道端の雑草にも名前がある!よく見る雑草・花の名前や特徴、駆除方法を紹介

玄関の周辺や垣根、コンクリートの隙間など、あらゆる場所に生えている雑草。

ひと口に「雑草」と言っても、それぞれに名前があり種類も分けられます。

日本にはおよそ450種類もの雑草が存在すると言われており、道端の雑草の名前すらわからない…というのはよくあることです。

そこで本記事では、よく見かける道端の雑草の名前や特徴、またその雑草たちを放置していればどうなるのか、駆除方法も併せて紹介します。

 

雑草は2種類に分けられる

雑草は主に「一年草」と「多年草」の2種類に分類されます。

それぞれの特色を見ていきましょう。

 

一年草

一年草(いちねんそう)とは、芽が出て枯れるまでの期間が一年の草のことです

雑草の場合は「一年生雑草」と呼ばれることもあります。

春に発芽して冬に枯れる「夏生一年生雑草」、秋に発芽して夏に枯れる「冬生一年生雑草」など、一年草の中でも分類されています。

また、冬を越える冬生一年生雑草は、越年草や越年生雑草、越冬一年生雑草と呼ばれることもあるので知識の一つとして覚えておきましょう。

一年生雑草の特色は、種子ができると枯れることです。

よって、種子を植えなければ翌年は育ちません。

 

多年草

多年草(たねんそう)とは、冬を越えても生き残ってる草のことです

雑草の場合は「多年生雑草」と呼ばれることもあります。

根の発達が強く、地面から出ている雑草は枯れても根は枯れずに生き残るため、翌年には同じ株から芽吹きます。

生命力・繁殖力が強いため、一年生雑草よりも除去が難しいです。

 

道端の雑草の名前はなに?

玄関周辺や散歩道、河川敷など、日常生活でよく目にする雑草ですが「名前はわからない」というものが多いのではないでしょうか。

雑草は植物ではないものの、一つひとつに名前がついており特徴もあります。

よく見る道端の雑草について紹介します

中には早急に駆除すべきものもあるため参考にしてください。

 

スギナ

「スギナ」とは、俗に言うツクシのことです。

道端の雑草で一番多いのはスギナであり、厄介な雑草・早急な対処が必要な雑草として有名です。

栄養茎・胞子茎を併せ持つ雑草であり、生命力が強い特徴があります。

繁殖する茎を持ち、地下に埋まる根が枯れずに張るので、一度生えると駆除するのはとても困難です。

秋にスギナが枯れても根は枯れていないので、翌春には芽を出します。

 

雑草の種類 多年草
特徴 日陰でも繁殖するくらい生命力が強い
対策 草むしり・除草剤

 

ユウゲショウ

昼から夜にかけて花を咲かせる「ユウゲショウ」は、可愛らしい見た目から庭に咲いていても放置しがちですが危険です。

非常に根深く、引っこ抜こうにも途中で千切れてしまいます。

根が少しでも残っていれば、生命力の強さが発揮され再生する特徴があります。

鑑賞用の雑草にすることも可能ですが、除草するには厄介な雑草なのです。

 

雑草の種類 多年草
特徴 根が張り除草が非常に困難
対策 除草剤

 

チガヤ

白い綿のような花穂が印象的な「チガヤ」は、繁殖力が非常に強いです。

切っても切っても生えてくるため、除草するならすべての根を駆除しなければなりません。

根があれば冬も越せるため、時期が来たら再び生えてくる生命力の強さも特徴の一つです。

ほんのり甘いことから、食用・漢方に使われることもあります。

 

雑草の種類 多年草
特徴 「世界最強の雑草」と呼ばれてる
対策 除草剤

 

ヒメコバンソウ

三角形の穂が垂れ下がる「ヒメコバンソウ(別名スズガヤ)」。

穂を振るとかすかに音をたてることからスズガヤとも呼ばれています。

ヨーロッパからの外来種ですが、現在では日本の全域に生育し、とくにやや乾いた荒地に多く存在します。

広範囲に生育するため、庭全域を占領されることも珍しくありません。

 

雑草の種類 一年草
特徴 全日光・日陰どちらでも生育する
対策 除草剤

 

