ラナンキュラスの育て方|ラックスの種類や花言葉、花後の管理まで解説
薄いシルクのドレスを幾重にも重ねたような、圧倒的にゴージャスで繊細な花びらが魅力的なラナンキュラス。
春のお庭やベランダを一気に華やかに格上げしてくれる主役級のお花として、鉢植えや切り花で絶大な人気を誇ります。
一見すると「育てるのが難しそう」という高級感のある佇まいですが、正しいお手入れのコツさえ押さえれば、春の間ずっと次から次へと大きな花を咲かせてくれます。
さらに近年では、従来の弱点を克服した革新的な品種の登場により、ますます目が離せない植物なのです!
今回は、ラナンキュラスの基本特性や大人気シリーズ「ラックス」の特徴、気になる花言葉から、枯らさないための対策、球根の扱い方や花後の管理まで徹底解説します。
ラナンキュラスとは?重なる花びらの特徴と魅力

| 名前 | ラナンキュラス |
| 種類 | キンポウゲ科キンポウゲ属 |
| 開花時期 | 3月〜5月 |
| 花色 |
|
| 原産地 |
|
ラナンキュラスは、キンポウゲ科キンポウゲ属に分類される、中近東や地中海沿岸原産の植物です。
早春から春にかけて、幾重にも細かく重なり合った美しい花びらをパッと開きます。
葉の形がカエルの足に似ていることから、ラテン語でカエルを意味する「ラナ(Rana)」が名前の由来と言われています。
ラナンキュラスは一年草?多年草?
ラナンキュラスは本来、多年草(球根植物)です。
しかし、原産地が乾燥した涼しい気候であるため、日本の梅雨から夏にかけての高温多湿が非常に苦手です。
そのため、対策をせずにお庭に放置しておくと、夏の間に球根がドロドロに腐って枯れてしまうことが多く、日本の園芸においては冬から春まで楽しむ一年草として扱われることも少なくありません。
ただ、夏の間だけ球根を正しく休眠させることができれば、毎年花を咲かせることができる多年草です。
地植えもできるラックスと一般種の違い
近年、ガーデニング界で大ブームを巻き起こしているのがラナンキュラス・ラックスという日本で品種改良されたシリーズです。
一般的なラナンキュラス(従来のラナンキュラス)は、花びらが薄く密集しており、バラやピオニーのようなクラシカルな美しさがあります。
寒さや高温多湿に弱いため鉢植え栽培が基本で、夏は球根の掘り上げが必要です。
一方で、ラックスは花びらにシルクのような上品な光沢があり、太陽の光が当たるとピカピカと輝くのが最大の特徴です。
一般種よりも株が非常に強健で耐寒性・耐暑性が強く、日本の気候でも地植えのまま植えっぱなしで夏越しができるという革新的な特徴を持っています。
毎年お庭で手軽に楽しむならラックスが圧倒的におすすめです。
ラナンキュラスの花言葉は?
ラナンキュラス全体の代表的な花言葉には、その気品あふれる圧倒的な美しさにちなんで「晴れやかな魅力」「とても魅力的」「華やかな魅力」といった、見る人を惹きつけるポジティブで輝かしいメッセージが付けられています。
また、ラナンキュラスはカラーバリエーションが非常に豊富なため、以下のように色ごとにも素敵な花言葉が個別に付けられています。
| 花の色 | 色別の花言葉 |
| ピンク | 飾らない美しさ |
| 赤 | あなたは魅力に満ちている |
| 黄色 | 優しい心遣い |
| 白 | 純潔 |
| 紫 | 幸福 |
| オレンジ | 秘密主義 |
| 緑 | お祝い |
どのお色を選んでもプレゼントや自分へのご褒美にぴったりな温かい意味を持っていますが、オレンジや赤などは情熱的・個性的なメッセージが込められているのが特徴です。
ラナンキュラスが枯れる原因・花が咲かなくなってしまう理由

ラナンキュラスが途中で枯れてしまったり、蕾のまま咲かずに終わってしまったりする原因は、「過湿による根腐れ(球根の腐敗)」と「春以降の急激な気温上昇」、「うどんこ病の放置」の3つがほとんどです。
ラナンキュラスは水を好みますが、土が常にジュクジュクと湿った状態が続くと、非常にデリケートな球根があっという間に腐って株全体がぐったりと倒れてしまいます。
また、春が深まり気温が25度を超える日が続くと、植物自身が夏の休眠期に入ったと勘違いし、まだ蕾が残っていても葉を黄色く枯らして活動を止めてしまいます。
さらに、春先に風通しが悪いと葉の表面に白い粉をまぶしたようになるうどんこ病が発生しやすく、光合成ができなくなって枯れる原因にもなるのです。
失敗しないラナンキュラスの育て方・長く楽しむ手入れのコツ

