
私たちにとって雑草は身近な存在であり、その一方で厄介な存在でもあります。
「雑草を抜いてもまた生えてくる」そんな負のループに悩まされたことがあるのではないでしょうか。
しかし、雑草の正しい知識をつけて、雑草対策をすることができればその悩みも少しは解決するはずです。
本記事では、雑草対策のコツ、雑草を駆除する芝刈り・草刈りについて詳しく解説します。
雑草とは?
雑草とは、農耕地や庭、道端など生活するおよその場所に意図して植えてないのに生えてくる草のことです。
ただ生えているわけではなく、その土地に被害を与えるのが厄介なところ。
日光を遮り植物の生育を妨げたり、収穫・品質を低下させたり、また景観を悪くすることもあります。
しかし人によっては観賞用・食用として育てている場合もあるため、他人の土地を勝手に雑草対策するのは控えるようにしましょう。
雑草対策をする方法とコツ
雑草対策には、いくつか方法があります。
雑草が生えている状態に合わせて、どの方法を取り入れるべきか検討しましょう。
草むしりをする
狭い範囲や隙間に生えている雑草は、手で草むしりしましょう。
根っこから抜ければベストですが、根の張りが広い・深い雑草の場合は完璧に駆除することはできません。
しばらくするとまた生えてくるので、定期的に駆除する必要があります。
作業をするときは手を切ってしまう危険があるので、軍手を着用するようにしましょう。
除草剤を撒く
広範囲に雑草が生えている場合は、除草剤を撒いて一気に雑草駆除してしまうのがおすすめです。
除草剤には、「顆粒」「液体」の2種類があり雑草の状態に合わせて使い分けましょう。
顆粒タイプ | これから生えてくる雑草向き | 枯れ草・土を取り除いてから使用
(効果期間:3ヶ月〜6ヶ月程度) |
液体タイプ | 今生えている雑草向き | 晴れの日が続くときに使用
(2週間程度で雑草が枯れる) |
除草剤の効果を高めるには、多めに撒くのがポイント!
除草後も生えてくることはありますが、何度か繰り返すことで生えにくくなるため根気強く向き合いましょう。
防草シートを張る


※左Before・右After
施工例:匠庭店
除草したあとに、防草シートを張って雑草を成長させない方法も効果的です。
日光・水を遮断できたり、新たな種が飛んできたりすることを防げます。
ただし、たくましい雑草は、わずかな水や栄養分でも成長するため織物製の防草シートはおすすめできません。
防草シートを選ぶときは、不織布で織り目のないものや高密度なものを選ぶようにしましょう。
グラウンドカバーを敷く
グランドカバーは、芝生のように地面を覆って育てる植物のことです。
雑草が生える面積を減らし、お手入れの手間を省くことができます。
また、地温の上昇を抑え乾燥を防いだり、植える花によっては香りを楽しめたりとグランドカバーを敷くことで雑草対策以外のメリットもあります。
おすすめのグランドカバープランツ
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グランドカバーは植物のため、他の植物・樹木のように管理しなければなりません。
土が乾いてきたら水やりをする・肥料切れにならないように与える、といったお手入れが必要です。
人工芝を敷く


※左Before・右After
施工例:6Green Service
グランドカバープランツと似た手段で、人工芝を敷くのもいいでしょう。
雑草に日光があたらず成長を抑制できるのでおすすめです。
また、防草シートを敷いてから芝生を敷けば、かなりの雑草対策効果をもたらします。
人工芝であれば、子供やペットの遊びスペースにもなるので活用の幅が広がりますよ。
ただし、雑草の生命力を舐めてはいけません。
隙間があれば生えてくるため、防草シートは不織布で織り目のないものを選び、芝を隙間なく敷くようにしましょう。
砂利を敷く


