ニワゼキショウに毒性はある?オオニワゼキショウとの違いや育て方を解説

芝生のなかに、星を散りばめたような小さな花を見つけたことはありませんか?

明治時代に日本にやってきたこの可憐なニワゼキショウ(庭石菖)は、雑草の一種で道端や公園で見かける身近な存在です。

しかし、小さなお子さんやペットがいるご家庭では「毒性はないの?」と不安に思うこともあるでしょう。

この記事では、ニワゼキショウの安全性や、似た花のオオニワゼキショウとの見分け方、さらに庭を彩る育て方まで詳しく解説します。

 

【雑草】ニワゼキショウの特徴

名前 ニワゼキショウ(庭石菖)
種類 アヤメ科ニワゼキショウ属
開花時期 5月〜6月
花色
  • 赤紫
  • 淡い紫
  • 白色
生息環境
  • 道端
  • 公園
  • 芝生
  • 野原
  • 農耕地

…など

 

ニワゼキショウ(和名:庭石菖)は、北米原産のアヤメ科ニワゼキショウ属に分類される多年草です

明治時代に観賞用として日本に持ち込まれましたが、その並外れた繁殖力で、今では道端の雑草として定着しています。

最大の特徴は、直径1.5cmほどの星形をした可愛らしい花。

花色のバリエーションは豊富で、どの花も中央が黄色くなっているのがチャームポイントです。

また、一日花(いちにちばな)という性質を持っており、朝に開いた花は夕方にはしぼんでしまいます。

でも、次から次へと新しい蕾が咲くため、群生している場所では毎日お花畑を楽しめますよ。

 

ニワゼキショウの名前の由来

ニワゼキショウは、漢字で書くと「庭石菖(和名)」と書きます。

これは、庭によく生えることと、細長くシュッとした葉の形がアヤメ科の「セキショウ(石菖)」という植物にそっくりだったことから付けられたそうです

セキショウは水辺を好む植物ですが、ニワゼキショウは乾いた芝生を好む陸のセキショウなのです。

 

ニワゼキショウの花言葉

ニワゼキショウの花言葉は、「愛らしい」「豊かな感情」「繁盛」です

5〜6月に白や赤紫の小さな星形の花を群生させる可憐な様子や、こぼれ種で次々と増える強い繁殖力に由来しています。

可愛らしい見た目だけど、実はとてもタフな性質が花言葉にも表れています。

ニワゼキショウに怖い花言葉や怖い意味は全くありません。

むしろ縁起がいいので贈り物におすすめです。

 

ニワゼキショウに毒性はある?

ニワゼキショウは人間、犬、猫に対して軽度の毒性を持つ植物であり、全草に有毒成分が含まれています

誤って摂取すると、消化器系の不調(嘔吐、吐き気、下痢など)を引き起こす可能性があります。

アヤメ科としての性質を正しく理解しておきましょう。

 

アヤメ科特有の「成分」に注意が必要

ニワゼキショウは、アヤメやショウブと同じ「アヤメ科」に属しています。

アヤメ科の植物の多くは、根茎や葉にイリジン(配糖体)やテルペノイドといった、皮膚や粘膜を刺激する成分を含んでいることが多いです。

ニワゼキショウ自体に強い殺傷能力があるわけではありませんが、触れた手で目をこすったり、直接口にしたりすると、皮膚炎や粘膜の痛みを感じる可能性があるので注意しましょう

 

ペット(犬・猫)や子供が誤食した際のリスク

基本的に口にしてはいけないニワゼキショウですが、とくに気をつけたいのが、背が低いために花が目に入りやすい、小さなお子さんや草を食べる習慣のある犬・猫です。

子供が大量に食べてしまうと激しい下痢や嘔吐を引き起こす可能性があり、犬や猫が摂取すると消化器系に障害が出る可能性があります

誤食した後に、よだれが止まらなくなったり、元気がなくなったりした場合は、すぐに獣医さんに相談しましょう。

 

ニワゼキショウに似た花「オオニワゼキショウ」との違い

オオニワゼキショウの名前からニワゼキショウよりも大きな植物(雑草)だと思われますが、実はニワゼキショウのほうが大きいのが特徴です。

しかし草丈はオオニワゼキショウのほうが高かったり、花色に違いがあったりするため4つの点を比較しました。

 

