生垣とは|生垣におすすめの庭木の種類や剪定時期、手入れ方法を解説
周囲からの目隠しのために、家の周辺を囲む「生垣」。
フェンスや塀などもありますが、植物で彩る生垣ならオシャレで優しい印象を与えます。
そもそも生垣とは?垣根と何が違うの?、また剪定や刈り込みは必要なのか、自分でもできるのかなど、気になることが多いでしょう。
今回の記事では、生垣に焦点を当てて詳しく解説します!
生垣とは

生垣(いけがき)とは、生きている植物で垣根(かきね)をつくることです。
垣根を作ることで、敷地の目隠しができ、防犯・防風・防音などが叶います。
植物で作るため、フェンスや塀よりも柔らかい印象を与え、四季に合わせて彩りや香りを楽しめるのが特徴です。
その一方で、手入れが手間になるデメリットもあります。
これから生垣を作る人は、すべてを理解した上で検討してくださいね。
生垣と垣根の違い
生垣は、生きている植物で作られた垣根のこと。
一方、垣根は敷地周辺に作る囲いや仕切り全般を指します。
生垣は垣根の一種に当てはまり、垣根には植物(生垣)もあれば、木材のフェンス、竹製のもの、ブロック塀などさまざまな素材や形のものが含まれます。
生垣のメリット

生垣を作るメリットは、目隠しや防犯、四季を感じられることがあげられます。
目隠しになる
生垣または、垣根を作るほとんどの人が目隠しを目的としています。
隣の家や道路の境目に、生垣を作れば通りがかりの人からの視線を防ぐことができ、プライバシーを守ることが可能です。
防犯対策になる
目隠しになるということは、防犯対策にも一役買います。
高さや幅があると簡単に乗り越えることはできません。
不審者などが敷地内へ侵入したり、侵入後に隠れたりすることができないため防犯になります。
ただし、高さがありすぎる生垣や手入れされていない生垣、スカスカになっている生垣は逆効果になってしまうので気をつけましょう。
四季の景観がよくなる
生きている植物で垣根を作るので、四季によって景観が変わります。
季節に応じて、新芽が出たり、紅葉したり生長を感じられるでしょう。
また、生垣に使う植物は周囲環境に強いものが多いため枯れるリスクも少ないです。
花が咲く植物や、香り豊かなもの、家の雰囲気にあったものなど楽しみながら、植物の特徴も踏まえて選んでくださいね!
コストダウンになることも
目隠しが目当ての人は、垣根に「目隠しフェンス」を選ぶ人もいます。
しかし、目隠しフェンスのコストと比べると生垣のほうが安く住む可能性が高いです。
業者や品種、範囲によりますが、生垣1平方メートルにつき10,000円前後が相場と言われています。
専門業者に依頼する場合は、無料見積もりを数社出して比較することをおすすめします。
生垣のデメリット

定期的なメンテナンスや落葉がデメリットとしてあげられます。
内容を理解した上で、生垣作りを行いましょう。
メンテナンスが必要
生きた植物を生垣にするのですから、手入れやお世話は必須になります。
- 水やり
- 剪定
- 掃除
…など
とくに面倒に感じるのは剪定かもしれません。
葉や枝が伸びてくると、病気や害虫の原因になりますし、近隣の敷地に侵入するとトラブルにもなります。
後述、剪定方法について手順や道具などを解説してるので、ぜひ参考にしてください。
自分で剪定するのが難しい場合は、専門業者に依頼しましょう。
時期・品種によって落葉する
生垣の品種によっては、落葉する時期があります。
元気に生長しても落葉してしまうと、目隠しの役割を果たせなくなり、防犯・プライバシーともに守られません。
とくに、冬になると落葉する植物が多く、日が落ちるのが早い季節なのでより不安が高まるでしょう。
落葉樹は時期が来たら一気に葉を落とす一方で、常緑樹も葉を多少落としますが常に葉を保っているので生垣におすすめです。
手間のかからない生垣はある?

