観葉植物に植え替えは必要?適切な時期や植え替えサイン、やり方を解説

自宅やオフィスを彩ってくれる観葉植物。

観葉植物があるだけで、癒されたり、明るい雰囲気になったりしますよね。

しかし、観葉植物を育てるためには植え替えが必要なのか?

そもそも植え替えのやり方は?いつしたらいいの?と、わからないことが多いと思います。

そこで、今回の記事では観葉植物の植え替えの必要性、植え替え時期や方法、道具など詳しく解説します!

 

植え替えとは

植え替えは、植物の成長とともに鉢のなかで根がぎゅうぎゅうに詰まる「根詰まり」を解消する目的があります

根詰まりすると、水や養分を吸収することができなくなり、植物の生長を妨げます。

植物を健康的に育てるには、最適な時期に正しい方法で植え替えをしましょう。

 

観葉植物に植え替えは必要?

「観葉植物を大きく育てたいとは思っていない」そのような人は、植え替えに必要性を感じないかもしれません。

しかし、健康に育てるためには生長に合わせて、土や鉢を変える必要があります

根詰まりになることで、水分・養分を吸収できずに根崩れを起こしてしまいます。

また、同じ土で育てていると、カビ・害虫の発生により植物が病気になる可能性もあるのです。

大きく育てるかどうかではなく、植物を元気に育てるために時期が来たら植え替えを行いましょう。

 

観葉植物を植え替えるサイン

観葉植物に以下のようなサインが見えたら植え替え時期です。

  • 鉢底から根が見えている
  • 土が水を吸いにくい
  • 新芽が出ない
  • 葉が変色している
  • 観葉植物が倒れる

このようなサインがなくても、根詰まりを起こす前に適切な時期が来たら植え替えすることをおすすめします

 

観葉植物の植え替えに適切な時期

観葉植物の植え替えは、いつしてもいいというわけではありません。

適当に行ってしまうと、株が弱ったり枯れたりします。

手間に感じても、適切な時期・頻度で植え替えを行いましょう。

 

最も適した時期は「5月〜7月」

観葉植物の植え替えは、植物が最も成長する5月〜7月頃がおすすめです

真夏・真冬は、植物に負担を与えてしまうので、最高気温25℃・最低気温15℃くらいの過ごしやすい時期がいいでしょう。

7月までにできなかった場合は、9月10月の涼しい時期でも問題ありません。

 

植え替え頻度は「2年〜3年に1回」

植え替え頻度は、2年〜3年に一度が一般的ですが、植物の生育状態や鉢の大きさによって変わります

以下を目安にしてください。

 

鉢のサイズ 植え替え頻度
小型

3~5号(直径9~15cm)

毎年
中型

3~5号(直径18~21cm)

2年に一回
大型

8号〜(直径24cm〜)

3年〜5年に一回

※大きくしたくない場合は、根や枝葉を短く切って、植え替え頻度を調整

 

早く大きくしたい場合は、毎年植え替えをして根が伸びるスペースを作ってあげましょう。

 

【基本】観葉植物の植え替え方法・手順

観葉植物の植え替えをするときは、正しい手順で行う必要があります。

なんとなくで進めてしまうと、株が弱ってしまうかもしれません。

ここでは、植え替えに必要な道具や手順、やり方について解説します。

植え替えに必要な道具

植え替えには、以下の道具を準備しましょう。

 

  • 植え替え用の鉢
  • 観葉植物用の培養土
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • スコップまたはコテ
  • 剪定バサミ
    (傷んでいる根を切る)
  • 細い棒または割り箸
    (土の隙間を埋める・根周辺の土をほぐす)
  • 軍手
  • シートまたは新聞紙

 

植え替え用の鉢は、今のものより一回り大きいものを用意しましょう

観葉植物用の土は、排水性・保水性のバランスが取れた新しいものを準備してください。

もしかしたら剪定バサミがないご家庭もあるかもしれません。

普通のハサミでも切れますが、切れ味が悪いと断面の細胞が傷つけられて感染症になるリスクがあります。

手入れされた清潔な剪定バサミを準備しましょう。

植え替えの手順・やり方

次に、植え替えの手順です。

 

植え替え手順

  1. 鉢穴に鉢底ネットを入れる
  2. 鉢の底から2〜3cmくらいまで鉢底石を入れる
  3. 鉢の3分の1くらいまで観葉植物用の培養土を入れる
  4. 古い鉢からゆっくり植物を取り出す
  5. 根から土を落として新しい鉢に植え替える
  6. 鉢のふちから2〜3cmくらい下までに土を入れる
  7. 細い棒を使って根と鉢の隙間に土を入れ込む
  8. たっぷり水やりをする

