ウンベラータの正しい剪定方法|剪定時期や失敗しないコツ、手入れポイント

ハート型の大きな緑の葉っぱが印象的な「ウンベラータ」。

インテリアにぴったりであり、お部屋の中をパッと明るくしてくれます。

一方で、成長速度が早く剪定をサボってしまうと枝や葉が生い茂ってしまい枯れる原因になるかもしれません。

「ウンベラータはどこを切るの?」「どんな手入れが必要?」と、わからないことも多いでしょう。

本記事では、ウンベラータの剪定時期や3つの剪定方法、失敗しないためのコツと手入れ方法を詳しく解説します。

 

ウンベラータを剪定しないとどうなる?

ウンベラータは定期的に剪定しないと樹形が崩れてしまいます。

個性的でありながら、オシャレな見栄えが人気の秘訣なのに対し、枝葉が伸びっぱなしになれば実景が損なわれてしまうでしょう。

また、枝が重なり合い、葉が密集して日光が当たらなくなります。

そうすると、枝がひょろひょろになったり、害虫が発生したりと成長の妨げや枯れの原因になりかねません。

剪定を怠るとこのようなデメリットがあるので、必ず定期的な剪定を心がけましょう。

 

ウンベラータの剪定時期

ウンベラータの剪定時期は、4月〜9月頃が最適です。

とくに夏前は芽吹きがよく、生長しやすくなるのでおすすめです。

一方、成長が早い特徴により、放置しているとすぐに樹高が高くなってしまい、剪定時期を逃さないようにしましょう。

ただし、冬の寒さや乾燥に弱く、寒い時期に剪定を行うと枯れてしまうリスクがあります。

遅くとも9月下旬には剪定を終えておくことをおすすめします。

 

ウンベラータの剪定方法

ウンベラータを剪定するときは、以下の道具を準備しましょう。

剪定に必要な道具

  • 剪定バサミ
  • 新聞紙
  • 軍手
  • 癒合剤
  • 汚れてもいい服

 

剪定した切り口を保護するために癒合剤を塗ります。

雑菌や害虫の侵入を防ぐ働きがあります。

また、樹液やカットした枝葉で汚れないように、新聞紙を敷き、軍手・汚れてもいい服を着用しましょう。

 

ウンベラータは枝葉が多いため、どこまで切ったらいいかわからなくなりやすいです。

基本は、不要な枝と思ったものを切り落として問題ありません。

まずは、初心者でも簡単にできる基本の剪定方法を覚えておきましょう。

 

ウンベラータ基本の剪定方法

  1. 理想の樹形をイメージする
  2. 伸びすぎた枝や不要な枝・枯れた葉を切る
  3. 樹液をふき取り切り口に癒合剤を塗る

 

ウンベラータは、横にも縦にも枝分かれして成長するので、置き場所によって高さや横幅を調整する必要があります。

理想の樹形が決まったら、伸びすぎた枝や他の枝と重なり合った枝、枯れた葉を切りましょう

このとき全体のバランスを確認することを忘れないようにしてください。

仕上げに、切り口に癒合剤を塗ります。

細菌に感染するリスクを防ぐため、重要な工程です。

樹液に触れるとかぶれることがあるので、素手で直接触れないようにしましょう。

 

枝分かれさせたい「Y字剪定」

ウンベラータは生育が早いため、室内で栽培すると、天井に届く高さまで成長して樹形が崩れることがあります。

そのような場合は、Y字に枝分かれさせた樹形に整える剪定をするのがおすすめです。

手順は以下の通りです。

 

Y字剪定の手順

  1. Y字に枝分かれさせたい成長点の位置を確認する
  2. 成長点の少し上で主幹または枝を切る
  3. Y字に枝が伸びるように芽を残しながら枝葉を切る

 

Y字に枝分かれさせたい成長点の位置を確認する

ウンベラータは、成長点と呼ばれる組織から新芽が伸びるという特徴があります。

枝を伸ばしたい方向に出ている成長点のすぐ上で剪定を行うと、そこから枝分かれしてY字になりやすくなります。

ウンベラータの特徴を把握した上で、剪定する際に基準とする位置を決めましょう。

 

成長点の少し上で主幹または枝を切る

剪定する際に基準とする位置が決まったら、実際に主幹または枝を切っていきます。

成長点のすぐ上で切るのがポイントです。

切ったところから枝分かれして、新しい枝が生えてきます。

 

Y字に枝が伸びるように芽を残しながら枝葉を切る

主幹または枝を切ったら、Y字に枝が伸びるように芽を残しながら枝葉を切っていきます。

主幹の近くの葉や茎のみを残して、不要な枝葉を切り落とすのがポイントです。

 

大きく育てたい「透かし剪定」

ウンベラータを大きく育てたいときは、透かし剪定で樹形を整えながら生長を促すのがおすすめです。

透かし剪定の手順は以下の通りです。

 