生垣の生長や景観の美しさを保つには、それなりの手間がかかります。
できるだけ手間がかからない生垣にするには、以下の3つを押さえるようにしましょう。
|
手間のかからない樹木とは、「丈夫」「葉が落ちにくい」品種のことです。
ほどほどの高さに育ち、寒さや暑さに強い植物が適切でしょう。
また、プランターに植えた木を並べれば水やりが簡単になり、植える本数を最低限にすればお世話だけではなく、撤去するときにも手間とコストを省くことができます。
あまり手間をかけたくない…かけられない…という人は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
生垣に適した木の選び方

では、実際に生垣に適した木というのはどういうものなのでしょうか。
選び方について解説します。
枝葉の密度が高く育つ樹木
生垣の植物は、枝葉の密度が高く、細かく分枝する植物を選びましょう。
ぎゅうぎゅうになっていれば、遮蔽性(しゃへいせい)が高まり目隠し効果が上がります。また、防風・防音効果にも期待できるでしょう。
刈り込みに強い樹木
生垣に剪定はつきものです。
年に2回、多いもので毎年剪定をしなければならない植物もあります。
そのため、剪定に強く、刈り込みにも強い植物を選ぶといいです。
とくに、太い枝を切る「強剪定」は木に大きな負担がかかるため、慎重に行います。
剪定時期や手順を守り、木の種類や状態に合わせてダメージを減らせるよう作業しましょう。
病気や害虫に強い樹木
生垣は常に、外気に触れており、害虫に寄生されたり、病気にかかったりする可能性があります。
他にも、枯れやスカスカ、景観が損なわれるといったデメリットも。
このようなことから、手入れの負担や目隠し効果が半減することになりかねません。
害虫発生が広がり、生垣だけではなくお庭のあるゆる植物に病害虫の被害が拡大し、全体の木や草が完全に枯れてしまう可能性があります。
病気や害虫に強い樹木を生垣にすれば、枯死の心配も薄れるでしょう。
目隠しが目的なら常緑樹
生垣の目的は目隠し、手間を減らしたい、そんな人には常緑樹がおすすめです。
落葉樹は、一気に葉を落としスカスカの生垣になるため目隠し効果がなくなりますし、落ち葉で掃除も大変になります。
常緑樹であれば、葉が落ちにくいためスカスカにならず、落ち葉の処理をする必要もほとんどありません。
生垣におすすめの庭木の種類
ここからは、生垣におすすめの庭木について解説します。
住宅の雰囲気やライフスタイル、景観に合わせて選んでみてくださいね。
花が咲くおしゃれな樹木
まずは、花を咲かせるオシャレな樹木を紹介します。
アベリア

| 花の名前 | アベリア |
| 種類 | スイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木 |
| 高さ | 1~1.5m/4m |
| 剪定時期 | 真冬と真夏を除き1年中可能 |
| 開花時期 | 5月〜10月 |
耐暑性・耐寒性に優れ、病害虫に強く、乾燥にも強いアベリア。
丈夫で手入れが簡単なため、植物初心者でも育てやすい特徴を持ちます。
また、真夏・真冬を除けば1年中剪定することができ、強い刈り込みにも耐えることができます。
開花期が長いので、美しい花を長く楽しめますよ。
クチナシ

| 花の名前 | クチナシ |
| 種類 | アカネ科クチナシ属の常緑低木 |
| 高さ | 1〜2m |
| 剪定時期 | 7月 |
| 開花時期 | 6月〜7月 |
クチナシは、沈丁花・金木犀と並ぶ三大香木の一つです。
初夏に花が咲き、真っ白な花と甘い香りが広がるため、生垣や庭木として人気があります。
枝葉が密集しており、刈り込みにも強く、一年中葉が茂っているため目隠し効果が高いです。
ただし、アブラムシやカイガラムシなどの害虫、またすす病などが発生することがあるので注意しましょう。
椿(ツバキ)

