【桜図鑑】珍しいサクラの種類一覧や害虫・病気対策など育て方まで解説

春の訪れとともに日本中を鮮やかなピンク色に染め上げる桜。

古くから日本の春を象徴する花木として圧倒的な存在感を誇り、多くの人に愛され続けています。

桜というと公園や街路樹にある、ソメイヨシノのような大木をイメージしがちですが、実はご自宅の鉢植えやお庭で手軽に楽しめる小型種や、緑色の花を咲かせる珍しい品種など、非常に多彩な種類が存在します。

今回は、サクラの特徴や花言葉をはじめ、個性的でかっこいい桜一覧、よく混同されるウメやモモとの違い、栽培時に気をつけたい害虫・病気対策まで分かりやすく解説します。

 

桜の特徴とは?

名前 サクラ(桜)
種類 バラ科サクラ属
開花時期 3月〜4月
花色
  • 淡いピンク
原産国
  • 日本(全国各地)

 

桜は、バラ科サクラ属に分類される落葉樹の総称です。

日本には固有の野生種をはじめ、それらが交配して生まれた園芸品種を含めると、なんと数百種類以上ものサクラが存在すると言われています。

開花期は主に3月〜4月頃で、葉が芽吹く前に木一面に繊細な花を咲かせるものが多く、春のお花見文化には欠かせない存在です。

お庭やベランダに1株迎えるだけで、春の訪れを自宅で贅沢に満喫することができます。

 

桜の花言葉

サクラ全体の代表的な花言葉は、「精神の美」「優美な女性」「純潔」です。

「精神の美」という花言葉は、日本の武士道精神や、満開に咲き誇って潔く散っていく桜のいさぎよく気品ある姿に由来しています。

また、「優美な女性」は、しなやかな枝に淡いピンク色の繊細な花びらをいくつも咲かせる、華やかで奥ゆかしい美しさを例えて付けられました。

 

【桜図鑑】かっこいい・珍しい桜の種類10選

自宅の鉢植えやお庭で楽しめるコンパクトな種類から、他では見られない珍しいカラーや迫力ある姿を持つ桜まで、おすすめの10品種を厳選して紹介します。

 

1. 一才桜(アサヒヤマ・旭山桜)

樹高が低く、若木の小さいうちからたくさんの花を咲かせる鉢植え向きの代表種です。

八重咲きのボリュームあるピンクの花がギュッと凝縮して咲く姿が可愛らしく、ベランダ栽培やミニ盆栽として高い人気を誇ります。

 

2. ギョイコウ(御衣黄)

桜としては大変珍しい緑色〜淡い黄緑色の花を咲かせる稀少な品種です。

咲き始めは緑色ですが、満開を過ぎると花びらの中心がほんのり赤く染まっていく変化も楽しめます。

人とは被らない個性的でおしゃれなお庭を作りたい方に大人気です。

 

3. シダレザクラ(枝垂れ桜)

柳のように枝が柔らかく下に垂れ下がる桜の総称です。

滝のように流れ落ちるピンクの花のラインは非常に優美で、和風庭園はもちろん、モダンな住宅のシンボルツリーとしても圧倒的な佇まいとかっこよさを見せてくれます。

 

4. フジザクラ(マメザクラ・豆桜)

富士山周辺に自生する小型の野生種です。

樹高が大きくならず枝も繊細なため、小さな鉢植えや盆栽にぴったりです。

うつむき加減に咲く小ぶりの白い花がとても奥ゆかしく、静かな風情を感じさせてくれます。

 

5. ウコンザクラ(鬱金桜)

淡い黄緑色(ショウガ科のウコンの色)の花を咲かせる珍しいカラーの桜です。

八重咲きのふんわりとしたやわらかい花姿と、優雅で上品なカラーリングがお庭を華やかに格上げしてくれます。

 

6. ジュウガツザクラ(十月桜)

春(3〜4月)だけでなく、秋(10〜12月)にも花を咲かせる二度咲きの珍しい品種です。

寒さが増す秋の澄んだ空に咲く淡いピンクの小花は、幻想的で他にはない特別な趣を持っています。

 

7. カンザン(関山)

八重桜を代表する迫力満点の品種です。

花びらが20〜50枚も重なり合う濃いピンク色の大輪花はゴージャスで、1株あるだけでお庭全体を圧倒的な華やかさで包み込んでくれます。

 