※左Before・右After
施工例:匠庭店
庭に砂利を敷き詰める方法もおすすめです。
砂利によって雑草にあたる日光を遮ることができます。
ポイントは厚めに敷くこと!
砂利に隙間があったり、地面が見えたりすればその隙間から雑草が伸びてきてしまいます。
とくに雨の日や砂利の上を走ったときは、偏っていることがあるので注意しましょう。
グランドカバープランツや人工芝と合わせて砂利を敷くのもおしゃれに仕上がり、隙間埋めもできるので一石二鳥です!
ブロック・レンガで埋める
雑草対策にデザイン性を用いて、おしゃれな庭にするのはいかがでしょうか?
コンクリートやレンガを組み合わせたインターロッキングブロック舗装を施します。
全面をインターロッキングブロックで舗装したり、アプローチだけ舗装してサイドは植物を並べたりなどデザインは自由自在!
DIYも可能ですが、ブロックを隙間なく並べるのは難しいため業者に依頼するのがベターです。
失敗しがちな雑草対策
次に失敗しがちな雑草対策について解説します。
中には聞いたことがある対策方法もあるかもしれません。
しかし、庭に悪影響を与えるものや近隣トラブルを引き起こすものもあるため、手軽であっても控えることをおすすめします。
カマで草むしりする
手作業で草むしりするときにカマを用いる人もいるでしょう。
丁寧に作業ができる点はとてもいいのですが、とにかく労力がかかります。
また大きな刃物のため、使い慣れていない人にとっては危険が伴います。
土をほぐしながら根を切らないように引っこ抜く必要があり、カマ作業の難しさも感じるでしょう。
重曹を使って除草する
重曹を水に溶かして、直接雑草に撒くことで手軽に除草できます。
粉のままでは浸透率が悪いため、重曹水(濃度8%程度)にして効果を高めてから散布しましょう。
ただし、即効性や高い除草力には期待できません。
雑草に傷をつけてから散布すると効果は上がりますが、その手順を面倒に感じるでしょう。
広範囲は効果が表れるまで時間がかかるという懸念点もあります。
重曹は比較的安全ですが、肌につくとかぶれてしまうこともあるため、身近な製品ではありますが取り扱いには十分注意しましょう。
塩を撒いて雑草駆除する
塩を撒いて雑草駆除する方法はとても簡単ですがおすすめできません。
雑草以外の植物にも害を与えるからです。
雨で塩が流れてしまい、近隣の植物に塩が付着し枯れさせてしまうかもしれません。
そうするとご近所トラブルに発展することも考えられるでしょう。
また、インフラ設備にも影響を与えるリスクもあるため注意が必要です。
熱湯をかけて枯らす
雑草に熱湯をかけて、葉や茎の細胞を壊し枯らす方法もあります。
たっぷりの熱湯をじっくりかけて回らなくてはならないため、広範囲の雑草対策には向いていません。
また、しばらくしたら雑草は生えてくるので定期的に作業が求められます。
現実的な対策とは言えないでしょう。
ウッドチップを敷く
ウッドチップとは、木を細かくカットしチップ状にしたものです。
雑草の成長を抑制できますが、たくましい雑草が隙間から生えてくることがあるため効果は薄いでしょう。
また、木質を好む虫が寄ってきたり、カビが生えたりすることもあり、手入れに時間を取られてしまいます。
敷くのは簡単ですが、そのあとのメンテナンスが億劫になりがちです。
雑草対策の時期
雑草対策は、春のはじめと秋のおわりに行うのが適期です。
春に雑草対策をしておけば、冬に雑草の種が芽吹くのを防ぐことができます。
また秋に雑草対策をすることで、種を落とさずに済むでしょう。
年2回の雑草対策によって、翌年雑草が生えることを抑制できます。
芝刈り・草刈りとは?
雑草対策といえば「芝刈り」「草刈り」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ただ、2つの用途は異なり、使う道具も違います。
目的に合わせて使い分ける必要があるため、2つの特性を理解して取り入れる作業を検討しましょう。
芝刈り
芝刈りとは、芝生を短く切って全体を均一に整える作業のことです。
そのため雑草対策とはいえません。
使う道具は「芝刈り機」で、草丈を短く刈り込むための機械です。
刃がついた台車のような機械を押し進めるだけで、芝の長さを調整できます。
付属の刃は薄く、切れ味がいいものが設置されていますが直接刃に触れる形状ではないため、怪我の心配は少ないです。
草刈り
草刈りとは、雑草を短く切る作業のことです。
使用する機械は「草刈り機」、雑草の除草作業の際に用います。
一般的にエンジン部分を背負って、刃を地面に向けて作業を行うのですが刈ってる最中に石を巻き込み飛び散ることがあるので注意が必要です。
また、高速で刃が回転しているため絶対に刃に触れないよう十分気をつけてください。
芝刈りと違って、危険が伴う作業・機械です。
草刈り機の使い方はもちろんのこと、適切な装備で作業に取り組みましょう。
必要な装備
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草刈りをしているときは、石や土、ホコリが舞い上がるのでしっかり目を保護してくれるゴーグルを準備しましょう。
また虫刺され・怪我の危険があるため必ず長袖・長ズボンを着用してください。
芝刈り・草刈りの時期は?
草を刈り込むのは、4月〜6月あるいは10月〜11月の涼しい時期が適しています。
適期に1回刈るのではなく、こまめに繰り返し作業を行うのがおすすめです。
目安ではありますが、1週間〜2週間に1回のペースで作業できるといいでしょう。
仕上がりがきれいに整います。
芝刈り・草刈りどちらの作業をするにも、事前に刃を磨き切れ味が良い状態にしておいてください。
刃が整っていないと芝生を枯らしてしまうかもしれないからです。
費用相場
芝刈り・草刈りを業者に頼むときは、庭の面積・作業時間・草丈・対策方法によって費用が異なります。
また、雑草の生え具合や地域、業者によっても変わるため、必ず無料見積もりをだしてもらいましょう。
面積または草丈を基準におおよその費用相場を以下で紹介します。
庭の広さ | 費用相場 |
〜15坪 | 7,000円〜 |
〜50坪 | 12,000円〜 |
〜100坪 | 35,000円〜 |
草丈 | 費用相場(1㎡) |
〜50cm | 150円〜 |
〜100cm | 160円〜 |
〜150cm | 170円〜 |
別途、処分費用がかかることがあります。
また業者によっては、面積で算出した費用にプラスして草丈の費用が請求されることがあるため、見積もりの際に確認するようにしてください。
サービス一覧
TAKUMeeでは、専門技術の高さと豊富な経験を有する造園業者を厳選し、複数の地元造園業者からの無料見積もりをご案内しております。
雑草対策の方法はさまざまあり、自分でできる作業もありますが労力が必須だったり、危険が伴ったりするものが多いです。
また、それなりの知識も必要になるため業者に依頼することも検討してみてくださいね。
サービス一覧 | 費用の相場 |
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雑草駆除、対策 |
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外構工事 | ※工事内容による |
砂利敷き |
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芝生敷き(人工芝含む) |
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消毒 |
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植木関連(販売、植栽、植替え) | ※商品・内容による |
生垣 |
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