| 花の名前 | 椿(ツバキ) |
| 種類 | ツバキ科ツバキ属の常緑樹 |
| 高さ | 5〜6m |
| 剪定時期 | 4月〜5月 |
| 開花時期 | 12月〜4月 |
椿は、日本を代表する常緑高木です。
自然環境下では、最大20mにも育つことがありますが、一般的に庭木の場合は5〜6m程に保たれることが多く、種類や生育環境によって高さは異なります。
冬でも葉を落とさず、開花時期には赤・ピンク・白・複色などの美しい花を咲かせます。
フェアリーマグノリア

| 花の名前 | フェアリーマグノリア |
| 種類 | モクレン科モクレン属の常緑中木 |
| 高さ | 2〜3m |
| 剪定時期 | 5月〜6月 |
| 開花時期 | 3月〜5月 |
フェアリーマグノリアは、春に株全体を覆うような華やかなピンクの花を咲かせ、ライラックの香りとともに春の訪れを知らせます。
コンパクトにまとまって生長し、枝が密に横に伸びるため、生垣として利用しやすいです。
剪定を少しサボっても育つくらい丈夫な植物です。
トキワマンサク

| 花の名前 | トキワマンサク |
| 種類 | マンサク科トキワマンサク属の常緑小高木 |
| 高さ | 3〜6m |
| 剪定時期 | 5月〜6月
(生垣の樹形を整えるだけなら7月も可) |
| 開花時期 | 4月〜5月 |
トキワマンサクは、剪定・刈り込みに強く、葉が密生するため生垣に最適な植物です。
春になるとリボンのような花が枝いっぱいに咲き、可愛らしい景観が楽しめます。
葉や根が紅色に染まる品種や白の花をつける品種もあるので、生垣作りの際は住宅の雰囲気と合わせて選んでみましょう。
丈夫で育てやすいため、植物初心者にも扱いやすい樹木です。
銀梅花(ギンバイカ)

| 花の名前 | 銀梅花(ギンバイカ) |
| 種類 | フトモモ科ギンバイカ属の常緑低木 |
| 高さ | 2〜6m |
| 剪定時期 | 6月〜7月 |
| 開花時期 | 5月〜6月 |
ギンバイカ(別名:マートル)は、葉が密生して刈り込みに強く、常緑性で病害虫も少ないため、生垣に最適な植物です。
爽快感の中にほんのり甘い香りを放つ白い花を咲かせ、葉を揉むとユーカリに似たフルーティーな香りが広がります。
実・花・葉に芳香があり、ハーブ(マートル)としても利用されています。
抗炎症作用や抗菌作用、リラックス効果、皮膚を整える効能があるそうです。
手間がかかりにくい樹木
忙しい人、植物を育てるのが苦手な人におすすめの手間がかかりにくい樹木をまとめました。
沈丁花(ジンチョウゲ)

| 花の名前 | 沈丁花(ジンチョウゲ) |
| 種類 | ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木 |
| 高さ | 1〜1.5m |
| 剪定時期 | 4月〜5月 |
| 開花時期 | 2月〜4月 |
夏のクチナシ、秋のキンモクセイと並ぶ日本の三大香木の一つ、春のジンチョウゲ(別名:千里花)。
強い香りが特徴的で、少し離れたところからでも感じることができます。
樹高が1〜1.5mほどと、目隠しにはやや低く感じるかもしれませんが自然と丸い樹形になるため生垣に適しています。
また、日当たり・日陰どちらの状況下でも育ち丈夫ですが、移植を嫌いため一度植えたら移動しないほうが良いでしょう。
寿命が割と短いので、新しい株を植え直す必要があります。
千両(センリョウ)

