梅の木の剪定はいつがいい?剪定時期や樹齢別の剪定方法、注意点を解説

梅が健全に成長して実を収獲するには剪定を行う必要があります。

しかし「自分でできるの?」「いつすればいい?どうやってすればいいかわからない」と、方法や時期がわからず何も手を加えていない人が意外と多いです。

梅の木は、季節や樹齢に合わせた剪定が必要であり、初心者には少々難しく感じるかもしれません。

本記事では、梅の木の剪定時期や方法、注意点を解説するので自分でできるか判断し、業者依頼も検討しましょう。

 

梅の木を剪定しないとどうなる?

梅の木を剪定しないと、枝葉がどんどん伸びてしまい樹形が崩れます。

他にも、日当たり・風通しが悪くなり害虫が発生しやすくなります。

木全体に養分が行き渡らなくなり、枝がひょろひょろになったり、実や花が咲かなかったりと枯れる原因にもなりかねません。

見た目の美しさを損なうだけではなく、木にも悪影響を及ぼすのです。

 

梅の木の剪定時期は夏・冬

梅の木の剪定は、夏(6〜8月上旬)冬(11〜12月)の年2回が適しています。

夏の剪定では、風通しや日当たりをよくするための「間引き剪定」を行います。

冬の剪定は、樹形を整える「切り戻し剪定」をするといいでしょう。

また、樹齢4年目以降になると春にも剪定(花後・4月〜5月)をすることができます。

それぞれのポイントを踏まえ、剪定方法を以下で紹介します。

 

夏剪定(6〜8月上旬)

夏の剪定は、実の収穫後に行います。

徒長枝や不要な枝を中心に剪定することで、花芽を多くつけることができます

風通しや日当たりを意識しながら、以下の不要な枝を剪定しましょう。

 

不要な枝 剪定するポイント
長く伸びている枝 樹形を整える
上に太くまっすぐ伸びる枝

(徒長枝)

放置していると木が枯れる
重なり合っている枝 剪定することで風通しがよくなる
枯れている枝 放置していると害虫発生の原因になる
内側(下向き)に伸びている枝 放置していると幹を傷つける可能性がある

 

状態の悪い枝があると、見栄えが悪くなるだけではなく、病気や害虫の被害を受けやすくなるので注意が必要です。

 

冬剪定(11〜12月)

冬の剪定は、開花前の剪定になります。

夏の剪定と同様、徒長枝や不要な枝を中心に剪定を行い、樹形を整えるのが目的です。

冬は梅が休眠状態なので、太い枝や多数の枝を切る強剪定を行うのもいいでしょう。

夏の剪定は木に負担がかかるので最低限の剪定となりますが、冬はバッサリ剪定できるので、形を整えやすいです。

 

春剪定(花後・4月〜5月)

春の剪定は、花が咲いた後に新しい枝を芽吹かせるための剪定です。

一つの枝に新芽を3〜4個残すようにして枝の1/3くらいをカットし、また枝のみならず、芽や実を間引く必要があります。

実が大量についていると栄養分が十分に行き渡らず、実の質が下がってしまうからです。

状態の悪いものやサイズが小さいものは、優先的に取り除くことが大切です。

適切な剪定を行うことで、梅の木が健全に成長し、質の高い果実を収穫できるでしょう。

 

梅の木の剪定に必要な道具

梅の木を剪定するときに必要な道具は以下の通りです。

梅の木の剪定に必要な道具

  1. 剪定バサミ
  2. 剪定ノコギリ
  3. 高枝切バサミ
  4. 軍手
  5. 脚立
  6. 癒合剤

 

剪定バサミでは切れないような太い枝を切るための剪定ノコギリ、手が届かない場所は高枝切バサミで剪定を行います。

その際に使う脚立や切り口を保護する癒合剤も準備しておきましょう。

なお、脚立を使う場合は補助をつけたり、足場が安定したりと安全面をしっかり確保するようにしてください。

脚立を使って安全に剪定作業ができないようであれば、迷わず業者依頼をしましょう。

 

