぶができます。

サルスベリは、切り口から複数の細い枝が伸びてくるため、同じ部分を剪定し続けてこぶを生長させましょう。

こぶ仕立ては強い剪定になるため、切り戻し剪定と同じ冬に行うのがベターです。

こぶが大きくなりすぎたときは、数年に一度こぶの下の位置で切り落とします。

 

元気なサルスベリを育てるポイント

元気なサルスベリを育てるには、剪定だけではなく日頃の手入れも大切にしましょう。

育て方のポイントを押さえることで毎年美しい花を楽しめますよ。

 

庭植えで育てる

サルスベリは、鉢植えや盆栽で楽しむこともできますが生育が早く、10m近くになることもあるため庭植えをおすすめします

どうしても鉢植えで育てたい場合は、生長に合わせて大きな鉢植えに植え替えて、最終的には庭植えで育てることを検討しましょう。

また、樹高が低い園芸品種を育てるのも一つの方法です。

 

日当たり・風通しがいい場所で育てる

サルスベリは、日当たりのいい場所を好む植物です

十分な日光が当たらないと花付きが悪くなります。

夏の強い日差しや直射日光にも強いため、年中日当たりがいい場所で育てるようにしましょう。

併せて、風通しの良さも重要です。

湿気がたまると病気になることから剪定も大切ですが、場所選びにもこだわるようにしましょう。

 

水やりは基本的に必要ない

基本的にサルスベリに水やりは不要です

雨水だけで十分なため必要ありませんが、日照が続いて乾燥が気になるときは水やりをしましょう。

また、庭植えをはじめて1年くらいは、水切れを起こしてしまうことがあるので、土の表面が乾いていたら水をたっぷりあげてください。

 

病害虫は早めに対処する

サルスベリは丈夫な植物ですが、病気や害虫被害にあう可能性はゼロではありません。

とくに発生しやすい病気・害虫は以下の通りです。

 

  • うどんこ病
  • スス病
  • カイガラムシ
  • アブラムシ
  • シャクトリムシ
  • ヒメクロオトシブミ

 

病気にかかってしまうと感染が広がり枯れてしまいます。

白っぽく葉が曇ったり、スス黒く葉が覆われたりしたときは、繁殖しているためすぐにブラシではらい落とす、または剪定しましょう

害虫被害にあったときも同様にブラシで落とす、剪定する、または殺虫剤で駆除するなどの対処法が効果的です。

どちらの被害も見つけたら拡大する前にすぐ対処するようにしましょう。

 

不安なときはプロに任せる

サルスベリの剪定や手入れは、比較的簡単なため自分でもできます。

しかし、「どの枝を切ればいいかわからない」「樹形の検討がつかない」など少しでも不安が残るのならプロに任せるのも一つの手段です。

また時間がなかったり、面倒に感じたりした場合も業者に依頼するのが賢明です。

中途半端にはじめてしまうと花付きが悪くなる・枯れる原因になりかねません。

まずは、見積もりを出してもらい、予算と相談してみてくださいね。

 

まとめ

サルスベリは育てやすい植物のため、はじめての庭木にもぴったりです。

剪定方法や手入れもわかりやすく、時期を守って行えば大きなトラブルが起きることはないでしょう。

夏は「透かし剪定」、冬に「切り戻し剪定」「こぶ仕立て」をすることで、樹形が整った美しいサルスベリを楽しむことができます。

しかし、剪定の重要さ、手入れの大切さは理解したものの自分でするには困難な場合もあるかもしれません。

そんなときは、プロに任せるのもおすすめです。

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