オキナグサとは|絶滅危惧種?毒はある?基本情報や育て方を徹底解説!

羽のようなふわふわした見た目が可愛らしい「オキナグサ」。

春になると公園や道端にひょっこり顔を出します。

しかし、その見た目とは裏腹に毒性がある?今後は見れない絶滅危惧種なの?と、気になる噂を持つのもオキナグサです。

そこで今回は、ミステリアスなオキナグサについて徹底解説します!

 

オキナグサの特徴

名前 オキナグサ
種類 キンポウゲ科オキナグサ属
開花時期 4月〜5月
花色
  • 暗赤紫色
  • 赤紫色
生息環境
  • 草原
  • 土手
  • 河川敷
    …など

 

オキナグサは、本州・九州・四国を中心に日当たりのいい場所に生息する多年草です。

全体にふわふわした白い毛が密生し、暗赤紫色のベル型の花を下向きに咲かせるのが最大の特徴です

暖かい日差しを注ぐ春に芽を出し、葉を開くと同時に白い毛で覆われた花芽を伸ばします。

そして、下向きに花を咲かせるのですが、花びらに見えるものは萼片(がくへん)で花びらはありません。

また、気候は温帯に属し、-25℃までの耐寒性、35℃までの暑さに耐えることができます。

 

オキナグサは絶滅危惧種に指定されている

オキナグサは、絶滅危惧種に指定されています

宅地開発により、生育する場所が減少していることが原因です。

また、かつては草地として利用されていた場所が、生活様式の変化により放置され生育環境が悪化したことや、栽培目的での採取により激減を招いたとも言われています。

現在、環境省のレッドリストでは「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に位置づけられています。

地域によっては、オキナグサを保護する取り組みが行われていたり、企業・学校で栽培していたりするくらい深刻な状況です。

 

オキナグサには毒があるの注意が必要

オキナグサは、プロトアネモニンという毒性が含まれる植物です。

樹液に触れると皮膚炎を起こし、誤って摂取すると腹痛や嘔吐、下痢、痙攣、心停止に至る危険性があるほどの有毒です

キンポウゲ科の植物、アネモネやニリンソウなどにも含まれる毒性成分なので、オキナグサだけではなく注意しましょう。

扱う際には、必ず手袋を装着し、お子様や動物が誤飲・接触しないようにしてください。

 

オキナグサの花言葉に怖い意味はある?

オキナグサの花言葉は「清純な心」「何も求めない」「華麗」です

言葉の由来は、下向きに咲く花姿や、花が先終わった後のふわふわ綿毛が老人の白髪のように見える姿にあります。

一方で、怖い花言葉はありませんが「告げられぬ恋」「裏切りの恋」という花言葉も持つことから、切なさを感じさせるのかもしれません。

 

オキナグサの育て方

オキナグサは、自生しているものは絶滅危惧種に指定されているため、採取は禁じられています

そのため、地植えや鉢植えで育てたい場合は園芸店やオンラインショップなどで購入しましょう。

毒性成分があるので、取り扱いには十分ご注意ください。

 

風通しのいい場所で育てる

オキナグサは、日当たりがよい場所を好みますが、その一方で夏の直射日光・高温多湿を嫌う傾向にあります

そのため、夏は風通しのよい日陰や木陰に移動させましょう。

春と秋は日当たりがよい場所で栽培するといいです。

冬は耐寒性があるため、屋外で越冬できますが、強い凍結や乾いた風からは保護します。

室内に取り込む必要はありませんが、北風の当たる場所は避けた日陰におきます。

また、一年を通して、枯れた花や葉はこまめに掃除しましょう。

風通しが悪くなると、株が蒸れて葉が枯れてしまい、茎がひょろひょろに育ってしまいます。

 

土の表面が乾いたら水やりをする

オキナグサは、過湿を苦手とするため、水のやりすぎは厳禁です

土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。

夏の水やりは、日差しの暑さによってお湯になってしまうため、根を傷めたり腐らせたりする可能性があります。

夏場の水やりは、朝早くか夕方以降の涼しい時間帯にしましょう。

一方、冬は休眠期のため水やりを控えめにし、土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

 

こまめに肥料を与える

生長・花つきのよさを促すには、肥料を与えましょう。

薄いタイプの肥料をこまめに与えるのがポイントです

植え付けの際に、ゆっくり効果を発揮する肥料を土に混ぜ込み、追肥には液体肥料を与えます。

冬は休眠期、夏も弱っている時期のため肥料は不要です。

 

まとめ

オキナグサは、ふわふわした白い毛と下向きのベル形の花姿が特徴的な植物です。

日当たりのよい場所に生息しますが、環境の変化や過度な採取によって絶滅危惧種に指定されています。

また、有毒があることから取り扱いには注意しなければなりません。

樹液に触れると皮膚炎を起こし、摂取すると腹痛や嘔吐、下痢、痙攣、心停止といった危険があります

育てる場合は、必ず手袋をして家族やペットが誤飲してしまわないように気をつけましょう。

 

       

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