8. カンヒザクラ(寒緋桜)

釣り鐘状の濃いショッキングピンクの花を下向きに咲かせる、インパクト抜群の桜です。

一般的なサクラのイメージを覆す鮮烈なカラーが特徴で、早春の早い時期からお庭を彩ってくれます。

 

9. コヒガンザクラ(小彼岸桜)

ソメイヨシノよりも一足早い3月中旬頃に開花する小高木です。

花付きが抜群に良く、全体がパッと薄ピンク色に染まる姿が見事です。樹高も比較的コンパクトに抑えやすいため、庭木として扱いやすい優秀な品種です。

 

10. ケイオウザクラ(啓翁桜)

枝が横に広がりすぎず、上へ上へとスマートに伸びるスッキリとした樹形がかっこいい品種です。

切り花としても広く流通しており、スタイリッシュな庭木や鉢植えとしてお庭の省スペースを有効活用できます。

 

サクラとウメ・モモの違い

春になると同じように可憐なピンクや白の花を咲かせる「サクラ」「ウメ」「モモ」。

どれも同じバラ科の植物ですが、花びらの形や枝への付き方を観察することで簡単に見分けることができます。

以下は、サクラ・ウメ・モモの主な違いを比較した表です。

 

桜(サクラ) ウメ(梅) モモ(桃)
花びらの形 先端がV字に切れ込んでいる 全体的に丸みがあり、切れ込みはない 先端が少し尖ったような涙型
花柄の長さ 花柄が長く、枝から垂れ下がって咲く 花柄がほぼ無く、枝に直接くっついて咲く 花柄が非常に短く、枝にピッタリついて咲く
花が付く数 1つの芽から複数の軸が伸びる

たくさん咲く

1つの芽から花が1つだけ咲く 1つの芽から花が2つ並んで咲く
樹皮(幹)の模様 横向きに線(横斑)が入る ゴツゴツとシワが多く、割れ目ができる まだら模様

縦にツヤのある筋が入る

開花時期 3月下旬〜4月

(一番遅い)

1月下旬〜3月中旬

(一番早い)

3月中旬〜4月上旬

(中間)

 

見分ける最大のポイントは「花びらの先の切れ込み」と「花柄の長さ」です。

花びらの先にちょこんとV字の切れ込みがあり、長い軸の先で風にゆらゆら揺れるように咲いていればサクラと判断できます。

 

桜の栽培で注意したい害虫と病気の予防法

桜を育てる上で最も注意したいのが、葉を荒らす害虫と、枝や葉に感染する病気です。

美しい姿を保つために、代表的なトラブルと予防・対処法を押さえておきましょう。

 

毛虫(アメリカシロヒトリ・ドクガ類)

初夏〜秋にかけて、葉の裏に毛虫が発生してあっという間に葉を食い尽くしてしまうことがあります。

とくにチャドクガやドクガの類は毒毛を持っているため直接触れてはいけません。

早期発見が鍵となるため、葉が網目状に食害されていたら、市販の毛虫用殺虫スプレーで素早く駆除しましょう。

 

カイガラムシ・アブラムシ

新芽や枝にびっしりついて樹液を吸い、株を弱らせる原因になります。

また、カイガラムシの排泄物は葉が真っ黒になるすす病を誘発します。

見つけ次第、歯ブラシ等でこすり落とすか、専用の薬剤を散布して予防するといいでしょう。

 

てんぐ巣病(てんぐすびょう)

枝の一部から細かい枝がホウキの目のようにバサバサと異常発生し、花が咲かなくなるサクラ特有のカビ(菌)による病気です。

放置すると他の枝に感染が広がるため、病気にかかった枝を発見したら、健全な部分まで手前で切り落とし、切り口に市販の殺菌剤(保護剤)を塗って感染を防ぎます。

 

まとめ

桜は、春の訪れを五感で実感させてくれる、日本人の心に深く根ざした素晴らしい花木です。

庭木には向かないと思われがちですが、鉢植えでも育てられる一才桜やフジザクラを選ぶと手軽に楽しむことができます。

また、御衣黄やシダレザクラなど、好みの見た目や色で個性を出すのもおすすめです!

その一方で、どの品種を育てるにしても毛虫や病気の初期症状を見逃さずに対策しましょう。

ぜひお気に入りの桜の品種を見つけて、プライベートなお花見空間を作ってみてくださいね。

       

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