透かし剪定の手順

  1. 太い枝や伸びた枝を間引きする
  2. 全体のボリュームを整える

太い枝や伸びた枝を間引きする

太い枝や伸びた枝を切り落とす間引きを行うことで、日当たりや風通しをよくして、樹形を整えながら生育環境を高めることができます。

なお、伸ばしたい方向の成長点の少し上の位置を剪定しましょう。

そうすることで、成長点から新たな新芽が生えてくるので、理想通りの枝分かれを作ることができます。

 

全体のボリュームを整える

透かし剪定は下から見上げながら作業するのがポイントです。

切るべきポイントを正しく見極め、ウンベラータ全体のボリュームを考えながら、必要な部分を間引くようにしましょう。

ウンベラータの剪定で失敗しないコツ

初心者でもウンベラータの剪定は簡単に行うことができます。

しかし、ちょっとした知識を頭に入れておかないと失敗してしまう可能性があります。

以下の3つを把握して剪定を行いましょう。

 

枝が伸びる方向を把握する

ウンベラータの剪定を行うときは、が伸びる方向を把握しておく枝ことが大切です。

伸ばしたい方向を意識するのみならず、伸ばしたい箇所を確認し、適切な成長点で剪定を行います。

理想的な樹形の仕上がりをイメージしながら、剪定を進めましょう。

 

枯れている枝や不要な枝を優先的に剪定する

枯れている枝や不要な枝は、優先的に剪定することをおすすめします。

状態の悪い枝をそのまま残しておくと、病気や虫害の温床になるリスクがあるからです。

また、不要な枝が増えると、必要な部分に栄養が行き届かなくなるリスクもあります。

剪定に適した時期を守れば、バッサリ剪定(丸坊主剪定)しても問題ないので、不要な枝は迷わず切り落としましょう。

 

主幹の下の方では剪定しない

主幹の下の方では木質化している場合があり、この部分で剪定を行うと芽が出る可能性があります。

そして、そこから枝分かれして樹形が崩れるうえ、株に大きな負担がかかることになりかねません。

とくに手入れが行き届いていないもしくは元気のない状態で根元から剪定を行うと、芽が出なくなるリスクがあるので注意が必要です。

ウンベラータは、下の方では剪定を行わないよう意識しておきましょう。

 

ウンベラータの剪定後の手入れのポイント

ウンベラータは剪定はもちろん、そのあとのお手入れも重要です。

元気なウンベラータを育てるためにも程よく手を加えてあげましょう。

 

暖かい場所で管理する

ウンベラータは、暖かい場所で管理するのがおすすめです。

冬も可能であれば、5℃以上の環境で保管しましょう。

また、日差しが強くない時期は、日光の当たる室内に保管するのが最適です。

ただし、夏は日差しが強く直射日光が当たると葉やけすることがあるので、直射日光の当たらない明るい場所に置きましょう。

なお、風通しが悪くなると適切な温度を保ちにくいので、風通しも意識して置き場所を決める必要があります。

ウンベラータは寒さに弱いことを考慮し、暖かい保管場所を確保しましょう。

 

成長期に肥料を与える

ウンベラータは、成長期に肥料を与えるようにしましょう。

適切な時期に肥料を与えることで、健全な成長を促進できます。

肥料は、置き肥タイプや液体肥料があるので、状態に応じて選んであげてください。

ただし、植え替え直後は根が弱っているので、2週間ほどあけましょう。

また、冬場は成長しない時期なので、肥料を与えるのは避けることをおすすめします。

 

土の表面が乾いたらこまめに水やりを行う

土の表面が乾くたびに、こまめに水やりを行うのがおすすめです。

ウンベラータは高温多湿に強いので、たっぷりの水を与えても問題ありません。

ただし、冬は休眠期間で、大量の水を与えると根腐れを起こすことがあります。

土が完全に乾いてから水やりを行いましょう。

また、葉水は害虫の被害を防ぐ効果もあるので、毎日行うのがおすすめです。

適切な水やりの方法を把握し、健全な生育を促進しましょう。

 

挿し木で増やす

ウンベラータは、挿し木で増やすことができます。

挿し木とは、枝を一部切り取り、土に植えて増やす方法です。

挿し木の手順は、以下の通りです。

 

挿し木の手順

  1. 先端に芽が出ている枝を選び約10cmの長さで切る
  2. 切った枝に発根促進剤をつけ、水につけておく
  3. 新しい鉢に土を入れる
  4. 切った枝を土に5cm程度挿す
  5. 底に達するくらい水やりする
  6. 日陰において管理する

 

ウンベラータは成長が早いので、挿し木で効率的に増やせます。

挿し木は剪定と同様、生育期である5月〜9月に行うのが効率的です。

 

まとめ

ウンベラータは4月〜9月の暖かい時期に剪定を行うのが適しています。

また、剪定やそのあとのお手入れでは、ウンベラータの特徴を意識するようにしましょう。

基本の剪定方法を押さえつつ、枝分かれさせたいときは「Y字剪定」、大きく育てたいときは「透かし剪定」を行ってみてください。

正しい時期や方法を把握し、美しいウンベラータの生育を楽しみましょう。

 

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