オリーブの木の剪定時期や方法とは|失敗しないためのコツ&よくある質問

シンボルツリーとして人気の高いオリーブの木。

屋外の観葉植物にしている人も多いのではないでしょうか。

一方で、木の剪定をサボってしまうと枝葉が伸び、樹形が崩れるほか、害虫の発生や生育に影響が出てしまう可能性があります。

そこで本記事では、オリーブの木の剪定時期や方法、失敗しないためのコツを解説します。

また、よくある質問をまとめたので、剪定初心者はぜひチェックしてみてください。

 

オリーブの木の剪定時期・剪定方法

オリーブの木の剪定時期は、2月〜3月と3月〜4月の年2回が最適です。

成長が活発ではない2月〜3月に「強剪定」を行い、樹形を整える・健全な成長を促すために3月〜4月に「間引き剪定」をします。

一方、初夏〜10月頃まではオリーブの成長期であり、剪定をすると大きな負担になるためおすすめしません。

ただし、木の状態に合わせて伸びた枝を切ったり、植え替えで根を切ったりすることもあるのでその場合は軽めの剪定であることから10月頃までに行っても問題ないでしょう。

 

剪定に必要な道具

オリーブの木を剪定するときは、以下の道具が必要になります。

剪定に必要な道具

  • 植木バサミ
  • 剪定バサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 軍手
  • 脚立
  • 癒合剤

 

植木バサミは小さな枝、剪定バサミは大きな枝、剪定ノコギリは太い枝を剪定するときに使います。

癒合剤は、切り口に菌や雨水が入らないように保護する働きがあるので、まんべんなく塗るようにしましょう。

 

強剪定(2月〜3月)

太い枝を大幅に切る強剪定を行う場合は、オリーブの成長が活発でない2月〜3月を選ぶのがポイントです。

なお、強剪定は必須ではなく、オリーブの木の幹が細い場合やそれほど大きく成長していない場合は行う必要ありません。

状態を見極め、樹形を大幅に整えたい場合に、強剪定を検討しましょう。

 

手順

  1. 不要な枝を剪定する
  2. 樹形を整える
  3. 切り口に癒合剤を塗る

枯れている枝や絡み合ってる枝、下向きの枝などは不要な枝にあたるので剪定しましょう。

樹形を整えるときは、少し離れたところから眺めるとイメージがつきやすくなります。

 

間引き剪定(3月〜4月)

間引き剪定は、内部に枝が密集していて、日当たりや風通しが悪くなっている場合に行います。

オリーブの内部が見えるくらいに剪定すると、光が到達するので、新芽が出やすくなるのです。

とくに強剪定をしていない場合は、枝の量が多かったり樹形が乱れていたりすることがあるので、微調整しましょう。

間引き剪定は、オリーブの健全な成長のために重要です。

手順

  1. 理想の樹形をイメージする
  2. 不要な枝は根元から切り落とす
  3. 混み合った枝や同じから並行に2本生えている枝の片方1本を根元から切り落とす

 

あまり切りすぎると翌年の花や実のつき具合に影響する可能性があるので、樹形を整える程度にしておきましょう。

 

長く伸びた枝を切る

5月〜10月の生育期に剪定を行うと、株に負担がかかるので控えるのが一般的です。

ただ、絶対NGではないので不要な枝や間伸びした枝がある場合は剪定することも可能ですが、その場合は長く伸びた枝のみを切ります。

花芽や実を切り落とさないよう注意しましょう。

なお、5月~6月は枝先を切るのは避けるのがおすすめです。

生育期はオリーブを慎重に扱う必要があることを把握しておきましょう。

 

植え替えで根を切る

オリーブの木の植え替えは、真夏・真冬を避ければいつ行っても問題ありませんが、オリーブが活動をはじめる3月〜5月がとくに適しています。

根詰まりや根腐れ、害虫などによって根が傷んでいる場合は切り落としましょう。

また、枯れた枝やひょろひょろの枝も短く切ります。

剪定を終えたら植え替えを行ってください。

 

オリーブの木の剪定に失敗しないためのコツ

オリーブの木の剪定を失敗しないために、ここでは5つのコツについて説明します。

ポイント・注意点を押さえ、健全なオリーブを生育させましょう。

 

晴れた日に行う

オリーブの剪定は、晴れた日に行うのがおすすめです。

曇りの日や雨の日に剪定すると、病原菌に感染しやすいので注意が必要です。

万一、切り口から病原菌に感染すると、株自体が枯れて回復しなくなることもあります。

また、オリーブの剪定後は切り口に癒合剤を塗りますが、雨の日に剪定すると流れてしまう可能性も考えなければなりません。

あらかじめ天気予報を確認し、確実に晴れる日を選びましょう。

 

剪定時期を守る

オリーブの剪定では、剪定時期を守ることが大切です。

強剪定や間引き剪定は、3月にまとめて行っても問題ありません。

ただし、5月以降は生育期なので、強剪定や間引き剪定は避けましょう

剪定時期を間違えると、実を十分に収獲できなかったり、花付きが悪くなったりするので注意が必要です。

 

