プリムラの正しい育て方|長く咲かせるお手入れのコツと枯れる原因への対策

冬から春にかけての寂しくなりやすい庭やベランダを、まるで宝石をちりばめたように鮮やかに彩ってくれるプリムラ。

赤、黄、ピンク、紫、さらにはアンティークカラーや複色カラーまで、圧倒的なカラーバリエーションと愛らしい花姿で、一株あるだけで空間をパッと明るくしてくれる人気の冬・春の定番花です。

開花期間が長く、初心者でも比較的育てやすい植物ですが、もともと涼しい気候を好むため、上手に管理して長く楽しむには少しだけコツが必要です。

今回は、プリムラの基本情報や種類、枯らさないための対策から、花が咲き終わった後の正しい管理方法まで詳しく解説します。

 

プリムラとは?特徴と種類

名前 プリムラ

(サクラソウ)

種類 サクラソウ科サクラソウ属
開花時期 11月〜4月
花色
  • 黄色
  • オレンジ
  • ピンク
  • 複色
    …など
原産地
  • ヨーロッパ
  • アジア
    …など

 

プリムラは、サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の多年草です。

ヨーロッパやアジアなどの北半球の温帯地域が原産で、世界中に数百もの原種が存在します。

日本で一般的に流通しているプリムラは、コンパクトで寄せ植えにぴったりな「ジュリアン」、花がやや大きく存在感のある「ポリアンサ」、そしてサクラソウに似た小さな花を階段状にたくさん咲かせる「マラコイデス」などがあります

それぞれ花の形や雰囲気が異なるため、好みに合わせて選んであげるといいでしょう。

 

庭を彩るプリムラの代表的な3つの品種

プリムラ・ジュリアン

草丈が低く、バラのような八重咲きなど可愛らしい花が多く流通しています

ミニプランターや寄せ植えの前面に最適です。

 

プリムラ・ポリアンサ

ジュリアンよりも一回り花が大きく、茎が太くてしっかりしています

一株でも見栄えがするため、花壇の主役に向いています。

 

プリムラ・マラコイデス

淡いピンクや白の小花をまとめて咲かせ、全体的にふんわりとした優しい印象を与えます

別名「ケショウザクラ」とも呼ばれます。

 

プリムラの花言葉は「青春の始まりと悲しみ」「青春の恋」

プリムラ全体の代表的な花言葉には、まだ寒い冬のうちから健気に花を咲かせる姿にちなんで「青春の始まりと悲しみ」「青春の恋」「希望」「不滅の愛」といった、みずみずしく前向きな言葉が付けられています

お祝いやちょっとしたプレゼントの寄せ植えにもぴったりな、温かいメッセージ性を持っています。

 

プリムラが枯れる原因・花が咲かなくなってしまう理由

プリムラが途中で枯れてしまったり、次を待たずに花が止まってしまったりする原因は、「水のやりすぎ(根腐れ)」「霜や寒風による傷み」「花殻(はながら)の放置」の3つがほとんどです

プリムラは水が大好きですが、常に土がジュクジュクと湿っているとすぐに根腐れを起こし、葉が黄色くなってぐったりと倒れてしまいます。

また、寒さには比較的強いものの、強い霜や冷たい北風に直接当たると、葉や花びらが焼けたように茶色く変色して枯れる原因になります。

さらに、咲き終わった花をそのままにしておくと、カビが発生して株全体を腐らせてしまうほか、種を作ろうとしてエネルギーを使い果たし、新しい蕾が育たなくなってしまうため注意が必要です。

 

失敗しないプリムラの育て方・長く楽しむ手入れのコツ

冬から春までの長い期間、次から次へと途切れなく花を咲かせるための正しいお手入れ方法を紹介します。

 

置き場所の条件と水やりの絶妙なタイミング

プリムラは日光が大好きです。

日当たりの良い場所に置くほど花色が鮮やかになり、蕾もよく育ちます

ただし、冷え込みが厳しい夜間や霜が降りる日は、軒下やベランダの奥へ移動させるなど、直接霜に当てない工夫をしましょう。

水やりは、土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと与えるのが鉄則です。

このとき、上からシャワーのように水をかけると、密集した葉や花の中に水が溜まって蒸れや病気の原因になります。

葉をそっと手でかき分け、土の表面に直接細口のじょうろなどで注ぐように水を与えてください。

 