エノコログサ

「エノコログサ」と聞いてもピンと来なくても、猫じゃらしと聞くと分かる人が多いのではないでしょうか。

穂が揺れて種を蒔くことから強い繁殖力を持ち、また直射日光・乾燥・病気に強い性質から生命力もあります。

日本各地の道端・庭・畑などあらゆる場所に生息し、一番身近な雑草かもしれません。

抜くことで種が蒔き散らかり完全に駆除するのは難しいでしょう。

 

雑草の種類 一年草
特徴 幅広い環境に適しているため駆除に時間がかかる
対策 除草剤

 

メヒシバ

「メヒシバ」は、暑さや乾燥に強く、真夏には爆発的に広がります。

冬には枯れるのですが、メヒシバは倒れるときに種を蒔いているので翌春には再生し、手で抜いても途中で千切れてしまい簡単に駆除できません。

生育する環境を選ばずどこでも馴染んでしまうことから全国の道端・芝生・畑どこでも生えますし、背の高い植物が周囲にあればメヒシバも背高く伸びる特徴があります。

 

雑草の種類 一年草
特徴 柔軟な対応力でどこにでも生える
対策 除草剤

 

スズメノカタビラ

スズメノカタビラ(別名ビンボウグサ)は、踏まれても枯れず、アスファルトの隙間や畑など場所を選ばずに春先に勢力を伸ばすたくましい雑草です。

根は浅いため抜きやすいですが、細かな根がついているため土ごとごっそり抜けてしまい、新たな雑草が生える隙を与えてしまいます。

土ごと抜けないように小さいうちに駆除するのがいいでしょう。

 

雑草の種類 一年草(一年生越年草)
特徴 繁殖力が強く一面に群落をつくる
対策 草むしり

 

道端に咲く花の名前はなに?

花が印象的な、よく目にする道端の雑草を紹介します

こちらも厄介な雑草認定されているものもあるため、玄関周辺や庭に生えている場合は駆除の対象にするといいでしょう。

 

タンポポ

道端の雑草でもっとも有名なものといえば「タンポポ」ではないでしょうか。

黄色い花びらがたくさんついた花で、3月〜9月に開花し、フワフワ綿毛の種を飛ばして繁殖します。

タンポポの生命力は非常に強く、他の雑草が生育できない環境だったり、アスファルトを突き破ったりして生えてくることも珍しくありません。

通年発生しているため、徹底した駆除は難しくこまめな手入れは非効率でしょう。

 

雑草の種類 多年草
特徴 どんな環境下でも容易に再生できる
対策 除草剤

 

カタバミ

クローバーのような葉に、小さく黄色い花を咲かせる「カタバミ」は、厄介な雑草の一つです。

草丈が低く広範囲に生えるため、草むしり・草刈りは適していません。

また、生命力・繁殖力・再生力が凄まじく、とくに芝生に繁殖すると生育幅が広く芝生が負けてしまうほどです。

しかし放置していると繁殖し続けるので、除草が困難な場合は業者に依頼することをおすすめします。

 

雑草の種類 多年草
特徴 種をばらまき放っておくと繁殖し続ける
対策 除草剤

 

ナズナ

ぺんぺん草の愛称で知られる「ナズナ」は、土手や更地、道端など日本中の至る場所に生息しています。

春の雑草ナズナですが、春の七草の一種なことをご存知ですか?

食用として扱われている一方、「ぺんぺん草が生える」という言葉があり、これは庭が荒れているという意味を持つ慣用句です。

庭を荒らすくらい繁殖力が強いことから一度生えると厄介と言えるでしょう。

 

雑草の種類 一年草(二年草)
特徴 耐寒性・耐暑性・日陰に強い
対策 草むしり

 

ハルジオン

マーガレットやヒメジョオンと間違われやすい「ハルジオン」は、雑草ではありますが観賞用として扱っていることもあります。

ただし、毒性があるため小さなお子さまやペットが誤飲しないように注意しましょう。

踏みつけや抜き取りに対する耐性が強いため、除草する場合は少し困難です。

 