| 花の名前 | 千両(センリョウ) |
| 種類 | センリョウ科センリョウ属の常緑小低木 |
| 高さ | 50cm〜1m |
| 剪定時期 | 3月 |
| 開花時期 | 6月〜7月 |
センリョウは、冬でも葉を落とさず、年中緑の葉が楽しめる常緑樹で、縁にギザギザ(鋸歯)のある広楕円形が特徴です。
基本的に、強い刈り込みは不要で、枝が混み合いすぎた場合は切り詰めます。
根が乾燥しないように水やりを行い、日陰・半日陰で育てましょう。
黄金マサキ(オウゴンマサキ)

| 花の名前 | 黄金マサキ(オウゴンマサキ) |
| 種類 | ニシキギ科の常緑小高木 |
| 高さ | 2〜4m |
| 剪定時期 | 6月
9月〜10月 |
| 開花時期 | 6月〜7月 |
オウゴンマサキ(マサキの変種)は、新芽や若い葉が鮮やかなレモンイエロー(黄金色)になる常緑樹です。
生垣の定番植物で、刈り込みに強く、日陰でも育つため、管理しやすい特徴があります。
また、生長が早く枝が密になるため目隠し効果も高いです。
最初はスカスカでも将来的には密になるのでご安心ください。
年2回刈り込んで、樹形を整えながら育てましょう。
エレガンテシマ

| 花の名前 | エレガンテシマ |
| 種類 | ヒノキ科コノテガシワ属の常緑針葉樹 |
| 高さ | 5〜10m
(2〜3m) |
| 剪定時期 | 3月〜4月(強剪定)
6月(軽めの剪定) |
| 開花時期 | 4月 |
エレガンテシマは、ヒノキ科コノテガシワの園芸品種です。
鮮やかな緑黄色の新葉が特徴で、冬になると赤茶色や褐色になることもあります。
季節によって葉色の変化を楽しめるのも見応えがあるでしょう。
寒さや乾燥に強く、丈夫な植物であり、1年でおよそ30cmほど伸びますが、刈り込みにも強いため樹形が整えやすいです。
オリーブ

| 花の名前 | オリーブ |
| 種類 | モクセイ科オリーブ属の常緑高木 |
| 高さ | 2〜4m |
| 剪定時期 | 1月~3月(強剪定)
3月~4月(間引き剪定) 5月~10月(切り戻し剪定) |
| 開花時期 | 5月〜6月 |
シンボルツリーとして人気のオリーブですが、品種によっては目隠し効果に期待できます。
生垣向きの品種には葉が密に茂る「ミッション」や「ネバディロブランコ」などがあり、大きな手入れをしなくても生垣を形成できるのが特徴です。
病害虫に強い特徴もありますが、風通しはよくするようにしましょう。
夏場に伸びた枝を剪定し、樹形を整えればOKです!
和風の住宅にピッタリの樹木
瓦屋根や縁側、自然素材を特徴とする和風住宅(和モダン住宅)の生垣にピッタリの樹木を紹介します。
レッドロビン

| 花の名前 | レッドロビン |
| 種類 | バラ科カナメモチ属の常緑低木 |
| 高さ | 2〜4m |
| 剪定時期 | 3月〜4月(透かし剪定)
6月(刈り込み) 9月〜10月(透かし剪定) |
| 開花時期 | 5月〜6月 |
レッドロビンは、生垣に人気の高い「ベニカナメ」の園芸品種です。
新芽の鮮やかな赤色が美しく、刈り込み・病害虫に強いのが大きな特徴です。
また、生長が早いため、葉が密になりやすく早い段階で目隠しの生垣が完成します。
ただし、年2〜3回の剪定が必要です。
春に生長を促すように形を整え、初夏に伸びた枝を切ります。
秋には不要な枝を切って、冬に向けてしっかり栄養を蓄えさせましょう。
比較的簡単に育てられるため、初心者にもおすすめです。
キンメツゲ

