ラベンダーの剪定時期はいつ?どこを切る?剪定方法や注意点を解説

日本人にとって身近な香りであるラベンダー。

爽やかなハーブの香りと紫色の美しい見た目から自宅で育てている人は多いです。

ラベンダーを美しく健全に生育するためには、適切な剪定時期に適切な剪定方法を用いる必要があります。

この記事では、ラベンダーの剪定方法や時期など詳しく解説します。

 

ラベンダーの剪定時期はいつ?

ラベンダーの剪定時期は、梅雨入り前(3月〜4月)開花直後(4月〜9月)秋・冬(10月〜12月)の3回が最適です。

それぞれの剪定する目的を具体的にみていきましょう。

 

梅雨入り前(3月~4月)

ラベンダーは高温多湿に弱いので、梅雨入り前に細い枝や内側に伸びる枝を中心に剪定を行い、風通しをよくする必要があります。

また、開花前に剪定をすることで株への負担を軽減する目的も含まれます。

 

開花直後(4月~9月)

開花直後の剪定は、風通しを良くしたり、形を整えたりするのが主な目的です。

色褪せた花を中心に剪定し、風通しを良くしましょう。

また、枯れている枝や異なる方向に伸びている枝、込み合っている枝も切り落とします。

開花直後の花を収穫することで、花を咲かせ続けるエネルギーの消耗を抑えられるので、翌年以降の花付きがよくなることもあります。

さらに、この時期に収穫や剪定を行うことで、生育環境が整い、収穫量が増える効果も期待できるでしょう。

ラベンダーは開花した後、収穫のタイミングが早ければ早いほど香りが強いのが特徴です。

収穫した花は、ドライフラワーやアロマオイルに加工して楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

秋・冬(10月~12月)

秋・冬の剪定は、太い枝を切るなど、強剪定を行います。

開花後の古い枝や太すぎる枝が残っていると、エネルギーを消費して枝が傷んでしまうため切り落とすことが大切です。

とくに春の早いタイミングで開花するフレンチラベンダーは、この時期に剪定を済ませておくのがおすすめです。

 

どこを切る?ラベンダーの剪定方法

ラベンダーの剪定方法は3種類あり、季節・目的に合わせて行います。

切る枝の選び方や工程にもポイントがあるので、あらかじめ把握しておきましょう。

また、ラベンダーの剪定は、ドーム型を意識して行うのが一般的です。

枝が細く、こまかな剪定を行うため剪定バサミと軍手があれば手軽に剪定ができます。

以下、具体的な剪定方法を確認しましょう。

 

間引き剪定(梅雨入り前)

3月〜4月の梅雨入り前は、「間引き剪定」を行います。

間引き剪定とは、混み合った枝を切り取って、日当たりや風通しをよくする剪定方法です。

樹形を整えるというよりは、病気や害虫の予防を目的とした剪定のため、葉の向こうにある幹や枝が透けて見えるくらいカットします。

 

切り戻し剪定(開花直後)

4月〜9月の開花直後は、「切り戻し剪定」を行います。

切り戻し剪定とは、不要な枝や茎を切り落として形を整える剪定方法です。

花が茶色く枯れはじめたら剪定のタイミング。

花がらが残ったまま茎ごと切り落としますが、その際には茎の下から生えている葉の少し上の箇所で切るのがポイントです。

切る部分を間違えると、新芽が出る部分を切り落とすことになるので注意しましょう。

開花した後、収穫と同時に切り戻し剪定を行うと、翌年の花付きが良くなると言われています。

 

手順

  1. 離れたところから不要な枝を確認・見極める
  2. 不要な枝を根元から切り落とす
  3. 新芽がある場合は残して数cm上を切り落とす

強剪定(秋・冬)

10月〜12月の休眠期に「強剪定」を行います。

強剪定とは、枝や茎を深く切ったり、大量の枝や茎を切り落としたりと、少なからず植物にダメージを与える剪定方法です。

そのため、木質化した古い枝を中心に行いましょう。

不要な枝を剪定することで、株元の元気を取り戻し、新芽が出ることが期待できます。

ただし、強剪定はストレスがかかるので、枯れるリスクがあります。

不要な枝を中心に強剪定を行うことを意識しましょう。

 

手順

  1. ラベンダーの株を確認して不要な枝を見極める
  2. 不要な枝を根元から切り落とす
  3. 枝分かれした枝を切り落とす
  4. 枝が込み入っている部分を根元から切り落とす

剪定した枝は挿し木もしくは処分

剪定したラベンダーの枝を挿し木にすることで増やすことができます。

手順は以下の通りです。

 

手順

  1. 新芽から10cmほど下の茎を斜めにカットする
    これを「挿し穂」と呼ぶ
  2. 切り口を水に浸して1時間ほど水を吸わせる
    切り口をさらに斜めに切ると根が出やすくなる
  3. 挿し木用の土に穴を掘る、埋める

 

すべて発根するとは限らないので、5本ほど準備しておきましょう。

 

なお、剪定した枝を処分する場合は、細かくカットし袋に詰めて自治体にしたがってゴミ出ししましょう。

剪定した枝から虫の発生を防ぐために、すぐに処分するようにしてください。

 

ラベンダーの剪定しすぎに要注意

ラベンダーを剪定しすぎてしまうと株が弱ったり、新芽を失ったりといったリスクがあります。

株に大きなダメージを与えてしまうと枯れる原因になりかねません。

また新芽を切り落としてしまうと翌年ラベンダーが咲かないまま育てることになります。

ラベンダーの生育を損なうことになるので、剪定のしすぎには十分気をつけましょう。

なお、ラベンダーは日当たりを好むため寒さに弱いです。

剪定しすぎると20℃以上の気温を保つことができなくなり、寒さによって枯れてしまう可能性があります。

ラベンダーの剪定は、想像よりも難しいかもしれません。

もし少しでも不安が残る場合は、プロにお任せすることをおすすめします。

 

まとめ

ラベンダーの剪定は、梅雨入り前・開花直後・秋〜冬の年3回行います。

樹形を整えたり、生育を促したりとそれぞれに剪定する目的があるため、時期や方法を間違わないようにしっかり情報を把握しておきましょう。

また、剪定のみならず、水や肥料の与え方など、その後のお手入れにも気を配れば、きれいな花や香りを長く楽しむことができます。

なお、ラベンダーの剪定は意外と難しい点があるため、失敗を防ぐためにも業者に相談することを検討するのもいいでしょう。

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