梅の木の剪定時期はいつ?正しい剪定方法や徒長枝の剪定時期・方法も解説

梅の木は、定期的に剪定を行う必要があります。

新しい枝が生えてきても、その枝を放置し続けると栄養が全体に行き渡らなかったり、日当たりが悪くなったりして木も実も衰退するからです。

大きな梅の木を剪定することは難しいですが、手が届く範囲の梅の木であれば初心者でも簡単に剪定することができます。

ただし、剪定時期や剪定方法を正しく把握しなければ剪定をしても悪影響になるかもしれません。

また梅の木に生えてくる徒長枝(とちょうし)の剪定も必要です。

本記事では、梅の木の剪定時期・剪定方法、徒長枝について詳しく解説します。

 

梅の木の最適な剪定時期

梅の木の剪定時期は、春・夏・冬が適しています。

とくに冬は、葉が落ち、枝が生えそろっているので樹形を整えるのにおすすめです。

それぞれの季節ごとの剪定は以下を確認しましょう。

剪定時期 剪定

(4月〜5月)

咲き終わりの剪定

太い枝を切る

(7月〜8月)

収穫後の剪定

不要な枝を切り揃える

(12月〜2月)

冬季剪定

花・実を調整する

 

剪定時期ではない月も剪定をすることはできますが、「花芽(翌年花を咲かせる花の芽)」が付いた枝を切り落としてしまわないよう注意しましょう。

 

【初心者でも簡単】梅の木の剪定方法

梅の木の剪定を自分ですることはできます。

ただし、大きな梅の木や足場が悪い場合は控えましょう。

手が届く高さの梅の木であれば、初心者でも簡単に剪定を行えます。

まずは、以下の道具が必要になるので確認しましょう。

 

梅の木に必要な道具

  • 剪定バサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 高枝切りバサミ
  • 軍手

 

普通のハサミでは危険が伴うので、剪定用を準備しましょう。

細い枝であれば剪定バサミ、切りにくいときは剪定ノコギリに切り替えてください。

高枝切りバサミは、手が届かない枝を剪定するのに役立ちます。

脚立を使って剪定バサミ(剪定ノコギリ)で切ることもできますが、安全のため支えてくれる人を確保しましょう。

 

次に、樹齢・季節によって変わる剪定方法を説明します。

剪定時期と併せて、剪定するときの参考にしてください。

 

樹齢1年目

樹齢1年目の梅の木は、これからの成長を促すために幹をカットします。

9月〜11月ごろに、地面から30〜60cmほどの高さに幹を剪定しましょう。

 

樹齢2年目

樹齢2年目の梅の木は、梅らしさを感じられるくらい成長しています。

12月〜1月ごろに、上に向かってまっすぐ伸びている枝を3本ほど残し、残りの枝を剪定します。

残した枝から生える枝も3本程度に絞り、3分の1ほどにカットしてください。

枝を選んで剪定するのは、集中して栄養を届けるためです。

 

樹齢3年目

樹齢3年目の梅の木は、樹形を整えるための剪定をしましょう。

12月〜1月ごろに、伸びすぎたり絡まったりしている枝を剪定します。

 

樹齢4年目〜

樹齢4年目以降の梅の木は、季節に応じた剪定方法を行います。

後述ある、春季剪定・夏季剪定・冬季剪定を確認しましょう。

 

春季剪定

春季剪定は、花が咲いたあとに新しい芽吹きを促すための剪定です。

  • 4月ごろに剪定
  • 一つの枝に3〜4個新芽を残す
  • 枝の3分の1あたりでカット

栄養を行き渡らせるための作業です。

 

夏季剪定

夏季剪定は、翌年に花になる芽を付けさせるために剪定を行います。

樹形を整えるために不要な枝を剪定しましょう。

7月〜8月ごろを目安に以下のような枝をカットするのがおすすめです。

  • 長く伸びている枝を切る
  • 交差している枝を切る
  • 枯れている枝を切る
  • 内側で絡む枝を切る
  • 徒長枝を切る

徒長枝は、切り方や見分けが難しいので、後述詳しく解説します。

 

冬季剪定

冬季剪定は、夏季剪定と同じく樹形を整える剪定を行いましょう。

葉が落ちていることから剪定しやすく、また枝が生えそろっているので大きな枝を切り落とす時期にぴったりです。

12月〜2月ごろに剪定するようにしましょう。

 

梅の木の徒長枝はいつ切る?

徒長枝(とちょうし)とは、幹や太い枝から上に向かってまっすぐに太く伸びている枝のことをいいます。

徒長枝の剪定は、夏季剪定(7月〜8月ごろ)・冬季剪定(12月〜2月ごろ)に行いますが、夏場の太い枝の剪定は徒長枝の成長を促すことになりかねないので、冬季剪定がおすすめです。

 

梅の木の徒長枝を切らないとどうなる?

徒長枝は、栄養を吸い上げていくため剪定せずに放っておくと、梅の木が枯れてしまう可能性があります。

木の生育が悪くなったり、花芽が形成されなくなったりします。

また、梅の木の成長のためには日光が欠かせません

しかし徒長枝が伸びてしまうと樹形内部に日光が行き渡らず、細い枝が成長せず、また風通しが悪いことから虫が発生しやすくなります。

徒長枝を切らないと数々の弊害が起こるリスクがあるため、必ず剪定するようにしましょう。

 

徒長枝の見分け方・剪定方法

徒長枝を剪定するときは、まず徒長枝かどうか見分ける必要があります。

剪定した枝から伸びている枝徒長枝(新芽)です。

太い枝には太い徒長枝が生えているのが特徴です。

長く成長した徒長枝は、すでに栄養を吸い上げて伸びているため早めに剪定しましょう。

ただし、徒長枝は栄養を吸収して成長するほど生命力があるということ。

樹形を整えるうえで枝葉が少ない部分の徒長枝は剪定しないほうがいいこともあります。

 

徒長枝の剪定方法

次に、徒長枝の剪定方法について解説します。

徒長枝の剪定方法

  1. 徒長枝かどうかを見分ける
  2. 徒長枝に花芽が付いているかどうかを確認
  3. (1mほどの徒長枝)花芽が付いていない場合は、枝を元から切り取る
  4. (1m以上の徒長枝)花芽が付いている場合は、樹形全体のバランスに合わせて花芽を残して切る

 

外側に向かって付いた芽の少し上で切るのがポイントです。

内側に向かって付いている芽の上で切ってしまうと、枝が伸びたときに混雑してしまう可能性があります。

 

まとめ

梅の木の剪定は、自分で行うことができます。

剪定に適切な時期・剪定方法、成長のポイントとなる徒長枝を正しく見分けて、樹形が整った梅の木に仕上げましょう。

ただし、3mを超える梅の木や足場が悪い、時間も自信もない…という人は業者に依頼することをおすすめします。

梅の木の剪定時期や方法を間違ってしまうと木にダメージを与えてしまう可能性があるからです。

「剪定せずに伸びっぱなし」という人もまずは業者に剪定してもらい、引き続き自分で樹形のバランスをキープするのもいいでしょう。

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梅の剪定をプロに任せたい方はお気軽にご相談ください。

       

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