雑草の種類 多年草
特徴 貧乏草と言われるほど繁殖力が強い
対策 除草剤

 

シロツメクサ

クローバーが咲かせる花を「シロツメクサ」といい、花冠をつくった経験がある人もいるのではないでしょうか。

耐寒性・耐暑性が強く、生育も盛んなためグラウンドや芝生など広範囲に生えていることが多いです。

可愛らしい見た目からグランドカバーにする家庭もありますが、シロツメクサの中には毒性を持つものもあるため誤飲には注意しましょう。

 

雑草の種類 多年草
特徴 茎は地表をはって不定根を出す
対策 草むしり

 

雑草を放置していたらどうなる?

雑草を駆除するのはとても面倒ですよね。

ただ、放置してしまうともっと面倒なことになるのが厄介なところ。

見栄えが悪くなるのはもちろんのこと、害虫が住みついたり健康被害をもたらしたりします。

一番多い害虫は「」です。

夏の虫と思われがちですが、春から秋まで活発に飛び回るため注意しましょう。

他にも、毛虫やハダニなども発生しやすいです。

健康被害は日本人がもっとも多く悩まされる「花粉」です。

とくにイネ科の雑草「カモガヤ」「オオアワガエリ」「ハルガヤ」やキク科の雑草「ブタクサ」に困らされている人は多いのではないでしょうか。

害虫被害・健康被害どちらからも守るために、厄介な雑草を放置せず駆除するようにしましょう

 

雑草を駆除する方法

庭やグラウンド、道端の雑草などどこに生えていても駆除は面倒なものです。

しかし雑草を放置していると景観が悪くなるだけではなく、害虫被害・健康被害・悪臭といったトラブルを招く可能性があります。

望ましくない雑草は、以下の方法を用いて駆除するようにしましょう。

 

草むしり

狭い範囲や道端の雑草を駆除するときは草むしりが手軽でしょう。

気になる部分の雑草を引っこ抜くだけです。

ただし、根絶することはほぼできないため、完璧に駆除することはできません。

根を深く生やす雑草や広範囲に生えている場合は不向きな方法です。

また、しばらくすると生えてくるので、時期がきたら駆除し続けることになります。

 

除草剤

根深い雑草やしっかり根元から駆除したいときは除草剤を使いましょう

生命力・繁殖力が強い雑草たちは、根っこからやっつけないとすぐに再生します。

除草剤の中でも、農耕地(田んぼ・畑)と非農耕地(公園・庭・花壇)で使えるものが違うので購入前に必ず確認するようにしましょう。

液体タイプは枯れるのが早く、粒剤タイプは長期的に効果があるなど、タイプの特徴もあります。

 

業者にお任せ

道端の雑草であっても駆除を余儀なくされることがあるかもしれません。

庭の手入れのため、グラウンド利用のためなど、あらゆる場所に生えている雑草だからこそ、ご自身の生活にどのように影響するかはわからないものです。

しかし、駆除するにも時間・労力・技術が必要になります。

悩ましい雑草のことは、プロに任せてしまってはいかがでしょう?

およその費用にはなりますが、業者に依頼すれば一日作業で1万円〜3万円程度かと思われます。

業者・平米数・庭の環境などによって費用は変わるため、必ず見積もりを取るようにしてください。

 

まとめ

庭・玄関の周辺・垣根・空き地・コンクリートの隙間・道端など、あらゆる場所から生える雑草ですが、それぞれにきちんと名前や種類があります。

本記事では、よく見かける道端の雑草について紹介しましたが、ほんの一部です。

道端の雑草の名前がわからないときは、Googleの画像検索や植物図鑑の書籍などを利用して調べてみてはいかがでしょうか?

雑草の特色を知れば駆除する方法、共存する方法を知ることができるでしょう。

ただ、駆除する場合それなりに時間と労力と知識が必要です。

TAKUMeeなら専門技術の高さと豊富な経験を有する造園業者を厳選し、地元の複数社からの無料見積もりをご案内いたします。

雑草のお悩み以外にも、庭木や植木の剪定・伐採など庭全体のメンテナンスも承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

       

人気の記事

       

人気のカテゴリ