柿の木の剪定時期はいつ?剪定する方法や必要な道具、注意点を詳しく解説

庭に柿の木を植えたものの、そのあとのお手入れ方法に困ってはいませんか?

「思いの外大きくなりすぎた」「枯れているところがある」など、柿の木の管理は意外と難しいもの。

そこで本記事では、柿の木を剪定する時期や剪定方法、注意点を詳しく解説します。

とくに剪定方法は、成長目的に合わせて行うことが大切なので、自分でする場合はしっかり確認して順序通り進めるようにしましょう。

 

柿の木の特長

柿の木は、果実を収穫するために剪定をしながら育てていきます。

剪定を怠ると10m以上に育つことも珍しくありません。

品種は1000以上あり、主に「甘柿」「渋柿」に分類され有名なところで甘柿には富有・次郎・伊豆、渋柿には平核無・西条・愛宕があげられます。

 

柿を収穫するためには、剪定が欠かせません

剪定時期・方法を習得すれば、自分ですることも可能なのでぜひ後述を順番に確認してください。

 

柿の木の剪定時期

柿の木の剪定時期は、落葉期の12月〜2月が最適です。

この時期は木が休眠に入るため、剪定による成長への悪影響やダメージを与えることはありません。

また、初夏にあたる5月〜6月にも剪定を行う場合があります。

風通しや採光を良くするのが目的のため、日当たりが悪い場所の枝葉を取り除く程度に抑えておくのがポイントです。

 

柿の木の剪定に必要な道具

柿の木の剪定には、以下の道具を準備しておきましょう。

  • 剪定バサミ
  • 剪定ノコギリ
  • 脚立
  • 軍手
  • 癒合剤

 

剪定バサミは不要な枝をカットし、剪定ノコギリは太く硬い枝をカットするときに使います。

癒合剤(ゆごうざい)は、木の切断面を保護する働きがあります。

切断した部分から菌が入らないように、絆創膏のような役割を担ってくれるのです。

軍手は手を保護するため、高い枝を剪定するときは脚立を持ちいりますが必ず補助をつけるようにしましょう。

 

柿の木の剪定方法【イラスト付き】

柿の木の剪定は、成長や目的に合わせて行う必要があります。

若木(植えたばかりの柿の木)・成木(柿の木に実がついたころ)・老木(植えてから長い期間を経た)この3つの成長と、目的に合わした透かし・切り戻し・バッサリの3つの切り方をそれぞれ覚えておきましょう。

 

若木の剪定

若木は成長を優先するために、積極的に剪定は行いません

幹から伸びている主枝(主幹から枝分かれした枝)を2〜3本残します。

横向き・斜めに生えている枝は残し、上に生えているものは切り落とすようにしましょう。

ポイント

  • 主枝は、30〜50cm間隔になるように切る
  • 他の木を妨げる・枯れている・下に向かっている枝を切り落とす
  • 5mほどに成長したら幹を切る

 

成木の剪定

成木になれば、毎年剪定が必要になります。

枝分かれが進むため、毎年剪定を行わなければ一度の作業量が莫大になってしまうからです。

不要な枝をカットして、のびのび成長できる環境を整えてあげましょう。

ポイント

  • 切り口を斜めにせず、垂直に切り落とす
  • 木全体の風通しをよくする
  • 古い枝・下向きの枝・丸い枝・絡まっている枝・害虫…を切り落とす

 

老木の剪定

老木は、樹形の崩れや樹高の高さが気になる時期です。

柿の収穫や管理が難しくなるので、しっかり剪定するようにしましょう。

日光の当たり方や成長の仕方を想定すると剪定しやすくなります。

ポイント

  • 古い枝・下向きの枝などの不要な枝を剪定する
  • 大きくなりすぎたり、剪定の枝が多かったりする場合は業者に依頼がおすすめ

 

枝の剪定

次に、枝の状態に合わせた剪定方法を説明します。

剪定してどのような形にしたいのか目的に合わせて剪定方法を取り入れましょう。

 