| 花の名前 | キンメツゲ |
| 種類 | モチノキ科モチノキ属の常緑低木 |
| 高さ | 1〜2m |
| 剪定時期 | 6月(刈り込み)
10月(軽めの剪定) |
| 開花時期 | 11月〜2月 |
キンメツゲも彩りと生長の早さ、育てやすさから生垣に人気で、「イヌツゲ」の園芸品種です。
春になると新芽が、鮮やかな黄色に彩り、小さく密生する葉が特徴的です。
暑さにも寒さにも強く、日陰にも耐えることができます。
また、生長が早い分こまめな刈り込みが必要ですが、深めの刈り込みにも強く、形を整えやすいです。
ただし、乾燥には弱いので水やりや適切な肥料やりも大切にしましょう。
イヌツゲ

| 花の名前 | イヌツゲ |
| 種類 | モチノキ科モチノキ属の常緑樹 |
| 高さ | 2〜3m |
| 剪定時期 | 6月(刈り込み)
9月(軽めの剪定) |
| 開花時期 | 5月〜6月 |
イヌツゲは、光沢のある葉が密生して生い茂り、葉の付け根(葉腋)に小さな白い花を咲かせます。
耐寒性・耐暑性に優れ、刈り込みに強く、生垣に最適な樹木です。
形を整えやすく、玉散らしや球形など多様な樹形に仕立てられますし、薄くも仕立てられるので、狭いスペースにも利用できます。
和風住宅はもちろん、整え方によっては洋風住宅にも合わせられます。
羅漢槇(ラカンマキ)

| 花の名前 | 羅漢槇(ラカンマキ) |
| 種類 | マキ科マキ属の常緑樹 |
| 高さ | 2〜5m |
| 剪定時期 | 4月〜6月(刈り込み)
9月〜10月(軽めの選定) |
| 開花時期 | 5月〜6月 |
ラカンマキは、イヌマキの変種(または園芸品種)であり、よく生垣に使われています。
刈り込みに強く、葉が密に茂りますが、生長がゆっくりなため強すぎる刈り込みをすると回復に時間がかかるかもしれません。
切ってはいけない枝はなく、病害虫にも強いので、植物初心者でも管理がしやすいです。
洋風の住宅にピッタリの樹木
レンガ石の外壁、切妻屋根といった西洋様式やデザインを取り入れた洋風住宅の生垣にピッタリの樹木を紹介します。
南天(ナンテン)

| 花の名前 | 南天(ナンテン) |
| 種類 | メギ科ナンテン属の常緑低木 |
| 高さ | 1〜3m |
| 剪定時期 | 2月〜4月
または5月〜6月 |
| 開花時期 | 6月〜7月 |
ナンテンは、「難を転じる」という言葉に音が似ていることから、魔よけの木として古くから縁起の良い植物と言われています。
暑さ・寒さに強く、病害虫にも強いことから育てやすいです。
夏に白い花を咲かせて、秋から冬にかけて真っ赤な実をつけ、秋になると紅葉するため1年を通して景観を彩ってくれます。
2月〜4月は実を楽しむための剪定を行い、樹形を整える場合は5月〜6月に花芽を落とさないようにコンパクトにまとめましょう。
シルバープリペット

| 花の名前 | シルバープリペット |
| 種類 | モクセイ科の常緑低木 |
| 高さ | 2〜3.5m |
| 剪定時期 | 6月〜7月
または10月〜2月 |
| 開花時期 | 5月〜6月 |
シルバープリペットは、白くて甘い香りの花・斑入りの白緑色の葉が特徴です。
生長が早く、刈り込みにも強いため生垣に最適な植物。
また、乾燥や暑さ・寒さ、日当たり・日陰にも強いため植物初心者にもおすすめです。
好みの高さに刈り込んだり、透かしたりして、さまざまな樹形を作れます。
ボックスウッド