ニワゼキショウ オオニワゼキショウ
花の大きさ 大きい

(直径 約1.5cm)

小さい

(直径 約0.7〜1cm)

背の高さ 低い

(10〜20cm程度)

高い

(30〜50cm程度)

花色 赤紫、紫、白 淡い青紫色
実(種)の形 球形 楕円形〜長球形

 

花がしぼんだ後にできる茎の先の実が「パチンコ玉のように丸い」のならニワゼキショウ、「少し縦に長いラグビーボール状」ならオオニワゼキショウです

花が咲いてる間も咲き終わった後も違いがあるので、よく観察してみてくださいね。

 

混じって咲く「アキノニワゼキショウ」との関係

ニワゼキショウ・オオニワゼキショウの2種と一緒に「アキノニワゼキショウ(別名:ニワゼキショウモドキ)」が現れることがあります

これはニワゼキショウとオオニワゼキショウが自然に交雑してできた雑種です。

見た目は、ニワゼキショウ・オオニワゼキショウの中間のような姿。

花はニワゼキショウより小さく、背丈はオオニワゼキショウより低めなのが特徴です。

さらに、雑種という理由から実(種)はできません。

できても中身が空っぽなことが多く、花は咲くのに実が膨らまない植物を見つけたらアキノニワゼキショウの可能性が高いです!

 

ニワゼキショウの育て方・増やし方

ニワゼキショウは非常に強健で、一度根付くと特別な世話をしなくても毎年花を咲かせてくれます。

ただし、きれいに群生させたいなら、日当たりと水はけのコントロールが重要です。

 

【場所】日当たりを好む「日光派」

ニワゼキショウを育てる上で最も大切なのは、とにかく日当たりの良い場所に置くことです

日照が不足すると、花がきれいに開かないだけでなく、茎がひょろひょろと伸びる徒長(とちょう)を起こして見栄えが悪くなってしまいます。

一日中しっかり陽が当たる芝生の上やベランダで管理しましょう。

 

【水やり】過湿を嫌う乾燥気味の管理

アヤメ科だから湿り気を好むと思われますが、ニワゼキショウは意外と乾燥に強いのが特徴です

地植えの場合は、根付いてしまえばよほど日照りが続かない限り雨水だけで十分です。

一方、鉢植えの場合、土の表面がしっかり乾いてから、たっぷりの水を与えましょう。

常に土が湿っている状態(過湿)は根腐れの原因になります。

構いすぎずに少し放っておくくらいがおすすめです!

 

【増やし方】種まきとこぼれ種で勝手に増える?

ニワゼキショウの繁殖力を舐めてはいけません

特別な技術がなくても、簡単に増やすことができます。

 

こぼれ種 花が終わった後にできる丸い実が熟して弾けると、種が周囲に飛び散り、翌春にはあちこちから新しい芽が出てくる。
種まき 確実に増やしたいなら、秋(9月〜10月頃)に種をまくのがおすすめ。

軽く土をかける程度でOK。

株分け 数年経って大きくなった株は、春か秋に掘り上げて手で分けるだけで、簡単に株を増やすことができる。

 

【管理】雑草化させないためのポイント

ニワゼキショウはその繁殖力の強さゆえに、放置すると庭がニワゼキショウだらけになってしまうことがあります。

「これ以上増えてほしくない」という場合は、花が終わって実(種)ができる前に、早めに花殻を摘み取りましょう

このひと手間で、予期せぬ場所への拡大を防ぐことができます。

 

まとめ

芝生や道端で輝くニワゼキショウは、日常に彩りを添えてくれる身近な雑草です。

アヤメ科に属し、微量の刺激成分を含むため、小さなお子さんやペットが誤食しないよう注意しましょう

正しく接すれば決して危険な花ではありません。

よく似たオオニワゼキショウとは、「背が高いほうがオオニワゼキショウ、花が大きいほうがニワゼキショウ」という逆転現象を覚えておくと見分けがスムーズになります。

もし庭で育てるなら、日当たりの良い場所で乾燥気味に管理しましょう。

繁殖力が非常に強いため、増えすぎを防ぎたい場合は、種ができる前に花殻を摘み取ることが美しい庭を保つ秘訣です。

       

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