花を咲かせるための花殻摘みと肥料の与え方

中央から新しい蕾が次々と上がってくるため、咲き終わった花(花殻)は、花茎の根元を指でつまんでこまめに摘み取りましょう

これにより株元の風通しが良くなり、病気の予防につながります。

また、開花期間が非常に長くエネルギーを多く消費するため、1〜2週間に1回程度、薄めた液体肥料を水やり代わりに与えることで、春の終わりまで見事な開花をキープできます。

 

プリムラの花が咲き終わったらどうする?

春が終わり、花のシーズンが終盤を迎えた後の扱いについて、気になるポイントと来年に向けた管理を解説します。

 

プリムラの植えっぱなしはNG

本来、プリムラは多年草であるため、上手に育てれば毎年花を楽しむことができます。

しかし、お庭やプランターに植えっぱなしは絶対にNGです

プリムラはヨーロッパなどの涼しい気候が原産のため、日本の夏の高温多湿が大の苦手です!

梅雨の長雨や夏の直射日光にさらされたまま植えっぱなしにしていると、夏の間に蒸れてドロドロに腐って枯れてしまいます。

来年も楽しみたい場合は、必ず環境を変えるためのお手入れが必要です。

 

プリムラの増やし方と株分けのコツ

プリムラを増やしたい場合は、夏を無事に乗り越えた後の秋(9月〜10月頃)に株分けを行うのが最も簡単で確実です

夏を越した株は、根元からいくつかの小さな株(芽)に分かれています。

土を優しく落としたら、それぞれの株にしっかり根が残るように、ハサミや手で丁寧に切り分けましょう。

切り分けた株を新しい清潔な用土(赤玉土と培養土を混ぜたものなど)に1株ずつ植え付け、日陰で1週間ほど管理して根付かせれば、それぞれの株が大きく育って新しい花を咲かせてくれます。

 

夏越しをさせて翌年も咲かせるための管理方法

プリムラを枯らさずに夏越しさせ、来年も咲かせるための手順は以下の通りです。

 

  1. 5月頃に花が終わったら、残っている古い花茎をすべて根元から切り落とす
  2. 黄色くなった古い下葉もきれいに取り除き、株元の風通しをよくする
  3. 雨の当たらない、涼しい日陰(北側の軒下など)へ鉢ごと移動
  4. 夏の間は成長が止まるため肥料は一切与えなし
    土が乾いたら朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをする
  5. 涼しくなった秋(9月下旬以降)に、一回り大きな鉢へ新しい土で植え替えをする

 

一年草と割り切って楽しむ場合の処分・後片付け方法

日本の夏を越させるのはベテランでも難しいため、プリムラを「冬から春まで楽しむ一年草(使い捨て)」と割り切って育てるのも園芸の楽しみ方として一般的です

その場合の後片付けの手順を紹介します。

 

  1. 5月頃、新しい蕾が上がらなくなり、全体的に葉が伸びて見栄えが悪くなったら処分のサインです
  2. 株元をしっかり持って、根ごと土から上に引き抜く
  3. 根に絡みついた土を軽くはたき落とし、自治体のルールに従って可燃ごみ等で処分する
  4. プランターの土を再利用する場合は、古い根や病気の原因となる枯れ葉をきれいに取り除き、日光に当てて消毒しましょう!

 

まとめ

プリムラは、その圧倒的な色彩で、冬の寂しいお庭やベランダをパッと華やかに変えてくれる素晴らしいお花です。

「水やりは株元に直接行う」「こまめに花殻を摘んで肥料を与える」「日本の夏は苦手なので、植えっぱなしにせず日陰で休ませるか一年草と割り切る」というポイントを押さえれば、春先までずっと元気に咲き続けてくれます

お気に入りの色や種類を集めて、ぜひ目の覚めるような美しい春の庭園を作ってみてくださいね。

       

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