また、尖っている枝や鋭いハサミで怪我をしないように厚みのある軍手を着用します。

同様の理由から作業着も長袖・長ズボンを選ぶようにしてください。

 

【樹齢別】梅の木の剪定方法

次に、梅の木の樹齢によって変わる剪定方法を順に解説します。

木の成長にかかわる重要なポイントになるため、適した方法を取り入れるようにしましょう。

 

1年目:梅の木の剪定方法

1年目に適切な剪定を行うことで、梅の木を大きく育てることができます。

1年未満の段階で幹を切ると、そのあと生育しやすくなるからです。

剪定時期は9月〜11月が適しており、地面から約1mの高さで幹を切りましょう

1年目であれば幹がそれほど太くないので、切り落とすのに労力はかかりません。

病原菌に感染するリスクを抑えるため、切り口には癒合剤を塗布します。

 

2年目:梅の木の剪定方法

2年目の梅の木は、12月〜1月の間に剪定を行います。

2年目のこの時期の剪定では、幹から上向きに出ている枝を3本残し、残りを切り落とします

多方向に伸びている枝や、細い枝はすべて切り落としましょう。

幹を切ったら、病原菌に感染しないよう、切り口に癒合剤を塗ります。

残す枝は、太く勢いよく伸びているものを選ぶのがおすすめです。

 

3年目:梅の木の剪定方法

3年目の剪定は、12月〜1月頃に行うのが適しています。

3年目になると枝も太くなっていますが、2年目の剪定である程度形を整えているのであれば、大幅な剪定は必要ありません。

枝が混み合っていたり、多方向に生えたりしている場合は、適宜剪定しましょう。

不要な枝を切り落とすことで、風通しや日当たりが良くなります。

切り口には癒合剤を塗ることを忘れないようにしましょう。

 

4年以降:梅の木の剪定方法

4年目以降の剪定は、季節に合わせた剪定方法で問題ありません。

 

梅の木を剪定するときの注意点

最後に、梅の木を剪定するときの注意点を説明します。

剪定時期や方法に加えて、以下のことに配慮するようにしましょう。

 

【図解】花芽・葉芽を区別して剪定を行う

梅の剪定を行う際は、花芽・葉芽を区別することが大切です。

花芽は花を咲かせる芽であり、葉芽は葉や茎になる芽です。

翌年咲かせたい花の量や木の大きさなどをイメージして剪定すると、理想の形に調整できます。

花芽と葉芽は形が異なり、花芽は丸みを帯びているのに対し、葉芽は先が尖っています。

それぞれの特徴を見極め、調整しながら剪定しましょう。

 

尖った枝先に注意して作業を行う

梅の剪定では、尖った枝先に注意して作業を行いましょう。

梅の木の枝は硬く尖っているので、作業中に怪我をするリスクがあります。

作業時は軍手を使用し、切り落とした枝で怪我をしないよう安全な靴を着用するなど、安全面を意識し、慎重に作業を進めましょう。

 

剪定に少しでも不安があればプロに任せる

自分で梅の木を剪定することはできます。

しかし、長い期間剪定をせずに放置していると、高さ5〜10mほどに成長していることも珍しくありません。

簡単に手が届かなくなった梅の木を自力で剪定するのは危険が伴いますし、場合によっては枝の剪定以外も必要になる可能性があります。

少しでも不安があれば、無理をせずに業者に相談することをおすすめします。

 

まとめ

梅の木は季節や樹齢によって適した剪定方法が異なるので、あらかじめ情報を整理して剪定タイミングを逃さないようにする必要があります。

また、梅の木の剪定では怪我をするリスクもあるので、注意点を押さえた上で剪定をしましょう。

なお、梅の木は剪定をしないと樹形が崩れたり、手に負えないほどの大きさになったりすることもあります。

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