透かし剪定

透かし剪定とは、枝の根元を切ることです。

左右に太い枝が分かれている場合、どちらか片方を切ることで残った枝に養分が行き渡ります。

上向きの枝を残すことで、花が咲き、実がついたときに重みで垂れ下がることを防げます。

 

切り戻し剪定

切り戻し剪定とは、枝の先端を切ることです。

切った枝に、花芽や果実が付くことはありません。

無駄に混み合うことを防ぐことができます。

また、根元からカットした部分までの範囲で枝分かれしている枝は成長しやすくなるため、木の状態を見て切り戻しが必要か検討しましょう。

 

バッサリ剪定

バッサリ剪定は、古くなった木や生産性が落ちた木に役立つ剪定方法です。

木の枝をバッサリ切り落とすことで、木の生命力を高めたり多くの実をつけたりすることを目的としています。

養分を実に集中させ、柿の品質や量の向上を期待しているのです。

ただし、強剪定は木に大きなダメージを与える可能性があるため、不慣れな場合自分でするよりも業者に依頼することをおすすめします。

 

柿の木を剪定するときの注意点

美味しい柿を収穫するためには、柿の木をきちんと管理することが大切です。

そのために剪定作業は欠かせません。

最後に、柿の木を剪定するときの注意点を解説するので、自分で行うときの参考にしてください。

 

残す枝は横向きになるようにする

剪定するときに残す主枝は、横向きに伸びる枝を優先しましょう。

上向きに伸びる枝は、実が日焼けしやすく、収穫もしづらいため果樹枝としては良い枝だとは言えません。

また、秋に実をつけた結果枝は、翌年実がならないため切り落とすことを覚えておきましょう。

上向きに伸びている枝・秋に実をつけた枝は迷わずに切り落とします。

 

実った柿を残しすぎない

木に実った柿を収穫せずに残しすぎるのもよくありません。

実の数が多いと、栄養が行き渡らなくなり成長に悪影響を与えてしまいます。

たくさん実ってもったいない、と思わずに収穫することも大切な管理の一つだと受け止めましょう。

 

切り口は垂直にする

枝を切った断面が斜めになっていると、害虫や雑菌が侵入する恐れがあります。

木が腐敗する原因にもなりかねないので十分注意しましょう。

また切断面には、傷口を保護してくれる癒合剤を塗ることも忘れないようにしてくださいね。

 

柿の木のお手入れ方法を把握しておく

柿の木は管理が大切になるため、日々のお手入れ方法をしっかり把握しておきましょう。

以下が一覧になります。

お手入れ 時期 ポイント
水やり 通年 土が乾いたら溢れるくらい水をやる
肥料 年2回 元肥と追肥の2回に分けて与える

  • 庭植え:元肥は12〜1月、追肥は7月・10月
  • 鉢植え:元肥は2月、追肥は7月・10月
場所 通年 日当たりがよく風通しがいいところ
植え替え 11月〜3月 柿が育ったらひと回り大きい鉢に植え替える
摘蕾

(てきらい)

4月〜5月 枝から花芽を摘む作業のこと

  • 枝の花芽を2〜4個にする
  • 先端の1〜2個を摘む
摘果

(てきか)

6月〜8月 柿の実を収穫する作業のこと

  • 枝1本につき実を1〜2個残す

実がなった直後はNG、
枝から自然と落ちるタイミングがベスト

大きくなりすぎた木は業者に依頼する

柿の木の成長スピードはとても早いです。

剪定を怠ると10m以上に育つことも珍しくありません。

またマメな管理が必要になり「正直めんどう」と感じる人もいるでしょう。

大きくなりすぎた木は無理に自分で剪定(伐採)しようとすると危険が伴うため控えることをおすすめします。

費用は、木の高さや本数によって変動しますが1本につき、4,000〜15,000円程度が相場です。

 

まとめ

柿の木の剪定は、自分で行うことができます。

落葉期の12月〜2月に剪定を行うのが最適です、なお木の状態によっては5月〜6月にも剪定をしましょう。

剪定方法は、若木・成木・老木といった成長や目的に合わせて行います。

美味しい柿を収穫するためには、毎年剪定を行わなければいけません。

サボってしまうとあっという間に10mを超える木になることもあります。

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