モンステラの剪定方法|切る場所はどこ?剪定時期や増やし方、育て方まとめ

観葉植物の中でも人気が高いモンステラ。

インテリアとして育てている人も多いのではないでしょうか。

アーモンドのような大きな緑の葉が特徴的で、あまり手間がかからないため植物初心者にもおすすめです。

一方、生育スピードが早いことや成長を促進させるために剪定は欠かせません。

今回はモンステラの剪定時期や方法、剪定するときの注意点まで詳しく解説します。

 

モンステラの剪定時期

モンステラの剪定は、5月〜9月が適しています。

この時期は、モンステラの成長期であるため葉や枝を切り落としても影響が少ないです。

なお、早めに剪定が完了していると、秋・冬を迎える時期には葉が豊富に生えた状態になります。

ばっさり切り落とす強剪定を行う場合は、梅雨時期までに完了するのがおすすめです。

一方、夏の剪定は問題ありませんが冬の剪定は避けるようにしましょう。

冬はモンステラの休眠期なので、剪定をすることで大きな負担をかけてしまいます。

それにより、回復が遅れてしまうので剪定時期を誤らないようにしましょう。

 

モンステラに剪定が必要な理由

モンステラの成長速度は早いです。

そのため、剪定をしないとツルや葉が上にも右にも左にも伸びてしまい樹形が崩れます。

また、葉も大きく育つため重みによって倒れてしまう可能性もあります。

倒れると株全体が傷むので、健全な生育を続けるためにも剪定は必要だと言えるでしょう。

剪定は見栄えだけではなく、病気の葉や害虫の予防にもなります。

 

モンステラの剪定方法

モンステラの剪定はそれほど難しい工程がないので、自分で対処することが可能です。

剪定バサミがあれば十分です。

小さな株であれば、一般的なハサミを消毒して使用しても問題ありません。

ただし、間違った方法で剪定すると、傷む可能性があるので注意が必要です。

剪定を行う際は、あらかじめ剪定方法を確認しておきましょう。

 

間引き剪定

間引き剪定は、主に樹形を整える目的で行います。

伸びすぎて邪魔になる葉や茎を切り落とすのがメインであり、付け根部分から切り落とすのがポイントです。

切る位置が中途半端な場合、切った部分が変色したり枯れたりすることがあります。

なお、間引き剪定では、以下のような枝を切り落とします。

 

剪定すべき不要な枝

  • 葉焼けで変色している
  • 病気など状態が悪くなっている
  • 他の葉と重なっている
  • 他の枝に陰をつくっている
  • 枝が込み合っている
  • 正常に生育していない

切り戻し剪定

切り戻し剪定を行うことで、残った株に栄養分が行き渡りやすくなります。

ただし、株へ負担がかかるので、活発に成長している暖かい時期に行いましょう。

切り戻し剪定で切る場所は、成長点の上です。

成長点とは、新芽が伸びる部分のことであり、切り落としてしまうと枯れるリスクがあるので注意しましょう。

枝の表面に新芽がふっくら出ている部分が成長点になります。

 

モンステラを増やす方法

モンステラは、切った葉っぱを挿し木や水差し、茎伏せにして増やすことができます。

剪定してたくさんのモンステラを楽しみたい人はぜひ挑戦してみてください!

 

挿し木

挿し木にする場合は節や根が残っている茎を土に埋めるため、剪定の際に残すようにしましょう。

手順は以下の通りです。

 

挿し木の手順

  1. 大きめの鉢を用意する
  2. 鉢底石、次に土を入れる
  3. 植える茎の葉は切り落とす
  4. 3節程度の茎の1〜2節まで植える
    (倒れる心配がある場合は支柱で固定する)
  5. たっぷり水やりをする
  6. 新芽が出るまでこまめに水やりをする

水差し

モンステラは吸水力があり、水差しであっても十分育ちます。

手順は以下の通りです。

 

