【ガジュマルの剪定方法】失敗しない最適な時期やケア方法・注意点を解説

観葉植物が好きな人や植物に興味を持ちはじめた人が手に取りやすい「ガジュマル」。

生命力が強く、比較的育てやすいことで知られていますが、剪定をすることや剪定方法は意外と知られていません。

そこで本記事では、ガジュマルに適した剪定時期や方法、剪定後のケア方法・注意点を解説します。

ガジュマル生育に失敗しないためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

 

ガジュマルを剪定しないとどうなる?

ガジュマルは、室外・室内どちらでも育てることができます。

なお、どちらで育てても1年で20〜30cmくらいは伸びると言われており、剪定(切る作業)をしなければ樹形崩れを起こしてしまいます。

また、大きくなることで樹木全体に栄養が行き渡らず、枯れてしまうことにもなりかねません。

枝が伸びっぱなしになることで、通気性が悪くなり湿気による害虫が発生するリスクもあります。

よって、観賞用のガジュマルであっても剪定は必要なのです。

 

ガジュマルの剪定時期

ガジュマルの成長期は、一般的に4月〜9月と言われています。

剪定するのにもっとも最適なのは成長期の早い段階「5月〜6月頃」です。

真夏の剪定はおすすめできないので、遅くとも7月頃までには終えておくようにしましょう。

剪定によるダメージを最小限に抑え、早い回復を望むためです。

 

10月以降の剪定はおすすめしない

一方、10月〜3月は成長がほぼ止まり休眠期に入ります。

ガジュマルの枝を切ったり、葉を切り落としたりする作業には、少なからずダメージがあるためこの時期の剪定はおすすめできません。

 

ガジュマルの剪定方法

ガジュマルの剪定方法は、不要な枝葉を切り樹木を整える「切り戻し剪定」、全体が弱ってしまったら行う「丸坊主剪定」の2種類です。

ガジュマルの状態に合わせて剪定方法を取り入れましょう。

 

剪定に必要な道具

まずは、剪定に必要な道具を確認しましょう。

剪定に必要な道具

  • 剪定バサミ
  • 軍手
  • 癒合剤
  • 新聞紙(園芸マット)
  • ティッシュ

 

ガジュマルの樹液には、ゴムのもととなる「ラテックス」と呼ばれる成分が含まれており、剪定の切り口から溢れ出る樹液によって手が荒れないように手袋を着用しましょう。

また、切り口には癒合剤を塗布します。

癒合剤には、絆創膏のように傷口を保護する働きがあります。

樹液を拭き取るティッシュや、作業の際に敷く新聞紙があると便利でしょう。

 

形を整える「切り戻し剪定」

伸びた不要な枝を切ったり、枝葉を切りそろえたりといった樹形を整える剪定を「切り戻し剪定」と言います。

手順は以下の通りです。

切り戻し剪定の手順

  1. 理想の樹形を決める
  2. まっすぐ上に伸びた枝(徒長枝)の先端を切る
  3. 枯れている枝は根元から切る
  4. 重なり合っている枝はどちらか1本を根元から切る
  5. 理想の樹形になるよう整える
  6. 切り口の樹液を拭き取り癒合剤を塗布する

 

ガジュマルの成長は早いため、理想の樹形を長くキープするにはひと回り小さめに仕上げるのがポイントです。

 

弱ってしまったら「丸坊主剪定」

ガジュマルは全体的に元気がなくなった場合、ひょろひょろの枝になってしまいます。

そうなるとすべての枝葉を切り落とし、新しく生える枝葉に養分を残すために「丸坊主剪定」をするしかありません。

手順は以下の通りです。

丸坊主剪定の手順

  1. 太い幹の部分は残し、すべての枝葉を切り落とす
  2. 気根がある場合は、根元から枝をカットする
  3. 切り口の樹液を拭き取り癒合剤を塗布する
  4. 1週間ほど直射日光を避けて保管する
  5. 新芽が出てきたら、日当たりの良い場所に移動する

 

丸坊主剪定は、ガジュマルに強い負担を与えます。

回復期間を充分にとるためにも、5月の気温が安定している間に取り組みましょう。

 

ガジュマルの剪定に失敗してしまったら?

ガジュマルの剪定に失敗した場合は、できるだけ日当たりのよい環境で育てましょう。

もし短く剪定してしまうと元には戻せないので、元気な新芽が生えるようサポートします。

日当たりのよい環境・温度・水やり・肥料に気を配り、育ててあげましょう。

はじめて剪定するときは、どこまで切っていいのか不安が残るかもしれません。

しかし剪定の際に「成長点(ふっくらとした根元部分※新芽が眠っている)」を切り落とさなければ、バッサリ切っても新しい芽は生えてきます。

安心して剪定を行い、元気なガジュマルを育てましょう!

 

ガジュマル剪定後のケア・注意点

剪定後のガジュマルは、時期を守ってもそれなりにダメージを受けています。

そのため、以下のケア方法や注意点に配慮するようにしましょう。

 

剪定した切り口に癒合剤を塗る

剪定した切り口には、必ず癒合剤を塗りましょう。

切り口が塞がるまでには時間がかかります。

その間に害虫や雑菌、雨水が侵入することを防ぐために「保護膜」という役割を果たしてくれます。

樹液をティッシュで拭き取り、癒合剤をまんべんなく塗ってください。

 

剪定後1週間は直射日光をあてない

ガジュマルは日当たりがいい環境を好みますが、剪定後の直射日光は負担になるため避けましょう

1週間程度は風通しがいい日陰で管理するのがおすすめです。

直射日光があたらない明るい部屋やレース越しの窓際など、徐々に日当たりの良い場所に移動させます。

 

温度調節をしてあげる

ガジュマルは寒さに弱い植物のため、気温が下がる秋冬は室内の温かい場所に移動します。

室外で育てているガジュマルは室内へ、窓際で育てているガジュマルは窓から離す、これだけで問題ありません。

ただし、エアコンの下は乾燥して、新芽が生えにくい原因になるため季節に関係なく年中控えましょう。

 

水やりは2週に1回程度で十分

ガジュマルの水やりは土が乾いているかを基準にします。

手で土を触って、完全に乾いていることを確認したら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと水やりをしましょう。

ただ、秋冬は気温の低い時間帯に水やりをしてしまうとガジュマルが冷えてしまうので、室温が上がってからの水やりをおすすめします。

 

まとめ

ガジュマルの剪定方法は、切り戻し丸坊主があり、遅くとも7月頃までに終えておくのがポイントです。

また、ガジュマルは剪定のみならず、その後の適切なケア方法や注意点を把握しておく必要があります。

ガジュマルは生命力が高い植物であり、回復もしやすい傾向にあるので環境を整えてあげるだけで初心者でも簡単に生育することができるでしょう。

 

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