春の開花期に、見事な大輪の花を次々と途切れなく咲かせるためのお手入れのポイントです。
春の開花期における置き場所の条件と水管理
ラナンキュラスは日当たりを好みます。
寒さにはある程度耐えますが、強い霜や冷たい風に当たると花びらが傷んでしまうため、冬から早春は日当たりの良い軒下などで管理しましょう。
水やりは、土の表面が乾いたら、株元にたっぷりと与えるのが鉄則です。
このとき、幾重にも重なった花びらや、密集した株の内部に上から直接水をかけてしまうと、水分が溜まって花が腐ったり病気の原因になります。葉を優しくかき分け、細口のじょうろなどで土の表面に直接注ぐようにしてください。
次々に大きな花を咲かせるためのお手入れ
1つの茎からいくつかの蕾が上がってくるため、先に咲いた一番上の花が色あせて開いてきたら、その花茎の分岐点の根元からハサミで早めにカット(花殻摘み)しましょう。
これにより、下に控えている小さな蕾たちに栄養が行き渡り、次々と大きな花が開くようになります。
また、開花期間中は非常にエネルギーを必要とするため、1〜2週間に1回、薄めた液体肥料を水やり代わりに与えることで、春の終わりまで見事な花付きをキープできます。
ラナンキュラスを球根から育てるときの吸水処理の手順

秋にカラカラに乾いたラナンキュラスの球根を購入して育てる場合、絶対にやってはいけないのが、そのまま乾燥した球根をいきなり土に植えて水をかけることです。
急激に水分を吸うと、球根の細胞が破裂してその場で腐ってしまいます。
秋(10月〜11月頃)に植え付ける前には、必ず以下の急激な給水を避ける吸水処理を行いましょう。
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ラナンキュラスの花が咲き終わったらどうする?

暖かくなり、花のシーズンが終盤を迎えた後の扱いについて、来年に向けた管理方法を解説します。
ラナンキュラスの植えっぱなしはNG?
前述の通り、一般種のラナンキュラスはプランターやお庭への植えっぱなしは絶対にNGです。
梅雨の長雨や夏の日本の猛暑にさらされると、地中で球根が溶けてなくなってしまいます。
ただし、ラックスシリーズだけは別格で、水はけの良い場所であれば地植えのまま植えっぱなしで全く問題ありません。
一般種かラックスかによって、花後の管理を明確に分けましょう。
ラナンキュラスの増やし方と分球のコツ
ラナンキュラスは、親球根のまわりに新しい球根がくっつくように増える分球(ぶんきゅう)で株を増やすことができます。
後述する夏の掘り上げの際、あるいはラックスの秋の植え替えの際に、細かく絡み合った鳥の足のような球根を、それぞれの塊にしっかり芽(中心部)が残るようにハサミや手で丁寧に切り分けます。
これを秋に別々に植え付けることで、それぞれが独立して新しい株となり、たくさんの花を楽しませてくれますよ。
翌年も咲かせるための球根の掘り上げと保管方法
一般種のラナンキュラスを来年も綺麗に咲かせるための、初夏の掘り上げと保管の手順です。
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一年草として楽しむ場合の処分・後片付け方法
「球根の吸水処理や夏越しの管理が難しい」という場合は、春を彩るゴージャスな一年草と割り切って楽しみましょう。
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まとめ
ラナンキュラスは、その圧倒的な花びらの重なりで、春のお庭やベランダをこの上なくドラマチックに彩ってくれる素晴らしいお花です。
水やりは株元に行い過湿を避けたり、球根から育てるときは冷蔵庫でゆっくり吸水させたりとポイントを押さえれば、毎年あのピカピカと輝く美しい花姿に出会うことができます。
また、一般種は夏前に球根を掘り上げ、話題のラックスなら植えっぱなしで楽しむのが基本です!
ぜひ正しくお手入れを行い、気品に満ちたラナンキュラスの晴れやかな魅力をお庭やご自宅、贈り物として活用してくださいね。
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