水差しの手順

  1. 花瓶を用意する
  2. 水に発根促進剤を入れて混ぜる
  3. 茎の切り口が下になるように入れる
  4. 直射日光の当たらない場所に置く
  5. 水は毎日交換する
  6. 発根したら鉢に植える

茎伏せ

茎伏せとは、土の上に茎を置いて増やす方法です。

以下のような手順で行います。

 

茎伏せの手順

  1. 大きめの鉢を用意する
  2. 鉢底石、次に土を入れる
  3. 茎の下半分が埋まるように土を入れる
  4. たっぷり水やりをする
  5. 新芽が出るまでこまめに水やりをする
  6. 5月〜9月の成長期に鉢に植える

 

水苔を使う場合は、水で戻した乾燥水苔を茎の下半分に埋めるだけで問題ありません。

どの方法を利用しても土が乾燥しないように気をつけましょう。

 

モンステラを剪定するときの注意点

モンステラには、毒があったり、気根があったりと、他の植物とは異なる特徴があります。

そのため、剪定を失敗しないために、あらかじめ注意すべき点を把握しておくことが大切です。

 

毒があるので直接触れない

モンステラは、切ると切り口からシュウ酸ナトリウムが含まれる液体が出るので、素手で触れると炎症を起こすリスクがあります。

そのため、剪定の際には手袋を使用しましょう

万一手についた場合は、すぐに洗い流すことが大切です。

必要以上に恐れる必要はないですが、皮膚がかぶれないよう、取扱いには注意しましょう。

 

気根はバランスを意識して剪定する

モンステラの茎からは気根が伸びており、空気中の水分を含んで全体のバランスをとる役割を果たしています。

そのため、必要以上に切り落とすとバランスが崩れ、茎が折れたり枯れたりするリスクがあります。

全体のバランスを確認し、極端に出ている部分のみを剪定するようにしましょう。

気根は残しておいて問題ないので、全体のバランスを乱している場合のみ、邪魔な部分を切るのがポイントです。

 

モンステラの育て方

モンステラを健全に生育するためには、剪定だけではなくお手入れも重要になります。

最後に、モンステラの育て方を解説するのでぜひ参考にしてください。

 

水やりを調整する

モンステラは乾燥に強い植物ですが、十分な量の水を与えることが大切です。

ただし、水をやりすぎると根腐れを起こすことがあるので、状態を確認して調整する必要があります。

また、週に1~2回程度は葉水を与えるのも効果的です。

霧吹きなどを使用し、葉の表と裏に水をかけることで、乾燥から保護できます。

葉水は、夏は朝夕の涼しい時間帯に、冬は日中の暖かい時間帯に行うのがおすすめです。

 

直射日光が当たらないようにする

モンステラには、直射日光が当たらないよう注意が必要です。

もともとモンステラは木陰の多いジャングルの中で生活していた植物なので、直射日光が当たらない環境で育っています。

直射日光が当たる場所に置くと、葉焼けをして傷むリスクがあるので、置き場所に注意しましょう。

レースのカーテンを使用するなど工夫することで、健全な状態を保てます。

植物は日光が当たるほうが良いと思いがちですが、モンステラ特有の特徴を把握しておきましょう。

 

肥料を与えすぎない

モンステラには、肥料を与えすぎないのがポイントです。

とくに剪定後は株に負担がかかっており、肥料の刺激は逆効果になることがあります。

何らかの理由により肥料を与えたいときは、新芽が生えてきてからにしましょう。

なお、肥料を与えるのなら5月〜9月の成長期がおすすめです。

時期が違ったり、肥料の量が多かったりすると、逆に枯れることがあるので注意してくださいね。

 

まとめ

モンステラは5月〜9月の活発に生育している時期に剪定を行うことで、健全な成長を促進できます。

剪定方法には、間引き剪定と切り戻し剪定があるので、それぞれの特徴を把握し、適切なタイミングで剪定を行いましょう。

また、モンステラ特有の特徴があるので、剪定のみならず、その後の適切な管理方法を把握しておく必要があります。

モンステラの特徴や剪定に関する情報を把握し、きれいな状態をキープしましょう。

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