| 花の名前 | ボックスウッド |
| 種類 | ツゲ科ツゲ属の常緑性低木 |
| 高さ | 2~8m |
| 剪定時期 | 3月~6月
9月~11月 |
| 開花時期 | 3月〜4月 |
ボックスウッド(別名:セイヨウツゲ)は、ツゲの一種で、葉色が明るく、洋風住宅にピッタリの植物です。
刈り込みの際に、箱型にすることが多く、ゆえにボックスウッドと言われるようになったそうです。
冬には褐色に彩り、一気に雰囲気を変えます。
耐寒性に優れており、乾燥にも強い丈夫な性質を持ちますが、やや害虫に弱い一面があるため風通しが良い場所を好みます。
百日紅(サルスベリ)
| 花の名前 | 百日紅(サルスベリ) |
| 種類 | ミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木 |
| 高さ | 2〜10m |
| 剪定時期 | 11月〜3月(強剪定)
8月(軽めの剪定) |
| 開花時期 | 7月〜10月 |
サルスベリ(別名:ヒャクジツコウ)は、夏から秋にかけて美しいピンク(赤や白)の花を咲かせる人気の植物です。
秋には紅葉し、樹皮が剥がれ落ちることで冬の時期でも景観を楽しむことができます。
夏の暑さや潮風、病気に強く、萌芽力があるため強剪定に耐えられる丈夫さがあり、生垣におすすめです。
ただし、寒さに弱いので太い枝の剪定は冬は、3月の暖かくなってから行いましょう。
背が高い生垣に仕上げる樹木
プライバシーを守りたい、防風・防音効果はもちろんのこと、背高さのある建物でも安心できる樹木を紹介します。
金木犀(キンモクセイ)

| 花の名前 | 金木犀(キンモクセイ) |
| 種類 | モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹 |
| 高さ | 7~8m |
| 剪定時期 | 10月〜11月
または2月〜4月 |
| 開花時期 | 9月〜10月 |
キンモクセイは、金木犀は生育旺盛な樹木のため大きく育ちます。
もしかしたら、想定以上の背高さになるかもしれないので、毎年花が咲き終わった後に剪定しましょう。
金木犀は、日本の三大香木の一つであり、とても強い香りが特徴です。
フレグランスや柔軟剤などにも使われることが多く、秋の訪れを知らせてくれます。
杉(スギ)

| 花の名前 | 杉(スギ) |
| 種類 | 裸子植物マツ綱ヒノキ科スギ属の常緑高木 |
| 高さ | 大きいものは60m |
| 剪定時期 | 3月~4月(強剪定)
10月〜11月(刈り込み) |
| 開花時期 | 2月〜4月 ※地域による |
スギは、国内で最も多く植林されていることで知られている日本固有の針葉樹です。
剪定や刈り込みに強く、比較的樹形も整えやすいですが、背が高い分「剪定が難しい」と感じるかもしれません。
そんなときは、無理をせずに専門業者に依頼するようにしましょう。
また、触ると葉が痛いため防犯効果が高いのも特徴です!
冬になると葉緑素が減少し、葉が赤褐色に紅葉するので一年を通して景観を作るのに適しています。
イヌマキ

| 花の名前 | イヌマキ |
| 種類 | 裸子植物マキ科マキ属の常緑針葉樹 |
| 高さ | 15~20m |
| 剪定時期 | 4月〜6月
9月〜10月 |
| 開花時期 | 5月〜6月 |
イヌマキは、細長い葉が密生し、刈り込みに強いため生垣や目隠しに最適な樹木です。
大気汚染にも強く、病害虫も少ない、どこを剪定しても芽吹きが良く、育てやすいのもおすすめポイント!
開花時期になると、雄株と雌株で異なる花が咲きます。
雄花が淡黄色や黄緑色で円柱状で、雌花が緑色で目立たないのが特徴です。
サンゴジュ