 

植え替えの1週間前くらいから水やりを控えるようにしましょう

根が切れたり、土と根をほぐしやすくしたりするためです。

では、それぞれについて詳しく解説します。

 

①鉢穴に鉢底ネットを入れる

新しい鉢の鉢穴に合わせて鉢底ネットをセットします。

鉢底ネットによって、排水性と通気性をよくし、「根腐れ」「土の流出」「害虫の侵入」を防ぎます

②鉢の底から2〜3cmくらいまで鉢底石を入れる

鉢穴が複数開いてる鉢や通気性が確保された鉢、石がいらない培養土の場合は、こちらの工程は不要です。

鉢底に丸い穴が開いている鉢は、石を敷かないと土の流出や害虫の侵入が発生するリスクがあるので、必ず鉢底ネットを敷きましょう

③鉢の3分の1くらいまで観葉植物用の培養土を入れる

土は、観葉植物用の培養土を使ってください

水はけ・保肥力・通気性のバランスが取れているため、健康的な生長を促すことができます。

④古い鉢からゆっくり植物を取り出す

根が詰まった観葉植物を古い鉢から取り出すのは簡単です。

しかし、根がパンパンになっていると鉢から抜けにくいことがあります。

無理に引っ張るのではなく、細い棒で土をほぐしてゆっくり出したり、ハンマーや手で鉢に刺激を与えたりするといいでしょう

⑤根から土を落として新しい鉢に植え替える

根についた土をほぐしながら落とし、鉢に植え替えます。

土が乾燥していれば、軽くほぐすだけで落とせるので植え替えの1週間前から水やりを行いません。

乾き切ったひょろひょろの根や黒くなった根がある場合は、剪定バサミで切り落とします

⑥鉢のふちから2〜3cmくらい下までに土を入れる

鉢いっぱいに土を入れると、水やりをしたときに溢れてしまうのでふちから2〜3cm下までに土を入れます

表面は指で土を押し入れるようにしてください。

⑦細い棒を使って根と鉢の隙間に土を入れ込む

市販の観葉植物用の培養土は、水はけをよくするために粒状になっていることが多いです。

細い棒で土をほぐすことで、根が生えるスペースや呼吸を確保するために、程よく土を固定するといいでしょう

⑧たっぷり水やりをする

鉢底から水が溢れるくらい、たっぷり水やりをします。

最初は濁った水が流れますが、透明な水になるまであげるのがポイントです!

根詰まりの原因になる、粉塵を流します。

水やりの際、鉢を揺すりながらあげると根と根の間に土が入り込み、水も全体に十分行き渡ります。

観葉植物を植え替えた後にすること

新しい鉢に植え替えた観葉植物は、弱った状態です。

状態を回復させるためにゆっくり休ませてあげましょう。

最後に、植え替え後にするべき3つのことについて解説します。

 

土が乾かないように水やりをする

植え替え後は、根が傷ついた状態のため、水を上手に吸い上げられません。

新しい芽や根を出そうとしても生長不良を引き起こす可能性があります。

土が乾燥していないかこまめに観察し、水を適度に与えましょう

もし、土の中まで乾燥しているようであれば、肥料を混ぜて水やりするのもおすすめです。

長期的に乾燥が続いてしまうと、株が枯れてしまうので注意してください。

 

日陰・半日陰になる場所に置いておく

植え替え後にたっぷり水やりをしたら、1〜2週間程度は風通しがいい日陰もしくは、半日陰において管理しましょう

弱っている観葉植物にとって、直射日光は大敵です。

徐々に室内の明るい場所に移動させて、元の環境に慣らしていくようにしましょう。

 

植物が不安定なときは支柱を立てる

水やり後に観葉植物が安定しない場合は、支柱を立てて固定します

植え替えたばかりの観葉植物は、根をまだしっかりと張れていないので安定しにくいです。

支柱は、市販のものでもいいですし、割り箸やプラスチック棒などでも代用できます。

支柱を枝葉と結束して株が動かないようにしておけば、より安定して安心です。

まとめ

観葉植物の植え替えは、春〜初夏にかけて行うのが適切です。

暑すぎる、寒すぎる時期に植え替えをすると、株にダメージを与えて根が枯れたり、腐ったりする可能性があります。

必要な道具を揃えて、正しい手順で植え替えを行いましょう。

また、植え替え後そのまま放置していたら、弱った植物が病気にかかり枯れてしまうこともあります。

観葉植物は日陰に置き、土が乾かないように観察・水やりを行います。

もし、植物にグラつきが見られた場合は、支柱を立ててください。

適切な植え替えを行い、元気な観葉植物を育てましょう!

 

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