切れ味のよい剪定道具を使う

オリーブの剪定では、切れ味のよい剪定道具を使うようにしましょう。

使用する剪定バサミやノコギリの選び方は重要であり、切れにくいものを選ぶと、切り口の見た目が悪くなったり病害虫の被害を受けやすくなったりする可能性があります。

また、切れ味が悪くて最後まで切れず、枝を手で折るなどの対処をすると、株に負担がかかります。

オリーブの剪定を行う際は、問題なく使用できる道具を準備しておきましょう。

 

剪定前に樹形イメージを持つ

どの剪定をする前にも必ず理想の樹形をイメージするようにしましょう。

剪定をはじめだすと「意外と切りすぎてしまった」ということはよくあります。

事前にSNSや画像を参考にしておくといいでしょう。

 

枝の切り落としに注意する

枯れた枝や弱った枝、混み合った枝といった不要な枝を剪定するのは問題ありません。

しかし、どれも勢いよく切り落としてしまうと実がならないので注意しましょう。

樹形にこだわることは大切ですが、実の収穫も楽しみたいという人は、必要な枝はどれか考えながら剪定するようにしてください。

 

オリーブの木の剪定でよくあるQ&A

最後にオリーブの剪定をするにあたって、よくある質問をまとめました。

オリーブ初心者も今後に役立つ情報なので覚えておいてくださいね!

 

オリーブ剪定後にひょろひょろになる原因は?

オリーブが剪定後にひょろひょろになるのは、不適切な時期に剪定を行っているのが原因です。

剪定時期以外に枝の剪定を行うと、木全体が弱り、切り口が回復しないことがあります。

回復させるには、主幹の高さが短くなるように剪定するのが効果的です。

また、ひょろひょろになった場合は支柱などで支えると、健全に成長しやすくなります。

ただし、ひょろひょろになったオリーブの木が再び太くなるまでには、約1年ほどかかります。

剪定に失敗した場合は、早めに対処しましょう。

 

室内でオリーブを育てたい場合にはどうすればいい?

室内でオリーブを育てたい場合は、鉢植えで育てるのがおすすめです。

また、オリーブは生命力が強いため、放置すれば年々成長し、樹高が高くなります。

室内で育てる場合は、1〜2mの高さを目安に主幹を剪定することを忘れないようにしましょう。

 

主幹を太くするにはどうすればいい?

オリーブの主幹はすぐには太くならないので、1〜3年目までは細いままとなります。

3〜4年経過しても主幹が太くならない場合は、しっかりと水やりをし、肥料を与えましょう

また、肥料を与える時期も重要であり、オリーブは、2・6・10月頃が適していると言われています。

 

幹が二股になってしまったときの対処法は?

幹が二股になった場合は、二股に分かれた枝のうち細い方の枝を剪定し、切り口に癒合剤を塗りましょう。

残した方の枝は上に向かって伸びるよう、支柱で支えるのがポイントです。

適切に対処すれば、1か月程度で伸びるようになります。

 

枯れたオリーブを持ち直す方法は?

枯れたオリーブであっても、主幹や枝葉に緑色の部分が残っていれば、持ち直すことが可能です。

主幹や枝葉のうち、緑色の部分を残して枯れた部分をすべて切り落とします。

切り口には癒合剤を塗り、今まで通りに水やりも行いましょう。

オリーブが持ち直したら、主幹の根本からひこばえも生えてきます。

 

オリーブの木は挿し木で増やせる?

オリーブは、挿し木で増やすことができます。

挿し木で増やす手順は、以下の通りです。

挿し木の手順

  1. 前年に伸びた若い枝を10cmほどの長さに切る
  2. 切る枝の葉は2枚ほど残す
  3. 剪定した枝の切り口を数時間水につける
  4. 水につけた切り口に発根促進剤を塗り、2~3時間置いておく
  5. 水で湿らせた土に挿す
  6. 日当たりのよい場所に置く
  7. こまめに水やりを行う

 

オリーブの挿し木は、3月〜5月頃の休眠期に行うのがおすすめです。

また、挿し木を行ってから3か月ほどで根を張り始めるので、それまでは土をむやみに触らないようにしましょう。

オリーブを増やして楽しみたい方は、若い枝を見極め、挿し木にチャレンジしましょう。

 

まとめ

オリーブは、2月〜3月は強剪定を、3月〜4月は間引き剪定を行うのが一般的です。

タイミングや方法を把握しておき、適切に剪定することで、きれいな花や実を楽しめます。

剪定をする日は晴れを選び、切れ味のいい剪定道具を揃え、しっかり理想の樹形イメージを持って挑みましょう。

 

なお、オリーブの剪定にお悩みの方は、ぜひTAKUMeeにご相談ください。

専門技術の高さと豊富な経験を有する造園業者を厳選し、地元の複数社からの無料見積もりをご案内いたします

TAKUMeeなら庭木や植木の剪定・伐採はもちろん、庭木1本から幅広くご依頼を承っております。

庭木や植木の作業の費用が気になる場合には、ぜひお気軽にご相談ください。

       

人気の記事

       

人気のカテゴリ