| 花の名前 | サンゴジュ |
| 種類 | ガマズミ科ガマズミ属の常緑高木 |
| 高さ | 5〜10m |
| 剪定時期 | 4月〜7月
9月〜10月 |
| 開花時期 | 6月〜7月 |
サンゴジュは、白い小さな花を咲かせ、夏から秋にかけて赤く熟す実が特徴です。
この実が珊瑚に似ていることが名前の由来となったと言われています。
密な枝葉で目隠しできて、防火や防風、防音効果があり、大気汚染にも強い丈夫さから道路沿いの生垣にも適しています。
ただし、サンゴジュは寒さにやや弱いので、冬の剪定は避けましょう。
赤い実を観賞したい場合は、実がなる時期を避けて、真夏は控えますが10月中に剪定を済ませるようにします。
レイランドヒノキ

| 花の名前 | レイランドヒノキ |
| 種類 | 裸子植物ヒノキ科イトスギ属のモントレーイトスギとアラスカヒノキの交雑種 |
| 高さ | 3〜10m |
| 剪定時期 | 5月〜6月(刈り込み)
9月(間引き) |
| 開花時期 | 4月〜5月 |
レイランドヒノキ(別名:レイランディ)は、生長が早く、自然と美しい錐形の樹形が特徴です。
刈り込みに強く丈夫な一方で、根が弱く倒れやすい弱点があります。
風で倒れてしまわないように、支柱を立てておくことをおすすめします。
また耐暑性に優れていますが、耐寒性はやや劣るため、冬の水やりは控え、蒸れを防ぐために枝葉が密生しすぎないように注意しましょう。
生垣やトピアリー(刈り込んで樹形を自由に創作)としても楽しむことができる植物です。
生垣の剪定時期や方法

最後に生垣の剪定時期や自分で剪定(刈り込み)する方法について解説します。
初夏と秋の年2回剪定をする
生垣の剪定時期は樹種によりますが、常緑樹は6月〜7月頃と9月〜10月頃の年2回と言われています。
落葉樹は葉が落ちた11月〜3月頃の年1回が目安です。
真夏・真冬は避け、樹木の生長が落ち着く時期に剪定するのがポイントです。
自分で生垣を剪定する方法と必要な道具
生垣は自分で剪定することが可能です。
必要な道具
|
刈り込みは下から上に向かって行うのが一般的です。
下枝の方が発芽力が弱く、刈りすぎると枯れてしまうかもしれないからです。
一方、太い上枝や幹はしっかり剪定しましょう。
上面・横幅は、なるべく平らに刈り込み、枝が混み合っている箇所は枝を透してください。
枝が入り乱れると、通気性が悪く木の病気や害虫発生の原因になります。
生垣を目隠しにする場合は、2mの高さをキープするといいでしょう。
自分で作業するのが難しいときはプロにお任せ!
生垣の剪定を自分でするのは難しそう…そんなときは、専門業者に依頼しましょう。
費用はかかりますが、プロの専門業者に任せておけば理想の生垣にしてもらえます。
業者や大きさによって異なりますが、およそ1本3000円〜が目安です。
TAKUMeeでは、専門技術の高さと豊富な経験を有する地元の複数社を厳選し、無料見積もりをご案内しております。
生垣のメンテナンスもお任せください!
まとめ
生垣(いけがき)は、生きている植物で垣根をつくることです。
植物にすることで、柔らかい印象を与え、四季に合わせて彩りや香りを楽しめます。
ただし、一般的な庭木やガーデニングと同じく剪定や水やりなど、手入れやお世話が必要になるので、面倒に感じる部分があるかもしれません。
手間をできるだけかけずに、育てるには枝葉が密生する、剪定や病害虫に強い常緑樹を選ぶといいでしょう。
ご自身で剪定することもできますが、忙しい人、失敗したくない人、道具を揃えられないなどであれば、専門業者に依頼することをおすすめします。
理想の樹形や生垣作りから掃除まで、すべてお任せできます!
TAKUMeeでは、専門技術の高さと豊富な経験を有する地元の複数社を厳選し、無料見積もりをご案内しています。
庭や植物のメンテナンスも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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